2010年5月に読んだ本

あぁ…ダラダラとしているうちに、6月も半ば過ぎとなってしまいました。
関西も梅雨入りし、いよいよムシムシとする中、今頃になって先月読んだ本のご紹介の始まり、はじまり~~~♪


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「砂漠の舟」 篠田節子


う~ん、なんとも哀しい物語だったなぁ。
今は空き部屋も多い、高度成長期に建てられた大型団地に住む、夫婦と娘がひとりと言う家族のお話。
頭の良い娘はしかし二度ほど事件に巻き込まれ(と言うか自分から蒔いた種でもあるのだけれど)、共稼ぎ夫婦の母はキャリアアップを夢見ていた若かりし頃もあったのだけれど、今は夢破れてただただ惰性で働く毎日。
そして家族のことだけを思い、日々を過ごしている父。

なんだかこの夫婦と、主人公である父のそのまた両親の話を読み進むにつけ、井上陽水の暗~い曲、「
人生が二度あれば」が頭の中をグルグルと駆け巡り止らなくなった…。
ただ「人生が二度あれば」に登場する年老いた父と母が若い頃のことを夢見るように思い出せるのに対して、この夫婦は多分そうなれないであろうというところがまたこの話の悲しいところ。
この父は、何かにつけ家族のためと思おうとしているのだけれど、何となくそれはただの逃げ道やいい訳のような気がして、家族にとってはかなり鬱陶しいだろうなぁと思うのよ。
母も娘もそれぞれに「人としてどうなの?」って部分があるにはあるのだけれど、でも最終的にはしっかりと自分の足で道を作っていく。
そんな中取り残されてしまったかのようなこの父。

タイトルの「砂漠の船」。
これはこの父のことなのか。
無用の産物と言うのはとても哀しい。


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「食堂かたつむり」 小川糸


少し前に突然ブームになったときから読みたいなぁって思っていたんですが、その頃「通勤電車にて文庫本を読む派」だった私は文庫本になってから…と思っておりました。
本屋で文庫になっているのを見かけ、早速購入。
タイトルからも想像できるように、これ、料理が好きな人だったら楽しんで読める一冊です。

トルコ料理店でバイトをしていた倫子は、同棲していたインド人の恋人にふられ、おまけに勝手に出て行ってしまった恋人というのは、家財道具からお金から、一切合財持ち逃げしたのだ!!
傷心の倫子は、声が出なくなり、無一文となり体一つと唯一残されていたおばあちゃんから受け継いだ糠漬けの樽だけを持って、山間の田舎の実家に戻るのだ。
が、そこにいるのは倫子とはそりの合わない母と、そして「エルメス」と言う名の飼い豚。
声が出ないまま、倫子は「食堂かたつむり」と言う予約制の小さな食堂を開く。
そのレストランでお世話になった熊さんに初めて振舞ったお料理と言うのが、インド人の恋人との思い出のザクロカレー。
それを食べた熊さんには幸せが訪れ、その後熊さんが連れてきた幸せになって欲しいお妾さんに作った料理は、マタタビ酒を使ったカクテルや林檎の糠漬け、新米を使ったカラスミのリゾットなどなど。
もう読んでいるだけでそれは楽しい。

最後には倫子とお母さんとは和解するのだが、結果的には哀しい結末。
飼い豚「エルメス」とも悲しい別れをするのだが、「エルメス」は生ハムとなり、ソーセージとなり、とんでもないご馳走になって戻ってくるのだけれど、「エルメス」に向う倫子の姿が潔く、共感しました。

最近流行る小説と言うと、この手のなんとなくほのぼのとしたものが多いけれど、とても大きな感動を覚えるということはないにしても、大変読みやすく楽しめると思います。


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「カシオペアの丘で」 重松清



う~ん、また重松さんに泣かされてしまった…!

北海道の寂れた炭鉱の町で生まれ育った幼馴染4人の、それぞれの物語。
夢を持っていた仲良しだった小学生時代から時が進むにつれ、大人になるってこういうことだよなぁと自然に思える程度の難儀なこと以外にも、いろいろな問題が降りかかってきてくる。
各人は大人になってからもいつも連絡を取り合う仲ではないのだけれど、あるものは東京で若かりし頃の楽しい時間を共有し、あるものは後に夫婦となり、ある時は離れ、ある時はまた関係が近づく。

その四人はそれぞれに個性的で、私のまわりの人たちから考えても、みんなできすぎなんじゃないの~なんて思えるほどしっかりとした人たちで、これが現実にいたとしたらちょっとウザいんじゃないのか…と思えるほど。
勿論、小説の中の人物としてはみんな魅力的で好感を持てる人たちなんですけどね。
そんな中で、ちゃらんぽらんのようにも見える雄司と言う人物がこれがまた実はとんでもなく良いヤツで、私は四人の中で一番好感がもてました。
こういう人がそばにいてくれたら、みんな心が穏やかになれるよなぁ。
こういう人がいたらいいよなぁ。

この四人の中の一人、俊介と言う人物が癌になってしまうのだけれど、その俊介の言う癌に関するセリフと言うのがちょっと心に残った。
自分が患ってしまった病気が癌でよかったと…。
癌は誰でもない、自分の体の中で自分の細胞が作りだし増殖していく病気だからと。
誰のせいでもないんだと。
だから自分の力で立ち向かっていこうという気持ちにもなれると言っていたように思います。

生と死がテーマとなっている小説ですが、それぞれの人生からいろんなことを考えさせられる、一冊で読みどころ満載のお話でした。


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冒頭でも述べましたが、今週より梅雨入りした関西。
はぁ~またこの空気がまったりと重たい季節がやってきました…。
気温だけを見ても、南にあるだけあって関西は関東よりも暑いのだけれど、なんと言っても体にキクのは、まったりと体にまとわり付くような重たくて暑い空気。
暑さが重いんです…。
息苦しいんです…。
だから結構バテるんです…。

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そんな重たくて暑い空気にまとわりつかれながら、最近「これ、おいしくて、いいわ~」と思っているのが、こちら。
泡盛メーカーの久米仙から出ている「泡盛コーヒー」。
泡盛ベースのコーヒーリキュール。

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これ、アイスクリームにかけて食べるとめちゃくちゃおいしいの!!
普通のバニラアイスがほろ苦い大人味のアイスクリームに大変身♪
そのまま食べるよりもさっぱりといただけて、これからの季節にぴったり♪♪

この泡盛コーヒーは、GWの沖縄旅行の際にいつものライトスタッフで「これ、アイスにかけるとおいしいよ」と食べさせていただきハマッたもの。
どぼどぼとたっぷり目にかけるととろりんとバニラアイスが溶け出して、それがまた良い感じなのです。
カルーアミルクの冷たい版みたいな感じ♪

とても飲みやすい(と言うか食べやすい?)のですけれど、ベースは泡盛。
12度なので普通の泡盛よりは弱めのアルコール度数ですが、まぁたくさんかけて沢山飲めば当然酔います。
アイスクリームにかけるくらいの分には全く問題ナッシングですが、これ、久米仙のものかどうかはわかりませんが沖縄の居酒屋さんなどに行くと手作り風の瓶に入ってこちらのコーヒー泡盛が良く置いてあり、飲み口良いのでついついクイクイと調子に乗って飲んでしまうととんでもない目に合います…。
身近なところでは、我が夫とYちゃん夫は撃沈経験済み…。
「ミルクで割るとカルーアミルクみたい~♪」なんて言った翌朝、死んでました…。(爆)
翌日まで持ち越す大層怖ろしいお酒と相成ります。

みなさま、こちら大変お薦めですのでどこかで見かけたら、上記をふまえて飲んで食べてみてくださいね♪

◆5月に作った保存食◆
島らっきょうの塩漬け
島らっきょうの塩麹漬け
青パパイヤと人参のピクルス
2010年版カラスミのフードシーラー仕上げ
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Commented by シイラ♪ at 2010-06-18 08:40 x
これかぁ!!! 昨日呑み屋のメニューで見たのよ泡盛コーヒー。「なんだろーねー?あとで呑んでみよーねー♪」なーんて言ってたのに呑まずじまいだった!今度上記をふまえて呑んでみるぅー♪
Commented by rakurakurakuko at 2010-06-20 15:34
シイラ♪ちゃん、これ、呑み屋で見たのね~。
東京辺りだとよくわからないのだけれど、沖縄の呑み屋さんでは数年前から良く見かけるのよ。
多分もともとは個人が泡盛にコーヒー豆漬けて作っていたんだと思うけどね。
売っているのは甘めに仕上がっていてやたらと飲み口いいんだよ。
で、飲みすぎた翌日に撃沈…。(笑)
多分、シイラ♪ちゃんなら上記をふまえる必要全くないと思うけど(爆)、また見かけたら是非話の種に飲んでみて♪
by rakurakurakuko | 2010-06-18 00:03 | 楽子の本棚 | Comments(2)