ココ・ファーム・ワイナリーの収穫祭

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収穫の季節、秋。
ご存知の方も多いかと思いますが、栃木県に「こころみ学園」という知的ハンディを持った人たちの学校があり、そこの生徒さんたちが葡萄畑で葡萄を育て、その葡萄でワインを作っているワイナリーがあります。
そんなココファーム・ワイナリーでは毎年11月の第三週目の土日に「晩秋の葡萄畑でみんなでワインを楽しむ」収穫祭が行われており、ずっと行きたいと思っていたところ、今年やっと行くことができました。

収穫祭に行ったのは、橋本先生をはじめとしたタイ料理教室のメンバー。
第三土曜と言えば、タイ料理教室のレギュラーレッスン日で私も第三土曜の生徒なんですが、それより何より収穫祭よ!と、レッスンの日付さえも変えてくれたという気合の入れよう。

当日は新宿に集合し、そこから旅行会社のツアーバスに乗ってココファーム・ワイナリーへ。
この収穫祭が大変な人気であるということは知っていましたが、当日新宿西口のバスが出る集合場所に行って更にびっくり!
なんとなんと、新宿からだけでバス11台が出る盛況ぶりなんですよ~。
それだけでざっと500人。
いったい何人の人が収穫祭に訪れるのか、そして葡萄畑というのはそれらの人がぜーんぶ入れるほど広いのか、ワインはどれだけ飲めるのか、どのワインを飲むか、買うか、食べ物を買うのに並ぶというけれどどれだけ並ぶのか、あーこれも食べたい、あれも食べたいと、バスの中から妄想炸裂!!

そんなこんなでまだ着いてもいないのに盛り上がっている私たちを乗せて、バスは東北道をひた走り、11時頃にココ・ファームに到着!
いや~~~、すごい人です。
ココ・ファーム近くについてからも、続々と来るタクシーや他のどこかから来たらしきバスで山間の普段はひっそりとしているであろう道は大混雑。

バスを降りたところからココ・ファーム入り口まで少々歩く間にも、いろんなお店が出ていておつまみ調達とばかりにあっちこっちに寄り道。
だってこれがまたどれもおいしそうなんですよ~。

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こちらのパテの店ではみんなで食べようと全種類購入~!
そのほかチーズの店ありパンの店あり、中に入ってもこれらは売っているし、そのほか屋台では作りたての暖かいお料理もいっぱいあるし、とにかく至れり尽くせりの収穫祭。

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いろいろ引っかかりながらも入り口まで何とか到着し、手前のテントでバスの中でもらったチケットとハーベストキットを交換してもらいました。
このハーベストキットというのが4種あり、これがまた迷うのですけれど、私は収穫祭記念赤ワイン(750ml)とソムリエナイフとカマンベールを選び、このほかにどれを選んでもついてくる収穫祭ワイングラス(グラスフォルダー付)と収穫祭バッジ、カトラリーセットがもらえます。
首からグラスフォルダーを提げてワイングラスを入れ、気分はもう飲む気満々!
あぁ…、私たちのこの飲む気満々姿をブロガーとしては写真に収めておくべきであったと今さらながらに思うけど、このときには、ただただ、いざ!葡萄畑へ!!って感じだったのでまったく写真なし…。(汗)

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だってワインが私たちを呼んでいる~~~!!

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陽気な音楽が奏でられている中、小躍りしながら進んでいくと、見えてきましたよ、葡萄畑が~~~。
で、もうすでにすごい人なんですけど…。
で、うわさの38度の斜度はかなりのもんなんですけど…。

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とにかくこれは席をキープすることが先決と、この葡萄畑のど真ん中から「すみません、すみません」とすでにシートを敷いてワインを楽しんでいる人たちの隙間を縫って、これは登山じゃないのか…とフーフーしながら半分くらい上って、そこでタイ料理教室メンバー息絶える…。
ちょうどこの週末前一週間くらい、東京近辺は真冬の寒さで、みんな外で一日過ごすんだからととんでもなく厚着してきていたものだから、息はハーハーするし、暑いしで、すごい斜面にもかかわらずここにシート敷いて落ち着こうよということに。
しかーし!!
シートを敷いてみたんだが、あまりに傾斜がきつすぎて敷いたシートがそのまま滑り落ちていく…。
それじゃあなんだかみんな大荷物だったカバンで押さえようとカバンを重石にするも、カバンごと滑り落ちていく…。

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でももう私たちにはここしかないんだ!!と、とりあえず滑り落ちそうなもろもろを足で押さえたりしながら、暑いしとにかく一杯飲もうよと、Iさんが引き換えたハーベストキットの「できたてワイン(カラフェ入り)」をちゃっかりみんなで乾杯♪♪

いや~~~、これがね~~~、なんともフレッシュなジュースみたいでおいしいのなんの。
カラフェのふたを開けたときにプシューッという音がして、今まさに発酵途上ですのよ~~~って感じの微炭酸。
出来立てワイン、想像以上においしすぎる~~~!!

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と、滑り落ちそうな場所の滑り落ちそうなカバンの中からおもむろにパンを出してくれたNさんと、いただきます♪と群がる手、多数。(笑)
さすが東海道五十三次を歩いているNさん、バランス感覚がすごいわ~~~、だの、足腰丈夫だわ~~~なんて言いつつ、滑り落ちそうになりながらワインとパンを楽しむ私たち。

しかし、ふと気づいたんですが、お料理を買いに行くにも、ワインを追加で買いに行くにも、そしてトイレに行くにもこの傾斜地を駆け下りていかねばならないのですよね。
橋本先生なんて「楽しいけどこの坂を上ること考えるとあと何年ここに来られるかしら…」なんておっしゃる始末。(笑)
でもそんな将来のことより、まずはワインと食べ物をゲットするために下に下りることが先決!

手をつき足を滑らせ、汗かきながら何とか下っていると、途中で端っこまで行くとちゃんとした上り下りのための道があることがわかり、何とか下までたどり着き、更に歩いている途中で下の方に平らなとっても良い場所発見!!
最初からそこにすればよかった…。
もうこの時点で着いてから一時間以上経ってしまっていたので、とにかくワイン買わなくちゃとメインの建物内に行き、私なんてそんなに買うつもりもなかったのに、いきなり入り口でかご持ってあれもこれもとワインを購入。
もうかごが重たくて重たくて、おまけに途中で買った若い葡萄の実のヴィネガーがここでも売っていて、おまけにここで買うとワインと一緒にまとめて送れることがわかり、更に宅急便で送る人はわざわざかごにいっぱいワインを入れなくても、注文用紙をもらって書き込めばいいことが途中でわかったり。
とにかく何から何まで珍道中。(爆)

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そんなこんなの失敗あれこれを乗り越え、いざ、平らな葡萄畑でおつまみも並べ、シートにも座って二度目の乾杯♪♪
って、実はこの時、Iさんは大人気のピザを買いに行ってくれていて、まだ並んでいて戻ってきていないのに、もう我慢ができないと(何に~?笑)先に乾杯をしてしまった私たち。
Iさんは一杯目の乾杯にできたてワインを提供してくれたのに。
ひどすぎる仕打ち…。
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うふふ、でも今度は白の出来立てよ。
これがまたさっぱりとしていてしゅわっと具合も好ましく、くいくいいけちゃうお味なんです♪
いいね、いいね~とあっという間にカラフェ1リットル分空けちゃって(この時点でまだIさん戻らず…汗)、別のブースで買い求めた白ワインに手をつけることに。
でね、同じ葡萄から作った同じ白ワインなれど、これがまたぜんぜん違うお味なんですよ~。
最初の白がフルーティーで甘くて、次のはキリリと辛口。
出来立てワインを販売するところが三箇所あるのですけれど、場所ごとにお味が違うワインをお楽しみくださいって書いてあったのは本当だったんだ!
いや~~~楽しいね~~~。
そして更に、同じところのワインも少々時間がたってからお代わりしたら、更にお味が変わってきていたのよ~~~。
わーん、こういうの好き~~~。
発酵の力ってやっぱりすごい!!

平らな葡萄畑で飲むは食べるわ、楽しいひととき。(ハイ、このときにはIさん戻ってきてました・笑)
気づくとあっという間にバスの集合時間が近づいてきていてびっくり!
何はともあれ、最初の無駄な登山にかかった時間が悔やまれるよね~と。
結構みんな、収穫祭に行かれた方のブログなどを丹念にチェックされていたのだけれど、横にちゃんと道があるなんてことは誰のブログにも書かれていなかったんだってー。
みんなただ芝生の上でシート広げて「おいしい~」とか「楽しい~」とか書いてあって、「でもそんなことより横にちゃんと道があるってことが大事よね」とか、「それに途中の屋台でお酢買わなくてもワイン買うところで一緒に買うことができて送れるってことも重要な情報!」と、途中の屋台でお酢を三本も買って送ることができなかった橋本先生は力説されていました。
で、「楽子さん、ねっだからちゃんとそれをブログに書いてね。で、忘れた頃にじゃなくてすぐに書いてね。」と最近ブログ更新がスローモーな私には大変イタ~イお言葉をいただきましたのです。
はい、収穫祭で大切なことは、重いものは途中で買わないでワインと一緒に買って送ること、そしてあまりの人に舞い上がって葡萄畑の真ん中を突っ切って登るなんていう無茶はせず、横にあるA~Zまで(Zまであったかどうかは定かではない…)目印がちゃんと立っている横道から葡萄畑内に入るべし!!
これが収穫祭の鉄則です。
来年以降収穫祭に初めて行く方が、どうかこの記事にたどり着きますように♪(笑)

ジュースみたい♪と言っていたできたてワインは、でも実のところやっぱりちゃんとワインでして、帰りのバスの中では良いほろ酔い加減で眠くなり、寝ている私たちを運んでバスは東北道をひた走り、夜の新宿駅まで送ってくれました。
やっぱりバスで行くっていいわ~~~。
来年もぜひこのパターンでココファームの収穫祭に行きたいです♪

行った人がみんな楽しくて幸せになるココ・ファームの収穫祭。
本当にすばらしい企画です。
今年の収穫祭が30回目。

1950年代、計算や読み書きが苦手な少年たちとその担任教師が急斜面の山を切り開き、六百本あまりの葡萄の苗木を植えました。
1969年、この山の葡萄畑に、知的な障害を持つ人たちのためのこころみ学園ができ、1984年、こころみ学園生たちは海を渡りカリフォルニアの地にも葡萄の苗木を植え、
2013年現在、総勢150名あまりの仲間がココでのワインづくりに携わり、日本各地の葡萄栽培家や世界中のワイン醸造家がこのワインづくりを支えてくださっています。
平均斜度38度の葡萄畑で、炎天下、夏草を刈り、日の出とともにカラス追いのカンを叩き、一粒一粒の葡萄輪大切に摘み取り潰し、寒風吹きすさぶなか葡萄の枝を拾い集め…
自然とともに働く日々は、知恵遅れと呼ばれ続けてきた子どもたちを、知らず知らずのうちに寡黙な農夫に変えていきました。
(「ココ・ファーム・ワイナリーのしおり」より)

ここのワインが好きなのは、知恵遅れと呼ばれ続けていた人が作ったワインだからではなく、それがとってもおいしいワインだから。
誇りを持って働くことができる環境、そしてそんな環境で育った葡萄でできたワインが最高級においしいこと、そのおいしいワインを飲むことができること、更に年に一度こうして集まって葡萄畑の真ん中で出来立てのスペシャルなワインをいただき、みんなが楽しくなれること。
最初に開墾された担任の先生もすばらしければ、今のこころみ学園を支えている方たちも、ワイナリーを運営されている方の商品力企画力も、そしてもちろん農夫も、みんなみんなすごいです。
こんな風に誰も彼もみんながそれぞれ幸せになることってなかなかないよ。
これからもずっとずっとココ・ファーム・ワイナリーと収穫祭が続きますように♪


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Commented by salahi at 2013-12-01 19:06 x
こういうイベント大好きです!
ワインもおつまみも美味しそう~!
日本もワイン造りが盛んになってきていますが、日本ワイン独特な味わいなのが面白いですね(それほどいろいろ飲んだわけでもないけど)。
若い葡萄のヴィネガー、気になります。ギリシャでは酸っぱい未熟葡萄の汁をレモン汁のように使ったりするのですが、それに似てるのかな?
楽子さんがどんなお料理に使うのか、楽しみにしています♪
Commented by 燻蔵 at 2013-12-02 13:38 x
素敵なイベントですね~
私の地方でもココファームさんのような本格的なイベントがあったらいいのになぁ・・・
Commented by melocoton1 at 2013-12-11 00:12
先日はおせわさまでしたー。
楽しかったです!!!

このイベント素敵ですね。
行ってみたいわー。

えっと、むかーしのへしこの記事にリンクいただいてます。 よろしくおねがいします。
Commented by rakurakurakuko at 2013-12-15 15:40
salahiさん、いいですよね~、こういう楽しいイベント♪
おつまみは現地調達で十分OKとは聞いていたものの、あまりの充実具合にびっくりしました。
昔の国産ワインは甘ったるいものばかりでいまいちでしたが、日本のワインも最近はおいしいものも増えてきたのでうれしいです~。
若い葡萄のヴィネガー、そうそうsalahiさんのブログでギリシャではそういうものをお料理に使うと知り、今回もお料理にいいな~と思い購入したんですが、たぶんどちらかと言えばこれは飲むお酢として作ったもののようです。
マスカットみたいな香りの甘めのお酢でした。
ドレッシングにしたら香りも良いのではないかな~と思っているので、今度使ったら記事にしてみますね。
ボトルもおしゃれなので見せたいわ~。
Commented by rakurakurakuko at 2013-12-15 15:41
燻蔵さん、素敵なイベントでしょ。
関東近辺では山梨などは特にワイナリーも多いけど、ココのようにこうして開放してくれるところはなかなかないです。
秋空の下、葡萄畑の真ん中でバーティーなんて最高ですよ~♪
Commented by rakurakurakuko at 2013-12-15 15:45
meloさん、こちらこそお世話様&お土産ありがとうございました♪
うふふ、あのお店、実は昨日もタイ料理教室で話題になったのだけれど(今メンバー間でとっても流行っています)、映画の「舟を編む」であそこが出てくるようです。(そんなこととはまったく関係なく淡々とお店を営んでおいしいものを出してくれる女将さんと呼ぶには美しすぎて若すぎるあのオーナーの方がまた良いのよね)
このワイナリーいいでしょ。
今度は葡萄の若葉が生い茂っている頃に行ってみたいわ~。
へしこ、流行っているのかな~。(笑)
後ほどブログにうかがいます♪
by rakurakurakuko | 2013-12-01 02:24 | こんなところに行って来ました | Comments(6)