金継ぎ続々と!

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前回の記事の#6~#8と同時に作業していたもの。
前回のものは出来はどうあれ、比較的すんなりと出来上がったのですが、今回のグループはいろいろと失敗もあり、やり直し等をした、そんな3点。

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金継ぎ#7
結婚してすぐの頃、お祝いのお返しを買いに行った伊勢丹で、花びらみたいなフォルムに一目ぼれして連れ帰った湯呑み。
縁の数箇所欠けている部分を繕いました。

陶芸のことはよくわかりませんが、この湯呑みの土の色はちょっと面白いですね。
かなり濃いグレーで、ごつごつして固い感じ。

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欠けは数箇所あるものの、どれも小さなものなので、錆漆で埋めました。
錆漆で埋めて研いで、2回繰り返しました。

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その後、呂色漆で中塗りをしたのですが、錆漆の色が湯呑みと同化してしまって、どこまで塗っていいのやらちょっとわかりにくい…。
R眼(老眼)を酷使し、何とかがんばっていたんですけどねー。
最初はこんな感じで問題なかったのですよ。

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…ところが、中塗りと研ぎを数回繰り返しているうちに、あんなに小さな欠けのはずだったところが、こんなに大きな繕い跡に…。
どうしてこんな風に大きくなってしまったのだろう…。
こんなはずでは…。

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湯呑み自体が小振りなだけに、呂色漆が塗られている時点でもバランス的に十分おかしな感じでしたが、もしや銀を蒔けば何とかなるかも…と銀丸粉を蒔いてみましたが、あぁ…目を背けたくなる仕上がりに。
銀を蒔いた部分がぺらっと白いのはまだ磨いていないからで、失敗ではありませんが、蒔くタイミングが少し遅くなってしまったため、上手く漆に銀がのらず蒔き残しもあるし…。
こんなのは嫌だ!!

と言うわけで、繕った欠けの部分をカリカリと削り、再度やり直すことにしました。

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もう一度、中塗りから始めて、数回繰り返し、そしてやっと銀を蒔いたところ。
やっぱりやり直してよかったです。

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こちらは迷いましたが粉固めはせずに、そのまま磨いて仕上げました。
つるつるとした地ではないし、粉固めしなくても割と定着するかなぁと。

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上から見るとこんな感じ。
よーく見るとちょっと漆の塗り残しか、又は銀を蒔くのが遅かったか、ムラがあるけどね。
まぁまぁよく出来ました。
ただ、やはり前回の金粉と同じく、いまひとつ磨いても光が鈍いんだよね。
丸粉1号を使っていますが、調べてみるとあまり細かくても光らないらしい。
今度買うときにはもう少し号数の大きいものにしてみようと思います。

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しばらく使っていなかったこの湯呑みですが、お直ししてからはちょくちょく使っています。
友人からお土産で頂いた信玄餅とともに、ほうじ茶で。
ちょっと小振りなのであまりお茶が入らず、何度も注ぎ足したりしなくちゃいけないのが面倒だわと思った頃もありましたが、大きなカップでがぶがぶではなく、注ぎ足してゆっくり飲むのもいいなぁと、今はそんな気分です。

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金継ぎ#8
益子焼きの飯椀。
これも結婚したときから使っていた、夫のご飯茶碗。
大きさもちょうど良く、毎日使っていたのですが、金継ぎ部のワークショップも終わり、さて、自力で金継ぎするぞーと思ったその瞬間に、夫が洗っているときに手を滑らせ割ってくれました…。145.png
ぱっくり2分割+破片3片。
なかなか継ぎがいがあります…。

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まずは、小麦粉と水を捏ねて、そこに生漆を混ぜ、麦漆を作り、それで破片を接着していきます。
ワークショップにて教わったとおり、順番をよーく考えて、後から破片が入らなくならないように。
麦漆を作ったのはワークショップでもたった一回なので、果たしてちゃんと作れるか?と少々不安でしたが、意外と大丈夫でした。
麦漆でギュッと接着した後は、マスキングテープで止めて、そのまま二週間ほど漆風呂へ。

…のつもりでしたが、実は麦漆で接着した後、なぜか週末に時間が取れなくて、3月に接着してから2ヶ月ほど放置…。

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5月になってからもぞもぞと取り出してきて、まずははみ出した麦漆を削るんですが、かなり放置しちゃったのでしっかり固くなってしまっていて、除去するのが意外と大変。
欠片は全部集めたつもりでも、やはり細かく割れてしまったところがあったようで、穴が空いている部分も数箇所。
この穴やへこんでいる部分を錆漆で埋めました。

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錆漆を研いで、まだちょっと滑らかでないところがあったので、もう一度錆漆で埋めて研ぎました。
あ~~~、このひび割れの具合、萌えるーーーー!

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細く線を引くことに気をつけて、呂色漆で中塗り2回。
三回目の線を引き、銀丸粉を蒔きました。
が…。
あぁ、とっても気をつけて最後の呂色漆の線を引いたつもりでしたが、下の線を全部覆えておらず、塗り残しがあったのですね…。
銀の線がくっきりと浮かび上がるはずだったのに、なんだか白黒のバイカラー。
少しだったらリタッチもありかなと思いますが、これだけくっきりだとやはりやり直ししかないでしょう…。

でもね、黒い線の上に黒い線を塗るって、これまたR眼にはとっても辛い作業なんですよ。
気をつけてもきっとまた同じように塗り残しが出てしまうはず…。

そこで考え付いたのが、いまある黒い線の上に弁柄漆で朱色の線を引き、その上から確実に朱色の線を消すように黒の呂色漆の線を引き、そしてその上から金属粉を蒔く!

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と言うわけで、これがその弁柄漆で線を引いた状態。
確実に覆うようにと思うとやはりどんどん線が太くなってしまっています…。

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そして、弁柄漆の上から呂色漆で線を引き、今度は錫粉を蒔いて、乾いたら一度磨いて、その上から粉固めをして、再度磨き仕上げ。
銀もいいけど、こういう土っぽいものには錫の方が合っているかも~。
それにしても質実剛健っぽい、線の太さ。
繊細な繕いを目指していたんだけどなー。
でも飯椀なので、毎日使うことを思えば、この丈夫な繕いもありかもしれない。(と言うことにしておこう!!)

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内側はこんな感じ。
この線!
線が好き!!
割れた線のちょっと上のほうに細く入っている線(にゅう)は、漆で線を描いて継ぐほどではなかったので、生漆を沁みこませて補修するのみとしました。

戻ってきたお茶碗は、早速毎日夫の手元で活躍中101.png

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金継ぎ#9
角皿。
タイ料理教室の橋本先生からのお預かり。
ぱっくりと6分割。
こちらの土もちょっと灰色がかった色の、固めな感じ。

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麦漆で接着し、マスキングテープで固定。
なんとも痛々しい姿。

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その後、麦漆を除去し、穴が空いていたり、へこんでいるところがあったので、そこを錆漆で埋めました。
…と言葉で書くとすごーく簡単そうなんですが、これ、すごーく大変だったのです…。
釉薬はかかっているものの、マットな感じのこの角皿。
表面が滑らかではないのもあり、とにかくはみ出したり余計なところに付いてしまった麦漆が取れなくて取れなくて…145.png
これも3月に麦漆で接着して5月にはみ出したのを除去したのですが、削っても削ってもなかなか取れず、一回目は力尽き、再度日を変えてトライしようやく綺麗になったのです。
ホントに永遠に綺麗にならないかと思った…。
ここで教訓!
麦漆の除去はそんなに何ヶ月も置かないで作業し、マットな釉薬、滑らかではない地のものの場合には、必ずしっかりとマスキングをすること!!
肝に銘じます…。

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そんな角皿も呂色漆の中塗りを数回経て、銀粉蒔き。
しかし、飯椀と同じくバイカラー仕上がりになってしまったため、こちらも削って研いで中塗りやり直し。

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弁柄漆で線を引いたところ。
金属粉を蒔く仕上げしか考えていなかったのですが、この器の色と弁柄漆、合いますよねー。
何度も重ねているうちに線が太くなってしまっていたので、考えていたとおり錫粉を蒔きましたが、もう少し繊細な線が描けていたら、弁柄漆仕上げでもよかったな。
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弁柄漆の上にもう一度呂色漆の線を引き、錫粉を蒔いたところ。

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こちらも使っているうちに線がこすれて消えてきてしまわないように、錫粉の上から生漆を塗って粉固めしました。
希釈しているとは言え、生漆を塗ると一瞬こんな色になっちゃうので、ちょっと焦る105.png

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その後生漆をふき取って、乾いてから磨き仕上げ。
割れた線がなんだかもともとあった模様のようで、割れちゃったのは残念だったけど、これはこれでちょっと素敵に蘇ったのでは!と自画自賛106.png

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裏がね、やはり釉薬塗っていない部分が漆で汚れてしまっているのが気になる!
やはりマスキングすべきでした。
今後気をつけよう。

こちらは早速、橋本先生にお返ししました。
おいしいタイ料理をのせていただけるといいな。

と言うわけで、金継ぎも何とか9個目まで出来ました。

ただいま、その後のグループに着手中。
まだまだ試行錯誤状態ですが、あれこれ考えるのも楽しいです。


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Commented by etigoya13-3 at 2017-11-13 03:00
着実に経験を増やしていますね〜。
あまり気にせず色々練習してやってください。
戻ってくる時をたのしみにしています。
よろしくお願いします。
by rakurakurakuko | 2017-11-13 00:59 | 金継ぎ | Comments(1)