人気ブログランキング | 話題のタグを見る

さよなら、生駒

いよいよ引っ越しまで秒読みとなってきました。
これが奈良からの最後の更新になります…。

思えば、「明日からゴールデンウィークだ~♪」と浮かれて家に帰ったその日、あまりに突然の夫の大阪転勤を告げられたのが、今からちょうど1年と11ヶ月ほど前。
大阪転勤にも関わらず、なぜか奈良県に住居を構えることになり、移ってきたのが6月。
最初はね、ゴミゴミとしたところよりものんびりしたところに住みたいという、ただそれだけの考えで選んだ今の場所でしたが、大した期待もせずに選んだこの場所は、本当に素敵なところでした。

さよなら、生駒_f0043911_1891640.jpg
先日、会社の帰りにブラブラと奈良の町中を歩き、久しぶりに猿沢池付近より興福寺方面を見上げ、しみじみと目に映る景色の美しさに贅沢な気持ちになりました。
奈良の街は、いつでも人も少なくて(爆)、その雰囲気と空気にとても癒されます。

さよなら、生駒_f0043911_1893468.jpg
町屋が並ぶならまちも何度歩いたことやら。
週末に暇さえあればぶらぶら、ぶらぶら。

さよなら、生駒_f0043911_1894989.jpg
とにかく奈良公園周辺にはどこにでもいる鹿。
そのあまりの数に、そして堂々と道を渡る様などに最初はとてもびっくりしました。
奈良の鹿は、奈良の雰囲気そのままに、のんびりゆったり暮らしています。
あぁ、今度の鹿がいない生活は淋しくないかなぁ…。

さよなら、生駒_f0043911_18103993.jpg
奈良にお散歩に行く際には必ず寄ると言ってもいいほどの東大寺。
南大門も何度くぐったことでしょう。

さよなら、生駒_f0043911_18105619.jpg
そして大仏様。
やっぱり奈良はこれですよ~。
昼に、夜に、そしてお盆の日のスペシャルで、大仏殿の観相窓からお顔を拝見したのも良い思い出。

さよなら、生駒_f0043911_18111163.jpg
暑い暑い奈良の夜。
ろうそくの灯りに照らされた奈良の街のそぞろ歩きも本当に美しく、そして楽しい。
大好きな浮見堂は、本当にこの世のものではないほどに美しく、そして静かに佇んでいるんだよ。

さよなら、生駒_f0043911_1811331.jpg
そんな浮見堂から見た桜。
いつでも誰でも自由に入ることが出来る浮見堂。
のんびり出来ていいんだよね~。

さよなら、生駒_f0043911_18114850.jpg
和風な建物ばかりではなく、こんなに美しい洋風建築がさり気なく建っているのも奈良の町の素晴らしさ。
国立博物館。

さよなら、生駒_f0043911_18121455.jpg
そして引越してきた当初は、なーんにもないただの原っぱだった平城京跡。
なーんにもないのが大変美しく、また拭きぬける風の気持ちよさに、お気に入りの場所となりました。

さよなら、生駒_f0043911_18123219.jpg
そんな平城京跡のど真ん中を堂々と走っている近鉄電車に最初は度肝を抜かれたなぁ。
近鉄電車に乗り、西大寺から新大宮にかけて平城京跡のど真ん中から眺める景色はホントに贅沢だよ。
国の遺跡に登録されるずっと前からここを走り続けていた近鉄電車なのに、最近になって「遺跡の真ん中を民間の電車が走っているというのはいかがなものか」と言う議論が取り立たされていますが、このままでいいと私は思う。
なぜってそれが奈良だから。

さよなら、生駒_f0043911_1813122.jpg
昨年の平城遷都1300年祭で、何もなかった原っぱがどんどん整えられていく様を見ました。
遷都祭が終わったらまたもとの何もない、人っ子ほとんどいない平城京跡になると思いきや、昨年ほどではないけれどまだ訪れる人も多いようです。
先日転勤することになったと話をしたある人から「○○さんはまるで平城遷都1300年祭のために奈良に来たみたいですね」と言われたけれど、確かにそんな感じ。(笑)
遷都1301年と共に我が家も他へ移らせていただきます。(爆)

さよなら、生駒_f0043911_18134836.jpg
こちらはそんな平城京跡のろうそく行灯で照らされた大極殿。
真夏の夜の幻か。
この大極殿も引越してきたときにはまだ建設途中でした。

さよなら、生駒_f0043911_1814495.jpg
四季折々に美しい奈良の街。
紅葉の時期には尚更輝く。

さよなら、生駒_f0043911_18142466.jpg
桜の時期には街中が薄桃色に染まり、どこを歩いても飽きることがないのです。
今年も奈良の桜を見ることが出来るかなと思っていたけど、儚く散る桜のようにその夢も散ったわ…。
昨年よりも格段に寒い今年は、まだ奈良公園周辺の桜はつぼみの状態。

さよなら、生駒_f0043911_18143733.jpg
新春の風物詩、若草山の山焼き。
近くで見る山焼きはそれはダイナミックで感動しますが、我が家のベランダからもその山焼きが見られると言うことにもかなり感動しました!

さよなら、生駒_f0043911_18145396.jpg
こちらは東大寺の二月堂。
ここから奈良の町を眺めるのが好きでした。

さよなら、生駒_f0043911_18152454.jpg
そして、奈良から引越さなければならないと知り、これだけは是非見なくちゃ離れるに離れられないと思った、東大寺二月堂で行なわれる修二会(しゅにえ)のお松明。
修行僧の道案内として、大きな竹の先にくくられた松明に火が灯され、その松明を二月堂の舞台より振りかざすのです。
この灰をかぶるといいことあるらしい!

さよなら、生駒_f0043911_18153976.jpg
このお松明は本当に大きいのだけれど、それをガガーーーーッと舞台の端から端まで手で持ったまま走らせるのです。
火の粉もいっぱい飛んできて、思わずみんなが「オオーーーッ」叫ぶ。(事前アナウンスでは、「これは宗教行事なのでくれぐれも拍手などはお控え下さい」と言われるのだけれど、オオーッという声を思わず出さずにはいられないダイナミックさなのです)
この日は並んでいる途中から雨が降ってきて、すごく寒くて寒くて大変でしたが、見られてよかった!!
あまりの寒さにブルブル震えて家まで帰った私と夫のコートには、たくさんの灰がひっついてました。(笑)
奈良ではこの修ニ会、通称お水取りが終わると春の暖かさが訪れると言われています。

さよなら、生駒_f0043911_18162163.jpg
そしてこちらは、我が家から歩いて行ける、一番近くのお寺、宝山寺。
山沿いに延々と並ぶお地蔵様の中を歩くと不思議な力を感じます。
お彼岸に行なわれる万燈会も幻想的で素敵なんですよ。
こんなお寺の近くに住めたことに感謝、感謝。

さよなら、生駒_f0043911_1816366.jpg
そんな宝山寺参道手前にある、看板。
引越してきて、寂れた温泉街にも今時こんなのないだろうと思われるこの看板を初めて目にした時、「もしや私ってとんでもないところに引越してきたのか…」と少々不安になりました。(笑)
が、ここに決めてホントに良かったと今は思う。
そんな生駒。

さよなら、生駒_f0043911_1817787.jpg
我が家からの空の眺め。
ここに引越してきて「空って広い」と言うことを心から感じました。
豊かな土地、人、空気。

あぁ…1年9ヶ月しか住むことが出来なかったなんてホントに淋しい…。
海志向の我が家が、永住してもいいと思ったくらいに気に入ってましたから。
夫など、次に関西に転勤することがあっても(えっ?あるの?)生駒に住むと決めてるそうです。

生駒をはじめ奈良って本当に不思議に豊かなところです。
ここに来ていろんな考えが変わった。
奈良なんて観光以外はホントにこれと言った産業がないし、会社もないので県や市の財政はあまり潤っていないと思うのだけれど、それなのになぜか全てに余裕があるんですよね。
観光と言っても、新幹線は通っていないし、最近知ったのですが観光をメインにしている県のくせに全国49都道府県の中で、宿泊施設の客室数が一番少ないんですよ。
だからと言うわけではないけれど、奈良に観光に来た人のほとんどがささっと観光するだけして大阪や京都に泊まってしまうしね。
えぇ、ほとんどの観光客は、奈良ではお金を使いません!!(笑)
お店も「はい、もう夕方だから閉めますよ」って感じで早い時間に閉まってしまうし、スーパーやデパートは別として個人商店などはお正月も目いっぱい休むので年明けの営業はかなり遅くなってから。
それでも豊かだと取るか、だから豊かだと取るか。
全速力で走り続けなくてもいいんだよ~と、そんなことを奈良の町がつぶやいているような気がします。

さて、名残惜しいですが、さよなら奈良、さよなら生駒。
楽しかった、ありがとう。
こちらに来ていろいろ教えてくれたお友達、こちらで出逢ったたくさんの人たち、ホントにありがとう!!

しばらくネットから離れますが、次に更新するのは名古屋から♪♪
どんな生活が待っていますやら。
まずは引っ越し本番がんばります!!!


こちらのブログ村に参加しています。
素敵な町に住めてよかったねって思った方、
↓クリックしていただけると嬉しいです。(●^o^●)


ブログランキング・にほんブログ村へ
by rakurakurakuko | 2011-04-02 18:26 | 引越記録