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2014年10月に読んだ本

話題は2014年に戻りまする~。(笑)

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「ラプソディ・イン・ラブ」 小路幸也


かなり突飛な設定のこの小説。
登場人物たちは全員俳優又は女優で、名優・笠松市朗の終末を一緒に過ごすべく、また、演じるべく、元の家に集まってきた家族たち。
カメラの回る中、家族を演じ、そして演じながら自然と家族のつながりを一瞬ではあるかもしれないけれど強固にしていく。

こんな突飛な設定ではあるものの、意外と読みやすく、そしてすんなりと心にしみこみやすい。
主人公それぞれの視点で交互に場面が描かれているのも、最初はどんなもんかな~と思っていたけれど、自然とつながっていておもしろい。

各人が抱えもってきたという爆弾が、この穏やかに流れていく時間にインパクトを与えているのだけれど、二品真理のそれだけがちょっとすんなりと入ってこなくて、作りすぎの感があったのだけがちょっと残念かな~。
それから最後に笠松市朗にはもう少しいろいろ語って欲しかったな~と思う。
とは言え、読んでいて穏やかな気分になり、楽しく読めた。

「東京バンドワゴン」と言い、突飛な感じの家族を描くのが好きなのかな~と思わせる小路幸也さんですが、存じ上げないですけれどきっと優しい方なのだろうな~と少しファンになりました。

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「ライアの祈り」 森沢明夫


これ、良かったです!
読んでから知りましたが、この本は森沢明夫さんの青森三部作の最終作品らしいんですが、でもこれを一番最初に読んでしまってもおもしろかった!

青森は八戸の眼鏡店で店長として働いている主人公の大森桃子、バツイチ35歳。
離婚の原因にまだ深く傷ついていて、そんな桃子の前に現れたクマゴロウさん。
ボーっとした考古学者で、そのクマゴロウさんと桃子は恋に落ちるのだけれど、その物語と平行して、縄文時代のライアとマウルを中心とする物語が絡んでくる。
この設定はファンタジーチック過ぎて、本当だったら私はあんまりこういうのは好きではないのだけれど、なぜかこれはそういうものもそんなにわざとらしく感じず、すんなりと読めたのが不思議。
これがただ現在だけが語られている桃子とクマゴロウさんとの恋物語だったらこんなに心に沁みてこなかったと思うわ~。
最後の最後にはなんだかしんみりと涙しそうになったもの。
ハートウォーミングと言うと安っぽいかもしれないけど、とにかく心に沁みる素敵なお話でした。

実は森沢明夫さんは別の本も少しだけ読んで、あまりに少ししか読んでいないうちに図書館の返却期限が来てしまいそのまま返してしまったのですが、とっても読みやすかったのです。
青森三部作の一部目「津軽百年食堂」からじっくり読んでみたいです。
この本の中でもおいしいもの、場所の描写がいっぱいあり、今すぐにでも青森に行ってみたい!と思うほどだったので、「津軽百年食堂」なんてタイトルからして楽しめそうですし。
森沢明夫さん、しばらくお気に入りになりそうです。

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つい先日、あけましておめでとうと思っていたら、もう10日。
早い、早い…。

そんなお正月気分も抜けやらぬ先日7日は、七草粥の日でしたね~。
あまり季節感のない我が家ですが、それでも毎年、お正月のデトックスも兼ねて、七草粥はかならず頂きます♪

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最近はスーパーで七草粥セットも売っているけれど、我が家は毎年あるものを突っ込んでお粥を作ります。
今年は、芹。
一束たっぷり使っているので、ご飯に対して草の割合高いです~。
ヘルシーよ~♪♪

お粥好きの我が夫も、これはいい♪と喜んで食べていました。
やはり飽食のあとは草食かしらね。
芹は香りも良くて大好き。
で、最近更なる芹の魅力に気が付きました。

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それはこれ。
根っこ。
先月のタイ料理教室で作った鍋に芹が入っていて、なんと根っこも入っていました。
先生曰く「長野あたりだと芹の根っこもこうして鍋に入れて食べるのよ。」と。
なるほど~、芹を買ったときになんて立派な根っこだろうと思いつつも、なんとなく捨ててしまっていましたが、もったいないことをしました。
だってすごくおいしかったのよ。
芹の根っこ。
これからは絶対に捨てないと心に誓った!

で、七草粥には芹の葉と茎の部分を使い、残りの根っこで一品。

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芹の根っこ揚げ。
これ、絶対に揚げたらおいしいと思って、是非一度試そう♪と思っていたのです。

芹の根っこをきれいに洗い、太いのは縦二分割に切り、ボウルに入れて上からナムプラーをたっぷりめに振り、しばらく漬けるというか塗しておき、軽く片栗粉を塗して揚げれば出来上がり。
芹とナムプラーの香りが絶品!
香りの強い野菜とナムプラーの相性はばっちりだもの、芹も絶対にいけると思っていましたが、期待を裏切らないおいしさです。
またまた不思議なフォルムのものが出てきて「これ、何?」と、また変なものを食べさせられるのかと言いたそうな夫も一口食べて「おっこれ、旨い!」と気に入っていました。

芹は、一箇所から競り合って生えていることから、この名前になったとか。
真冬の寒さの中、必死に生える強い植物なのですね~。
この冬、そんな芹をいっぱい食べて、元気になろうと思います♪♪
みなさまも栄養たっぷりとって、インフルに負けないようにしてくださいね~。

◆10月に作った保存食◆

秋刀魚のワタ漬け
大根葉の塩漬け
烏賊の塩辛
新生姜の味噌漬け
塩麹
秋刀魚のオイル漬け
by rakurakurakuko | 2015-01-11 00:57 | 楽子の本棚