2006年 02月 02日
2006年1月に読んだ本
通勤途中の電車の中で読む(しかも帰り限定♪朝の通勤時間は私の貴重な睡眠時間の一部なのです…)ことがほとんどなので、多分文庫本中心です。
とにかく分厚い本。
文庫本なのに、自立しちゃいます。
文庫本なのに、1000円です。
東野圭吾さんは、以前NHKでドラマ化されたものを見たことがあり、それからずっと読んでみたいなと思っていた作家です。
ミステリーですが、おおーーーっ!!!!、ぎゃーーーーっ!!!!ということなしに、淡々と物語が進んでいく感じ。
それなのにとっても引き込まれてしまい、二日ほどかけて一気に読んでしまいました。
いろいろな事件といろいろな人が交錯して出てくるので、何度か前に戻って確認したりしてしまいました。
翻訳ものを読むと、名前がカタカナなので覚えられず、前に戻って確認するということがよくあるけど、日本のものでもダメでした~。
今、ドラマでやってますよね。
実は一回目をビデオに撮ったのですがまだ見てません!!!
会社の同僚によると、とてもつまらなかったのだそうです。
う~ん、なぜだろう…。
配役かしら…。
小川洋子さんって芥川賞を受賞した「妊娠カレンダー」を読んで以来です。
「妊娠カレンダー」は実は私はいまひとつピーンとこなかったな~。
この「博士の~」は書店員が選ぶ、何年か前に第一回本屋大賞に選ばれた本。
来週くらいからでしょうか、映画も公開されますね。
(私って、ドラマ化、映画化に弱いのかしら…)
この物語、好きです。
主役の数論が専門の元大学教授が「私」の誕生日の数字と自分の時計刻みこまれた数字を見て言う。
「友愛数だ。神の計らいを受けた絆で結ばれ合った数字なんだ。美しいと思わないかい?」
そう、博士が言葉にすると、数字が意味を持って現れ、しかもいとおしくなっちゃうのですよ~。
この部分で(割と最初の方です)もう私はこの本にメロメロでした~。
でも、こんな博士は、記憶が80分しか持たないのです…。
何となく心が暖かくなり、何となく悲しい、そんなステキな本でした。