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青蓮院門跡の夜の紅葉

これまたジングルベルが街に流れる中、我がブログでは紅葉の話題が続きます…。(^^ゞ

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奈良公園にて紅葉を楽しんだちょうど1週間前、是非行きたかった京都の青蓮院門跡に行ってまいりました!

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こちらに来るまで青蓮院門跡のことなど全く知りませんでしたが(汗)、三千院、妙法院と並ぶ天台宗の三門跡寺院の一つとして知られています。
門跡寺院と言うのは門主(住職)が皇室或いは摂関家によって受け継がれてきたお寺のことで、江戸時代の天明八年(1788年)に、大火によって御所が炎上した時に、後桜町上皇は青蓮院を仮御所として避難したと言う歴史があり、そのため青蓮院は粟田御所と呼ばれており、「青蓮院旧仮御所」として国の史跡にも指定されています。

何よりこちらの秋の紅葉のライトアップは有名で、かなりたくさんの人で混み合うらしい!
この日は土曜日だったのですが、ちょうど紅葉の盛りであったこともあり、東山駅を降りててくてくと青蓮院門跡まで歩いていくと、その前には長蛇の列が出来ていました!
少々並ぶことは覚悟の上でしたが、思っていたよりもすごい!!
青蓮院門跡の前の狭い道路に人の列、そして続々と入ってくる大型観光バスとそこから降りてくる人たちでかなりの賑わい。

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30分ほどでしたでしょうか、やっと入り口近くに到着。
妖しげに輝く青い光とぽっかりと浮かぶ満月がなんとも艶かしく、なんだかドキドキしてきます。

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庭園一面に散りばめられた青いLEDライトがまるで星空のようにキラキラと光り、天然記念物の大楠が青く浮かび上がる様は、とても幻想的で厳かな雰囲気。
入り口から順路に沿って進むと、まずは建物の中に入り建物内からこのような青い庭を見ることとなるのですが、この後庭に下りることが出来るので、そちら側から見つめている人たちもたくさんいます。

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この青いライトアップはただただずっと青く輝いているわけではなく、時間と共に光りの色を変えていくのです。
そしてやるなぁ~と思うのは、輝きに見とれているうちにその青い光りがパッと消え一瞬にして一面が真っ暗になるのです。
それがなんとも残念な感じなのだけれど目の裏に残る青い光りの残像をぼんやりと楽しんでいるうちに、また突然にしてパッと庭全体が青く輝くの!

さすが京都!!
人に見つめ続けられ注目され続けてきた古の都は、見せ方も凝っている!!

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その後建物内を見学できるのだけれど、そのいずれの部屋も場所もなんとも重厚な雰囲気で、さすが皇室に縁のある場所だわ~と思います。

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建物内を進んで行くと和室があり、夜間拝観時にも特別にお抹茶をいただけると言うのです。(有料)
そんなに混んでいなかったし、せっかくなので由緒正しき場所でゆったりとお抹茶を頂くことにしました。
席についてから点ててくれたお抹茶と、そして一緒に出していただけたお茶菓子。
お茶菓子にはどうだーとばかりの菊の御紋。

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ひっそりとした和室にて庭のもみじを眺めながらお抹茶を頂く時間と言うのは大変優雅にゆったりと流れ、それなりに人はいっぱいいるのですがひそやかな空気に満ち溢れ、なんとも贅沢なひとときでした。
あぁ、ここでまた「これぞ京都よのぉ…」と思う、われら奈良県民。(笑)

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お抹茶も頂き、今度は庭におりることにしました。
龍心池を中心として作られた相阿弥の庭の紅葉はただただため息が出るばかりに美しい。
灯りに照らされて複雑に輝く紅葉。

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ここもまたライトアップには工夫が凝らされており、パッと明るく輝く紅葉が映し出されため息が出たかと思うと、

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一瞬の後には灯りが弱まり「はぁ~~~」と思うのもつかの間、今度は庭の奥の竹林が光り輝いて浮き出てくる!
粋な演出よのぉ…。

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池の先の、明るく照らされた紅葉は正に盛りで、燃えるように輝いていました。

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緑から赤のグラデーションと真っ黒な夜の闇との競演。
見せ場のある紅葉、そして人に見つめられることを考えて作りこまれたなんとも贅沢な庭なことよ!

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夜の庭の先には、光り輝く竹林。
竹林全体がシルバーの輝きに満ち溢れていて、その竹の一本一本が天まで届きそうなくらいにすくっと伸びているのです。
あの複雑な美しさの庭とは対照的だけれど、これまたシンプルに演出されたこの場所もまた見つめられることを前提に作り上げられた特別の竹林。

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最初の青い庭まで戻ってきて、今度は私たちが建物内の人たちから眺められる立場に。
それにしてもどうしてこの青い光りと言うのはこんなにも妖しい輝きなのでしょう。

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気がつくと、数時間経っていたのですが、そんなに時間が経ったなんて感じなかった、そんな青蓮院門跡の夜のひととき。
名残惜しいお別れの時。

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少々冷えた体に沁みる黄金色の飲み物。

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そして暖かい食事。

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やっぱり京都と奈良はずいぶん違いがあるよねぇと言うのが我が夫婦の見解。
実は、青蓮院門跡にて輝く紅葉を見ていたときに、横にいた女の子の二人連れのうちのひとりが言ったこと。
ここの紅葉は自己主張がないよね…、と。
もうひとりの女の子が
ではどこの紅葉が自己主張があるの?とその子に聞くと、
東大寺、と即答。
ひゃー我がホームタウンである奈良の東大寺の紅葉はそんなに自己主張があるのかーと、思わず前記事に書いたように翌週の奈良公園散策となったわけなんです。(笑)
やっぱりね、見比べてみると違うのですよ。
どちらが良い悪い、好き嫌いではなく、京都はとにかく人に美しく見られるために全てが存在している感じで、奈良は美しいものがあるからどうぞよかったらみなさん見てくださいといった感じ。
そんな違いを感じられるのも楽しかった今年の紅葉。

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ちなみにこの青蓮院門跡は、今年話題の坂本龍馬の結婚式が行なわれた場所だそうです。
龍馬の妻となったお龍の父親と言うのがこの青蓮院門跡のお抱え医師であったことから、ここで祝言が挙げられたとのこと。
そんなこともあり、今年の青蓮院門跡の紅葉ライトアップはいつもより人が多かったのかもしれませんね。


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by rakurakurakuko | 2010-12-24 01:27 | こんなところに行って来ました