2010年9月に読んだ本

外を歩いていると、どこからともなくふんわりと金木犀の香り♪
いつの間にやらすっかり秋ですね~。
読書の秋、食欲の秋!!
なまけもので食いしん坊の私にはたまらない季節。(^^ゞ
そんな私の先月読んだ本は…。


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「喋々喃々」 小川糸


「喋々喃々」とはこの本のタイトルで初めて聞いた言葉ですが、男女がうちとけて小声で楽しげに語りあう様子と言う意味だそうです。
食堂かたつむり』の著者の二作目。
私はこちらのほうが好きだな。

谷中でアンティーク着物店を営む栞と、お客として訪れた春一郎との恋と、下町に住む人々との交流と雰囲気と、そして家族の物語。
春一郎との恋は不倫の恋なのだけれど、なぜかこの方が描くとそんなにドロドロしないのですよね。
まぁそれは良いようでもあり悪いようでもあるのですが、このほんわかとした雰囲気がこの方の持ち味なのだろうなぁと思います。

栞の店がある谷中を中心として、その周りの俗に「谷根千」と言われているエリアの四季が美しく描かれているので、あの辺りが好きな人にはたまらない小説だろうなぁ。
私も谷根千からは少々外れているけれど、比較的近いところに前職の会社があったので、根津神社前の焼きかりんとう屋さんだとか、イナムラショウゾウのケーキだとか、有名なとり鍋の店だとか、見知っている店や食べ物が登場するのが懐かしく、読んでいるうちに「あ~もっとあの辺りをいろいろまわってみればよかったなぁ…」などと思ったりしたのでした。
食べ物と言えば、『食堂かたつむり』でもそうでしたが、この『喋々喃々』にも思わず食べたくなるようなお料理がいっぱい出てくるのですよ~。
小川糸さんはきっと食べることやお料理が好きなんでしょうね。
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そういったものの描写がとても丁寧でおいしそうで、思わず読んだ次の日に、小説に出てきた「夏おでん」作っちゃいました♪
湯剥きしたトマトがポイント!
我が家のは関西バージョンなので、万願寺唐辛子も入ってます♪

内容的にはどうなのよ~と言われると、すごく深く思うところがあるとは言えない小説だけれど、読んでいて楽しくてとても好きです。
図書館で借りた本だけど、文庫が出たら自分でも買って手元に置いておきたいな~。
あっそうそう、こちらの小説に、なんとなんと私のHNと同じ名前の「楽子」と言う女の子が出てくるんですよ~。
楽子なんてホントの名前としてはあまりなさそうなのに出てきてびっくり!
そんな意味でもとても楽しく読めた一冊なのでした。


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「ロズウェルなんか知らない」 篠田節子


ある地方の、新幹線からも高速道路からも離れている、特に産業もない過疎の村が舞台。
第一章のタイトルが「2030年人口0」とあるように、急速に過疎に向かって突き進んでいる村の青年団たちが村を再生させようと悪戦苦闘する。
その方法と言ったらまるでおろかだったりするのだけれど、現実の日本の田舎のことを考えると笑うに笑えないんですよ。

物語の前半では、その青年団が仕掛けた策が、意図していないところで大成功してしまい、まぁそういうときの常として村中の老若男女はちょっとハイな気分になり皆が浮かれ、行け行けゴーゴーな感じになる。
そして中盤から後半にかけては予想通りと言うか、浮かれた後の常と言うか、厳しい現実がこれでもかと言うほど押し寄せてくるんですよね~。
この辺りが今の日本の田舎によくあることのように真に思えて、それがとても暗くて出口が見えなくて、私的にはちょっと読むのが重くなってきてしまったのです。
が、そのまま重苦しく終わってしまうのかと思いきや、痛快な終盤に繋がったのがこの小説のアッパレなところ。
いいですね~。

私は全く知りませんでしたが、タイトルにもある「ロズウェル」と言うのは、ロズウェルUFO事件と呼ばれる、1947年7月アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェル付近で、何らかの物体が回収されたことを含む、一連のできごとからきているらしい。
回収物は空飛ぶ円盤だとか、極秘の調査気球だとか、いろいろ言われたそうだけれど、そんなロズウェルを知らないであろう過疎の村の普通の若者達が、UFOや謎の遺跡などを使って人をこの村に呼び込もうとするのだ。
UFOもどきをUFOだと偽って人を呼ぶのは詐欺だけれど、UFOもどきをUFOもどきとしてとことん楽しみ盛り上がる、そんなことが出来る人、村、国だったらきっとどんな風になっても再生できるのではないかな~。


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先週末のこの辺りの稲穂。
秋の日差しの中で黄金色に輝いていて、その景色と言ったら本当に美しいんですよ~。

全国的には全く知られていないと思いますが、奈良ってかなりの米どころだと思います。
こちらへ引越すことが決まり、物件を見に来た時、京都から奈良へ向かう近鉄電車の車窓から見えたのは、今まで見たこともないほど、ただただ延々と続く田んぼ。
まぁそれまで住んでいたのも埼玉ですから、ちょっと車で走ると周りには畑なんかがいっぱいあったのだけれど、あれだけの見渡す限りの田んぼと言う景色の美しさに感動したことを今もよーく覚えています♪

そんな緑が鮮やかだった田んぼも、今は稲穂が重く垂れる、おいしそうな黄金色♪
遅い午後や夕方の斜めからの日差しを浴びると、この田んぼの黄金色の輝きがさらにさらに美しくなるのです。
この時期のそんな田んぼを見ながらの夕方のドライブは、かなり満足度も高い!
去年は、日本の棚田100選にも選ばれている明日香の稲渕の棚田を見てため息が出たけれど、明日香なんて遠くまで行かなくても、実はうちの極々近所にも美しい棚田があることをその後知りました。(笑)

そんな我が家のご近所で作られた、今日精米したばかりのお米が、スーパーなどの産直コーナーなどに並び始める今の新米の時期。
奈良で主に作られているお米の品種は、こしひかり系の「ひのひかり」と言うもの。
ねっ奈良以外ではあんまり聞いたことないでしょ~。(笑)
「ひのひかり」なんて、京が出来上がった奈良にふさわしい名前で素敵だと思うんだけど、奈良ってかなりのアピール下手だからね。
全国的には全く知られていない、でもとってもおいしい奈良のお米です。

↑の写真の稲穂は、高山製菓前の田んぼの稲穂。
奈良県民ならみんな知ってる、そして奈良県民以外はきっと誰も知らない、「高山かきもち」の工場&直売所です。
こーんな山道、田舎道の先に店なんてあるのか~と不安になるような道を走ると、田んぼの中に突然出てくる高山製菓。
こんなところになぜこれだけの人が!とびっくりするほど、ここのかきもちを買い求める人でいつでもいっぱい♪

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ちょっとレトロな化粧缶にたっぷり入っているかきもち。
あげてあるのも全く油が重くなくて、いくらでも食べられちゃうのが危険なおかきです。
このかきもちも、そろそろ新米で作られるようになるのかな~。

秋本番♪
おいしいものばかりが目に付き、忙しい今日この頃です♪


◆9月に作った保存食◆
紅生姜(2回)
きゅうりと茗荷のしば漬け風
しこいわしのアンチョビ(塩漬け)
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Commented by ポプラ at 2010-10-08 16:43 x
「食堂かたつむり」、機内映画で観たんだけれど途中で寝ちゃいました(汗)
篠田節子、いいですね~。結構好き!

他に知られていない地元の「いいもの」って意外にあるものなんですよね^^
私、地元ラヴなので、そういうのを見つけると「エライ!」とか一人でウットリしたりして、時々夫に気味悪がられています・・・トホホ
Commented by ポプラ at 2010-10-08 22:15 x
うちの記事のことですが、おそらくライブドアのせいだと思います。私はVistaなんですが、ちゃんと整理されて見えているんですよね~。今ね、ライブドアのアップ画面がベーダ版なもので、不備があるのかも・・・。見難くてごめんなさいね^^;
Commented by rakurakurakuko at 2010-10-09 17:25
ポプラさん、「食堂かたつむり」の映画はまだ見てない私。
主人公役が柴咲コウって言うのがなんだか小説のイメージと違うよなぁ…なんて思っていたんですが。
そうそう、あまり知られていない地元の「いいもの」、私も大好き♪♪
職場でも「関東から来てそれだけ奈良気に入ってる人、珍しいよね…」と言われてます。(^^ゞ
人知れずボソッとそこによいものがあったりすると、ほーんと感動しますよね~。
記事の件、ライブドア都合であれば仕方がないですね。
でも最新記事はちゃーんと見えておりました!!
by rakurakurakuko | 2010-10-06 23:27 | 楽子の本棚 | Comments(3)