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沖縄のクーガ芋

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ゴールデンウィークの沖縄にて、こんなものをみかけました。
ラグビーボールみたいな楕円形に、なにやらトゲトゲみたいに根っこが生えているもの。

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クーガ芋と言うそうです。山芋と書いてあるので、沖縄に自生する自然薯みたいなものなのかな~。初めての食材はとりあえずなんでも食べてみたい性分なので、後で調理法などは調べよう♪と思い、迷わず購入。

家に帰り調べてみると、このクーガ芋はハリイモ、トゲドコロなどとも呼ばれる、ヤムイモの一種。寒さに弱く、手間がかかることから、沖縄でも生産する農家は少なく、希少品種で幻の芋と呼ばれているのだとか。
貴重なものだったのですね~。
そして、このクーガ芋にはジオスゲニンと言う成分が普通の山芋の200倍も含まれているとかで、気分の安定やエネルギー、幸福感、そしてストレス下でもよく働けるようになったり、夜の眠りを深くする作用があるとされているのですって。
なんだかやたらと体に良さそうですよね~。

さて、どのようにして食べようか♪♪

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まずはクーガ芋を売っていたところに貼ってあった調理法、バター炒めにしてみました。

クーガ芋の皮を剥いて一口大に切り、少し茹でて竹串が通るくらいになったものをバターでこんがり狐色に焦げ目がつくくらいまで炒め塩胡椒で味を整え、ディル(乾燥)をまぶして出来上がり。
一緒に沖縄で買ったビーツの茎も炒めて添えてみました。

おおっなかなか食べ応えのあるお芋です。
山芋を想像していたのですが、山芋と里芋の中間のような感じで、粘り具合も山芋ほどではなく、剥いていても手がかゆくなるようなことはありません。
わりとずっしり目のお芋なので、ハーブをまぶしたのは正解だったよう。

ちょうどこのクーガ芋のことをPCで調べているときに、覗き見した夫。
そこに書かれてあった「畑のうなぎ」(多分栄養価の面からそういうのだと思います)と言う言葉にやたらと反応していた夫は、「おおっこれが畑のうなぎ?」と興味津々で食べていた!
むっちりとした感じがおいしいけれど、厚く切るとなかなかに重たいから(私たちが中年だからかも…汗)、今度は薄切りにしたほうがおいしいんじゃないと言う!

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では、と、薄切りにして、クーガ芋のお焼き。

クーガ芋は皮を剥いて輪切りにし、生のまま魚焼きグリルに並べて、両面がこんがり焦げ目がつくくらいまで焼き、塩少々とフランス七味をふりかけました。

おおっこれは良い♪
厚切りだとちょっぴりむっちりしていて食べ応えありすぎた食感が、こうして薄く切ってあると食べやすいです。
山芋をこうして焼いて塩胡椒で食べるのも好きですが、山芋を焼いたときのサクサク感がこのクーガ芋にもあり、おつまみにぴったり!

そしてこのクーガ芋は山芋の一種ですからもちろん生でも食べられます。
山芋と言えばやはりとろろにしたいわ~と、すりおろしてみました。

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すりおろしていても、山芋みたいに手はかゆかゆにはならない!
そして、粘り具合は、ねばねばと言うよりはもっちりな感じで、普通に売っている山芋ではなく、産直などにある自然薯みたいな粘り具合。

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すりおろしたクーガ芋に生卵と麺つゆと青海苔を入れて混ぜ合わせ、ほかほかご飯にかけました。(ご飯山盛りすぎですね…汗)

あれだけもっちりとしていたので卵などなどと混ざりにくいのではと思っていたけど、意外とさらっと混ざったので、自然薯よりは使いやすい♪
で、お味はちょっと不思議。
山芋よりはとろっと濃厚っぽいんだけれど、自然薯のような濃厚さではなく、なんと言うか少々粉っぽいのよ。
水分量の問題なのかなぁ。
山芋みたいに手がかゆくならないし、山芋みたいに長くないので使い切るにはぴったりで良いわ~と思いましたが、生で食べるお味としたらちょっと私はクーガ芋じゃない山芋のほうがいいなぁ。

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そして最後のクーガ芋はすりおろしてから熱を加えてみることに。
こなこな感なくなるかな~と思って。
すりおろしクーガ芋の揚げ焼き。

クーガ芋をすりおろし、青海苔をたっぷり加えて混ぜ合わせ、1~2cmくらい油をひいたフライパンにスプーンでぽとぽとと団子みたいにすりおろしクーガ芋を落として、揚げ焼きにしました。

もっちりとしているのでもっと団子の形を保ったまま揚げあがるかなと思っていたのですけれど、意外や意外、揚げているうちに水分がどんどん油のほうに出ていったみたいで、揚げあがるにつれてぺたんこな形になりました。
不思議だわ~。
もしかして里芋をすりおろして揚げたら同じような現象になるかしらん。

食感は外はパリパリ、中はしょりっとした感じ。
イタリアンで海苔が入っているフリットみたいなのありますよね、アレをイメージしてたんだけど、お味は同じでも食感と形がずいぶん違います。
塩をつけて食べると、これはこれでビールに合うお味でおいしいけどね。

なかなか面白いクーガ芋。
栄養価が高く、コロコロと丸っぽい手の平サイズの芋なので使い切りにちょうど良く、山芋みたいに切り口から悪くなっていくこともなく日持ちするのが良いところ。
1ヶ月冷蔵庫保存しても何のそのでしたからね。
後は粉っぽくなったり、ずっしりとしすぎないような調理法がわかったら、これ、なかなか良い野菜です。

もう何度も何度も沖縄には行っていますが、やはり本土とは違う面白いもの、知らないものがまだまだあるのですね~。

こちらのクーガ芋を買ったのは、名護のファーマーズマーケット
未知の食材が好きな方、沖縄ならではの野菜や果物のおいしいのをお土産にしたい方などにとってはワンダーランドのような楽しい市場です。


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by rakurakurakuko | 2016-06-13 14:29 | 野菜のお料理アイディア