2008年1月に読んだ本

1月はお正月休みもありましたからね~。
ちょっと長編に挑んでみました!


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「二つの祖国」(上)(中)(下) 山崎豊子


太平洋戦争を題材にした小説は数々あれど、これはアメリカに渡った日系人を題材にし、その視点から書かれたもの。
特に反逆分子でなくとも日系人であるということだけで、その頃全米に10箇所もあったという砂漠の中の劣悪な環境の日系人強制収容所に入れられたこと。(12万人もの人がそこへ送られた)
アメリカへの忠誠心をチェックするテストとその結果による更なる差別。
あまりにも理不尽なのだけれど、それは戦争中だけのことではなく戦後も続く。

東京裁判での勝者が敗者をその権力をもって裁くこと。(不都合な部分はカットされ、また都合の良いように解釈される)
広島の被爆者のための病院と称した、実は被爆者を治療するわけでもなくただの実験材料として調査するための機関。
本当にこんなことがあっていいものなのか。

もちろんこれは、著者が冒頭で述べている通り、「当時の歴史的事実をもとに、小説的に構成したものである」。
著者が作ったものだ。
故森瑤子さんはご自身のエッセイのなかで自分の作品について「小説とは根も葉もある嘘である」と言ってたけど、この作品は「根も葉もある本当を風船のように膨らませたもの」だと思う。
本の最後に取材協力者と主な参考文献が紹介されており、その参考文献の数には驚かされる。(数えてみたら日本語の文献だけで150を超えていた!)
解説で文芸評論家の権田萬治さんという方が「『調べた』芸術」と言っているけどホントにそう思います。
本当はその一つ一つを読んで、小説としてではなく事実をキチンと知りえたほうがよいのだと思うけれど、なかなかそこまでは出来ないと言う人にもこういった小説を通して少しでも事実を知ることが出来、そこからその人なりにいろいろなことを考える機会を得ると言う意味でも、この小説は素晴らしいと思う。

個人的には下巻の東京裁判から最後までが一番心にずしーんときた。
戦犯として裁かれた人たちのそれぞれの個性、人格。(これが意外なことに感銘を受けたりした)
「アメリカにとって私は敵だったのでしょうか」と言って死んでいった椰子。
そしてこのようなことから一番遠いところにいると思われた主人公、天羽賢治の最期。
いつも誰よりも冷静でいた賢治までこのように変えてしまったこの事実を、もっと知りたいと思った。
読んでみてよかったです。


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それにしても今年の冬は本当に寒いですね…。
朝の通勤時などは「寒い」と言うより「痛い」という表現のほうがいいくらい…。

f0043911_1555690.jpgそんな中、うちのベランダでは健気にこんなに葉っぱが元気に育っています。
今までこんなことは初めてでしたが、一番寒かった朝など、水をあげたその場から、湯気のようなものがもわもわと信じられないほど立ち上がったんですよ~~~。
もうびっくりしました!!
それなのにこんなに元気だなんて植物ってすごいな~って思います。


f0043911_1561310.jpgで、この葉っぱの下には何があるかと言うと…。
それはラディッシュ♪
二十日大根です。
こんなに寒くなってからでも育つのかな~と確か12月に近くなってから種を蒔いたのですが、意外と育つものなんですね。
でも通常20日程度で収穫できるから二十日大根と言うのでしょうから、これは六十日大根くらいになってます。(笑)
成長が遅いので急いで全部収穫しなくても使いたいときに収穫すれば良いというペースが結構気に入っています。

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実がしまってとっても甘いラディッシュだったので、ゴロゴロと切ってサラダにして食べたりしています。
ホントはラディッシュの葉っぱなんて生では食べないのでしょうけど、キレイで柔らかくておいしかったのでそのままサラダで食べちゃいました!

これだけ寒いとガーデニングにはつきもののにっくき虫もいないので、真冬のガーデニングって手間いらずでいいですよ~。(*^_^*)
大好きなパクチーも今年もワサワサできてます♪
ちょこちょこ使えて嬉しいわ~♡
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Commented by melocoton1 at 2008-02-16 02:22
あ~、これです、これ。 大好きな『二つの祖国』。 読み応えありますよね~。

ラディッシュかわいい! ウチでも育てようかしら?
葉っぱ、こっちでは食べますよ!
ラディッシュって歯ざわりもちょっとした辛味と甘みのコンビがおいしいですよね!
Commented by アヤナー at 2008-02-16 22:21 x
これ随分前に、息も着かずに読んだの簿えてます。NHKの大河ドラマになった時も本当真剣に見てました。人間をこんなに傷付けちゃう、勝っても負けても、、、戦争ッて今でもやっているかと思うと、信じられませんよね。ラディッシュ、おいしそう!大好き、塩だけでぼりぼり食べるのが好きです。いろいろあっていいなあ!
Commented by えーちゃん at 2008-02-17 02:37 x
そうそうアヤナーさんがおっしゃるとおり二つの祖国は大河ドラマになったやつですよね?
ドラマの名前は忘れてしまいましたが・・・。

雪が降らないと野菜なんかも育てられていいですね!
昨日もたっぷり雪が降り、一日除雪作業で終わってしまいました。

楽子さんが送ってくださったベルギーチョコでちょっと休憩。こんな時は甘い物が嬉しいです。
いろいろな心づくしの品々ありがとうございましたっ!
Commented by ぴかまま at 2008-02-17 02:52 x
おっ、これまた私好みの本が・・・今度帰ったら探します。
っつーか私の場合、事前に古本をネットで注文しちゃうほうが多いかも(笑)。この本だったら簡単に見つかりそうだし。

ラディッシュ、最近やってませんが葉っぱつけたまま糠床にぶち込んで糠漬けにしてました。「ワルシャワ貧乏物語」の工藤夫人は葉っぱだけ塩漬けにしてたみたいですが、私は糠漬けのほうが好き。
Commented by おはよう♪ at 2008-02-17 07:45 x
戦争関連小説って好きなんだよね。
『二つの祖国』も読んでみたいなぁ、とは思いつつ「いかんいかん!勉強しなくなっちまう!」とか思って避けてた。でも取りあえず勉強しなくていいし〜♪読めるじゃんあたし(本棚にはあるのよ本棚には!)。今読んでるの読み終わったら読もう♪

メールどうもありがとう!返信しようと思いつつ、本読んでました笑。予定がわかったら連絡するね♪もし全日ダメでも一泊二日とか二泊三日で飛んで(もしくは船で)帰ってくるってゆーのもできるしね!
Commented by mocataro at 2008-02-18 00:24 x
楽子さん、おひさしぶりです!
山崎豊子さんはだんなが買ってきた「沈まぬ太陽」と、船場商人ものの「花のれん」を読んだんですがこれは知りませんでした。
「大地の子」は挫折してしまったんですよね…またチャレンジしてみようかな。

ラディッシュは愛おしいですよね!
私は例の「間引きできない貧乏性」のせいで身が太らずにほっそりした子に育ってしまいましたが、ぷっくりしておいしそう♪
そういえば、salahiさんがバターと塩で炒めたらおいしい、って言ってたような気がする…うろ覚えで申し訳ない^^;
Commented by ira1027 at 2008-02-18 09:09
おはようございます。

ああ、思い出した。
私もこの本買ったのに、上巻の途中で挫折、放りっぱなしです^^;
楽子さんが書かれてるとおり、読むことで史実を全部じゃなくても知っていろいろ考えるきっかけになるのは素晴らしいことですね。
・・・頑張って読もうっと。

ラディッシュ、寒さに負けず育ちましたね~。
陽気がいいと、いっせいに出来て食べきれず
巨大カブになることも(笑)
スローペースは収穫にいいですね。
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 10:39
meloさん、そうなの、前に「沈まぬ太陽」のことを記事にしたときにmeloさんが「二つの祖国」もいいよ~とすすめてくれたでしょ。
それで読んでみたのです♪
なんかね~あまりにいろいろなことを考えてしまい、記事にするとまとまりがないものになってしまったけど、ホントにこれはよかったです。
教えてくれて感謝です♪

ラディッシュ、これからだったらすぐに大きくなっていいですよ~。
ほとんど手間いらずだし、土の表面からぷくぷくと見えて育っているこの赤いのをみるだけでも可愛いし♪
そちらでは葉っぱを生で食べることも多いんですね。
なんとなく日本だとお味噌汁に入れるとか漬物風にするとかそのままのパリパリ状態では食べないような気がしていたの。
でも食べたら柔らかくておいしかったので、ベビーリーフ代りにいいな~さらにラディッシュが好きになりました!
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 10:43
アヤナーさんもこれ、読んでましたか~。
そうそう、息もつかずにという感じですよね。
かなりのめりこんで読んでしまいました。
大河ドラマでもやってたんですね~。
知らなかったし、見たかった~~~!!
大河ドラマって中学とか高校の頃は大好きで欠かさず見てたんですが、その後あんまり見なくなっちゃって。
主役の方は誰がやってたのかしらね。

ラディッシュ、塩だけでぼりぼり!
これはお手軽で良いですね~。
まだまだ食べられそうなので、是非つまみにぼりぼりしてみようと思います!
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 10:46
えーちゃんさんも、この小説の大河ドラマ見てたんですね~。
あ~私も見たかったわ~。
映像になったらよりひしひしと感じる部分も多いでしょうね。

こちらは確かに寒い寒いとは言いながら新潟のように雪が降り積もるというわけではないので、まだまだ甘ちゃんですね!
多分お庭に何かを植えると冬越えが難しいものがあるのでしようけど、うちはベランダなので比較的寒さもきつくないのかもしれません。

荷物無事届いてよかったです。
大したものではなく恥ずかしいくらいですが、楽しんでいただけるとうれしいです!
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 10:48
ぴかまま、これ、とっておくので買わないで~~~。
そうじゃなくても本棚から本があふれてしまうので、もらってもらえると助かるの!

ラディッシュの葉っぱ、秋に蒔いたのは青虫にぜーーーーんぶ食べられて坊主になっちゃったのよ~~~。(泣)
それで今回思う存分使えるわと思ったのだけど、漬物も良いわね!
糠床持ってないけど、発酵つながりで味噌と酵母あたりを混ぜて漬けてみよう!
細々と自給自足がんばるぞーーー!(笑)
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 10:51
戦争関連好きのおは♪ちゃんなら、これかなり楽しめるはず!
戦争中のアメリカ軍と日本軍の違いなんかも興味深いし、何と言っても戦後の部分が良いのよ~。
本棚からひょいと抜き取って是非お読み下さいませ。(*^_^*)
最近忙しかったというのは試験だったのかしら。
終わったのであればどうぞのびのびハネを伸ばしてね。

例の件は、スケジュールはいろいろ動かせるし短期でもOKよね。
詳しくはまたメールしまーす!
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 10:57
mocaちゃん、インフルだったのね~。
大変だったでしょう?
直って何よりですが、どうぞ無理せず過ごしてね。

「沈まぬ太陽」もよかったけど、これもかなり良いよ~。
実は「大地の子」とどちらから読もうかな~と迷ったのよ。
そちらは挫折?
あれも長編だものね~。
この「二つの祖国」は上巻は比較的読みやすい内容なので多分挫折せずにいけちゃうと思うよ。

ラディッシュ!
秋に蒔いた時には何だか間引きしすぎてあんまり実の収穫が望めなかったところにもってきて、青虫に葉っぱをやられ坊主になり、私のもあまり大きくならなかったのでした~。
今回は間引きしなくても良いようにちょびっとだけしか種蒔かなかったのよね。
salahiさんのバターで炒めるって言うのおいしそう!
フランスではラディッシュにバターをつけて食べると聞き試してみたのだけれど、イマイチ感動がなく、それというのはバターの質というかおいしさが日本のものとフランスのものではあまりに違うからだということが、少し前にポプラさんのコメントで判明したのでした!
でも炒めたら日本のバターでもおいしそうだもの。
是非やってみます♪
Commented by rakurakurakuko at 2008-02-18 11:02
いらさん、何とこの本をお持ちとあれば、是非是非もう一度読んでみてください♪
最初のとっかかりの部分を越えてペースがつかめれば、特に前半は読みやすい内容だったですよ~。
後半に行くに従い特にいろいろ考えることも多く、読んで実り多き本!と言った感じでした。
ちなみに今、石田衣良さんのショート・ショートを読んでるのだけど、多分もう石田さん好きのいらさんは読んでると思うけど、かなり気に入ってしまってます。

ラディッシュは、春~秋にかけて作ったものだとホントに成長が早くとんでもなく大きいのができますよね!
うちの実家から来たものなんて、ニンジン、大根じゃあるまいし、二股に分かれているものまであり、「どーしてこんなに大きくなるまで掘らなかったのか…」と思われるもの多数でした!
今の時期は放っておいてもそんなに過激に大きくならず便利です♪

Commented by tenn-nenn at 2008-02-18 22:56
セロリの葉っぱ 代用で パクチー気取りしていたけれど.....
やっぱ!!楽子さんは スパーだわ~できぃ~~ですぅ
Commented by Rakurakurakuko at 2008-02-19 11:57
tenn-nennさん、セロリの葉っぱでパクチー見ましたよ~♪
香りが強いものだから、これはいいんじゃないの~って思ったところでした。
セロリも大好きなんですよね~。(*^_^*)
パクチーはうちのベランダのちっこいプランターで育てているのでそんなにたくさんあるわけではないので、まとめてドバーッと一束とか使うのはもったいなくてチビチビと使うときに使ってるんですけど、これが結構ベンリなんですわ~♪
Commented by 川獺 at 2008-02-26 12:37 x
はじめまして。
山崎豊子さんの「2つの祖国」に関しては日系アメリカ人社会から反発され抗議が起きたのをご存知でしょうか?登場人物は実際の日系アメリカ人とは違うとのことです。
祖国は2つ(日本と米国)ではなく1つ(米国)だと主張していました。あくまでも日本人が勝手な思い込みで書いた日本人にしか通じない小説として受け取ったほうがいいと思います。
Commented by Rakurakurakuko at 2008-02-27 10:39
川獺さん、はじめまして。
抗議運動は存じませんでした。
人はいろいろですから、やはりひとつの物事に対しても考え方もさまざまな方がいらっしゃるのでしょうね。
祖国をひとつと感じる方と、この小説の取材に応じた方などのように二つと感じる方の両方がいても不思議ではない気がします。
私もこれは小説として読んでますのでそのすべてが真実であるとは思っておりませんが、もし少しでも真実に近いものを知ろうと思えば、たとえばこの本に参考文献として上げられている書物を読んでみるのが手っ取り早いのかと思います。
川獺さんは既に読まれていることとは思いますが、そういう事実を知るのも楽しいですよね!
これはこれで小説として私は興味深く読ませていただきました。
情報ありがとうございます。

by rakurakurakuko | 2008-02-16 02:04 | 楽子の本棚 | Comments(18)