2010年 05月 16日
ぶら~っと春の奈良(前編)~2010年桜紀行その2~
今年の桜のお花見の続きをば!!
天気も良く、桜が満開だった週末は、やはり地元で楽しまなければね~という訳で、我が家で一番行く機会の多いお散歩コースとなっている、奈良公園周辺に行っておりました。
とても立派な木なんですよ~。
家のすぐ前でお花見が出来るなんて贅沢なことです。
前に見える踏み切りと線路は普通の電車のものではなく、実はケーブルカーのものなんです。
あはは~、うちの近所ってケーブルカーが走るほどの傾斜地なんですよ~~~。
それにしてもどーでもいいけど、家を出て数分しか経っていないのに、ぴーかんだった天気が曇りがちになってきたんですが…。(汗)
実はこの桜、個人宅のお庭に咲く桜なんです!!!
うちの近辺も、そして奈良もそうですが、びっくりしちゃうほど立派な家が多く、このお宅も一体どんなお方が住んでいらっしゃるのかと思うほどの風情のある大邸宅。
もうここでお花見終了にしちゃってもいいよなぁと思ってしまうほどの立派な桜、素敵な眺めです。
こちらも満開♪♪
桜の季節、これらの桜を見ながら朝に夕に通勤していた私です♪
ご近所お花見スポットを通り抜け、やっと近鉄の最寄り駅までたどり着き、無事電車に乗って奈良駅へ。
ちょうど門も開いていたので階段を上ってみることにしました♪
奈良基督教会。
外から見た建物の雰囲気は白壁と格子戸の雰囲気などは純和風ですが、しっかりと屋根には十字架が立っていますし、お庭にはマリア様の像が立っているんです。
なんとも言えない不思議な雰囲気をかもし出している素敵な空間。
ここから興福寺方面への眺めもいいし、敷地内をお散歩して写真を撮らせていただいていると、「教会の中も見て行かれませんか?」と声をかけていただいたので、お言葉に甘えて早速中に入らせていただくことにしました。
格子の窓や格子の天井、障子が張られているところや吊り照明などの和の趣き、椅子のシートの紫色などは仏教を思わせる色ですよねぇ。
しかし全体としてはやはり教会独特の雰囲気があり、その二つが混ざり合っているところがなんともレトロチック。
頂いた資料によると、この奈良基督教会は日本聖公会が奈良での伝道を1885年に開始。
興福寺境内の1700坪余りを購入して現在の場所に移転、竣工したのが昭和5年のことだそうです。
この極めて珍しい和風形式の教会を採用したのには奈良ならではのいきさつがあり、奈良の建物の中で私もとっても気に入っている奈良国立博物館と言うのがあるのですが(こちらの記事に写真あり)、この純洋風の博物館が建てられたときに古都の景観にそぐわないと酷評され、それ以来、奈良女子大などわずかな例外を除き公官庁であれ駅舎であれ、奈良に建てられる建物は和風の外観を採用することとなったのですって。
和風の教会だなんて例がないでしょうし、この教会の設計者である宮大工の大木吉太郎さんと言う方はさぞかし大変な思いをされたと思いますが、まぁ洋風のものは全面排除と言う考え方には同調しかねるものの、古都奈良に、奈良らしいこういう教会が建てられて大切に守られていることは本当に素敵なことだなぁと思います。
こちらは、1987年に創立100周年を記念して設置され奈良県唯一のパイプオルガンです。
是非一度、この教会内部に響くパイプオルガンの音を聞いてみたい!!
昨年のクリスマスの時期は、私は大風邪をひいていたのでそれどころではありませんでしたが、その時期にはこの教会では毎日ライトアップとコンサートが行なわれているので、今年は是非訪れてみたい!!
ここは日本、ここは奈良ですから、イースターは復活祭。
祭壇前の木のボードには「復活日」と書かれています。
明日は併設の幼稚園の園児や卒園生、奈良基督教会の信者の方などたくさんの方が集まるとのことでした。
青銅色の十字架がとても美しく、バックの赤い模様の布とも大変合っているのですけれど、説明して下さった方によると、この赤い美しい模様の織りの布がかけられた当時は、あまりに派手だということで不評で、その鮮やかさを和らげるために半透明の白い布のカーテンが引かれていたのだそう。
何十年も経って良い具合に色褪せて、カーテンなしでもちょうど良くなってきたようだとおっしゃっていました。
もっと近くでちゃんと写真を撮れば良かったなぁと思うのですが、この十字架の色と模様がとても素敵でした。
ご機嫌のようです♪
思いのほか楽しい時を過ごし、長居をさせていただいた奈良基督教会を後にして、いよいよ目的のお花見をすべく、奈良公園へ。
料理旅館の「江戸三」です。
奈良公園でも静かな場所に点々と建っている様がとても素敵で、いつか泊まってみたい(奈良に住んでいるのに…笑)、泊まらずともせめて美味しい懐石料理を食べに行きたいとずっと思っているのですけれど、「誰か遊びに来た時にね!」と夫に言われてしまっている私。
うちではちょっと高級風なところに行きたいね~と言う話をすると必ず「誰か来た時に…」となってしまうんです。(爆)
ねぇ、誰か、うちに遊びに来ませんか~~~~。(激爆)
奈良公園内では一番の梅のお花見スポットです。
鹿のかほりの中での梅のお花見がこれがなんとも奈良らしくて良いんですが、梅だけではなくこの辺りには桜の木も多く、桜のお花見も出来ます。
鷺池の周りにはたくさんの桜の木が植えられているので、絶好のお花見スポット。
奈良駅からは少々歩くこともあり、奈良公園の中でも普段はあまり人の少ないとても静かな場所なんですが、この日はさすがに桜が満開でしたからたくさんの人があふれていました。
浮見堂に続く桟橋の上もお花見の人たちでいっぱい!(と言っても奈良基準でね♪)
自由に中まで入る事が出来て、景色もきれいで落ち着ける、私の奈良公園内でのいちおしスポット♪
なら燈花会のときの浮見堂なんて、ほんとに夢のように美しいんです!!
ねぇ~~~、もう、うっとりでしょ。
ふら~っと家を出てお散歩感覚でこういう景色を眺められるにつけ、奈良というところに住むことになったことを嬉しく思います。
急いで作ったのでお花見の雰囲気も何も感じられない急場しのぎのお弁当です…。^_^;
が、ぽかぽか陽気の太陽の下で食べるお弁当はどんなものでもおいしい♪
明治42年営業開始で、昨年100周年を迎えた老舗ホテル。
とても素敵な建物です。
ここのレストランとバーを一度利用してみたいのですが、例によってこちらも「誰か来た時に…」と言われている次第。
再度、うちに遊びに来てくれる誰か、募集しています。(笑)
水面に浮かぶ桜の花がとても綺麗。
銀座の柳を持ってきたものだと書かれていたような気がします。
奈良公園一体は、どこへ行ってもどこから見ても絵になる景色がいっぱいです。
本当は行きたいカフェがあったのですけれど、いっぱいで入れなかったので、ちょうど東大寺大仏殿裏辺りまで来たのでそちらの桜を鑑賞。
大仏殿の屋根と桜とのコントラストがとても素敵♪
晴れててよかったー!
東大寺でも裏手にあたるので比較的人も少なく、よりのどかな気分で古の雰囲気を味わえます。
この八重桜がそうなのかどうかはちょっとわからないのですが、奈良には「奈良八重桜」と言う品種の桜があるんですよ。
奈良八重桜はソメイヨシノよりも遅い時期に咲くので、奈良では長い間いろいろな桜を楽しむ事ができます。
何かしらと思ったら小学校でした。
しかも普通の奈良市立の小学校。
こんなに素敵な建物で勉強できるなんて、奈良の子供はいいなぁ。
こんなの見ちゃうとますます鹿好きになるのよねぇ。
少し前に心無い人によってボーガンにて奈良の鹿が打たれ、なんとその鹿肉を高く売ろうとしていたというとんでもない事件がありましたが、ホントにやめて欲しいです。
境内の西北、正倉院の近くにあるこの転害門は、平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の大火にも焼け残った寺内で数少ない建物の1つで、鎌倉時代の修理で改変されてはいるものの、基本的には奈良時代の建物だということです。
さぁて、この転害門前の道を真っ直ぐに進み、今度は新大宮方面に移動します。
奈良にずっと住んでいる人には、「大体この奈良公園方面と転害門方面でさえも普通一日では歩いて回らないよ~~~」と言われてしまうのですけれど、なんだか新米奈良県民の私たち夫婦はやたらと歩き回る人種のようです…。(笑)
あまりに長くなるのでこの先は次の記事にて♪
まだまだ奈良の桜は終わりません!!
それから桜には全く関係ないのですが、なんとこの記事にてこのブログの記事が500記事達成となりました♪
もともとそんなにマメには更新していなかったし、最近に至っては本当にぽつりぽつりの更新となってしまっているのですけれど、地道にまだまだ更新続けていきたいと思います。
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