2008年 12月 17日
2008年秋 伊是名島~古民家に泊まる!~
沖縄の離島と言うとどこもそうなのかもしれないけれど、仕事がないとか子供の教育の問題などで島を離れてしまう人も多く、そこに住んでいるのは年寄りばかりとなりそしていずれその家には人が住まなくなってしまいます。
でも、そこが自分のルーツだと大切に思っていたり、古くからの沖縄の風習で土地などは売らないと決めていたりする人もとっても多いので、その誰も住んでいない昔ながらの赤瓦の沖縄のおうちは、ただただ朽ちていくのを待っているしかありません…。
けれど、このブログを見てくださっている方々の中にも、「豪華ホテルも良いけれど、せっかく独自の文化がある沖縄に行くならば、沖縄の昔ながらの家で過ごしてみたいな~」なんて思っている方もいるのでは?
そして、島の人たちも立派なホテルを建てるほどの沢山のお金はつぎ込めないけれど、島を訪れる人たちに快適な空間を提供したい、もともとの沖縄が持っているいいところ、自分たちの島特有の素敵なところを見てもらいたい、そして気に入ってもらいたいって思っていました。
更に、いろいろな事情があって島を離れ家がそのままになっていた持ち主からしてみれば、きれいに家をリフォームしてくれ、島を訪れる人たちがそこで楽しく過ごしてくれて、更にホントにたまにではあるけれど自分が島に帰ってきたときには生まれ育ったその家で過ごせたら嬉しいと思っているはず。
そんな思いで生まれた古民家再生事業。(古民家再生事業については「島の風」HPのこちらをご覧下さい)
島の風が手がけた第一棟めがこちらの古民家、「がーぺちん」なのです。
ちなみに「がーぺちん」とは昔のこの家の屋号だそうです。
外部の専門家の手を極力借りずに、島の若者達(稀に島の某ダイビングショップを営む納戸さんのようにカンペキなおやじもいますが…汗)で古い家を大改造した古民家。
いくら素敵でもやはり今の時代、キッチンやお風呂などの水周りがあまりに旧式であったり汚かったりしたら、とても快適に過ごせるとは言い難い…。
しかーし、この古民家について言えば、キッチンもお風呂もトイレも洗面所も何もかも、全て使いやすく作り直されているんですよ~。
そんな家の中の様子については風見鶏さんが詳しく記事にしてくださっていますので、是非是非そちらをご覧下さい!!(他力本願~~~爆)
風見鶏さんには今年のGWに那覇ではじめてお会いして、その時に夫婦で伊是名の古民家の良さをしつこいくらいに力説しちゃったので、今回「一緒に行かない?」とお誘いしたところ快く「行きます!!!」とお返事いただき、伊是名で一緒に過ごすことになったのです。
勝手に倉庫からハンモックを持ち出して組み立ててみました♪^_^;
私たちが行く数日前まではとても寒い日が続いていたとのことでしたが、訪れた時はちょうど天気も良く、このハンモックに揺られているとすぐに眠くなってきてしまうのですよ~。
でも「もっと沖縄の土地と触れ合いた~い!」と思ったのか、やはり一緒に行ったYちゃん夫(キャンプ&ダイビング仲間!)などは芝生にゴロンと寝転んでいます。
しかも上半身は裸だよ…。(+_+)
前の道を人が通るたびに(と言ってもこんな小さな島ではそんなに頻繁には通らないけどね)、一体この人は何???って感じで振り返って見たりしてました。(爆)
極楽じゃーーーーーー!
しかし、その極楽モードが時に破られることもあり…。
みんながダイビング器材を取りにダイビング・ショップ「ライトスタッフ」に行っている間、お留守番をしていた私の元に、なんとどこからかわらわらと島の子供達が束になってやってきました!
「前にここに泊まってたこの人知ってる?」
「○○おじいってさ、絵が凄く上手いんだけど知ってるよね」
って、昨日ここに来たばっかりなんだから知るわけないじゃんっ!!!
おまけに柱によじ登ったり、梁にぶら下がったり、座布団を転がしたりの大騒ぎ!!!
ちなみにみーんな女の子なんですけどね…。
みんなが器材を持って帰ってきた頃には家の中を飛び交う座布団とまるで猿のような子供達の中、もう私なんてボーゼンとしてたらしい!
どーして島の女子軍団が来ちゃったのかしらと思っていたら、朝買い物に行ったYちゃん夫が売店のうちの子に「がーぺちんにいるから遊びにおいで」とナンパしたらしい!!!
しかもみんなが元気すぎる女子達に翻弄されているというのに、ナンパした本人縁側でのんびりしてましたから~~~。(怒)
もうお昼だから帰ったほうがいいよって言っても全く関知せず…。(-_-;)
仕方がないので「これからビーチに行くから、もうここ出るから!!!あんた達もおうちに帰ってご飯食べたほうがいいよ」と言って、急いでビーチに行く準備をしました。
子なし2夫婦は小さな子供の扱いというものに全く慣れてないし、しかもいきなり島の元気すぎる子供の相手となると少しの時間でもどっと疲れました。(笑)
左下に見えるのは、スパムむすび。
朝の残りご飯で握りました!
ハワイなどでも人気のスパムですが、ポークと呼ばれ(何てそのまんまなネーミング!)沖縄でも大人気!
どんな小さなお店でも売っているし、スーパーともなれば棚のかなりのスペースを陣取って売られています。
沖縄の人はちゃんぷるーにも使うし、スパムと卵を焼いて朝食にしたり、驚くべきことには味噌汁に入れたりもします…。(+_+)
ちなみに沖縄ではスパムとチューリップと言うブランドが人気を二分しており、私はスパム派とかチューリップ派とか微妙に派閥があるらしい!
久々のウエットスーツを着るのに苦労しているYちゃん夫婦!
うちの夫も加わり、しばしの浅瀬海中散歩を楽しんだ模様♪
ウニもいっぱいいたんだってーーーー。
半日陰にいると半そで短パンでもちょうどよくて良い気持ち~♡
バーベキューセットを貸してもらえるので、火を起して庭でバーベキュー。
良い感じに焼きあがるまで、縁側で一杯やってましょう♪
ローストビーフ。
そして一番左は島らっきょう。
この島らっきょうがなんと言っても今回の一番のヒット作!
あまり冬の時期に来たことがなかったので島らっきょうと言うと春が旬のものとばかり思ってましたが、今の時期(11月)に初物が出るんです。
ライトスタッフの里絵さんに「昨日からねーがり(私が愛して止まない島の産直)に島らっきょう出てたよ」と聞き、早速買ってきたところ、今までに食べたことないほどの甘さ!
普通島らっきょうってそのまま食べたら辛いから塩漬けにしたりするけれど、これはそのまま生で食べても信じられないくらい甘いのよ~~~~。
しかもこれは皮を剥くのが面倒なのに、剥いてくれてあるのが売られてるのよ~~~。
1人で全部食べちゃうくらいの勢いで、明日も絶対に買おう!と心に決めた!!
島で作られるものは何でも「島○○」となるのだけれど、島豆腐の場合には本土で普通に売って豆腐とはちょっと違うの!
私たちが普通に食べてる豆腐は大豆を煮てそれを絞って豆乳を取り、それをにがりで固めて豆腐にするけど、島豆腐はふやかした豆腐を生のまま絞る生絞り法の作り方。
昔はにがりの代りに海水を使って固めていたことから(今でもそういう正統派の島豆腐も沢山あります)、ほんのり塩味がきいているのです。
そして一丁の大きさも重さも普段食べてるお豆腐とは段違い!
でもホントにおいしくてあっと言う間に完食でした…♪
沖縄ではこの爽やかな色からか初夏と言う意味の「うりずん」と呼ばれていたりもします。
私はこれが大・大・大好きなんですよ~~~。
実はベランダで育てたこともあるくらい♪
しかしそんな私の思いは届かず実はならずじまい…沈。(四角豆の成長の様子はこんな感じ♪)
茹でてマヨネーズで食べたり、茹でたのを小さく切ってサラダにしたりするみたいだけど(そうすると断面が星型になって可愛いんです)、私はそのままシンプルにオリーブオイルでさっと炒めて塩胡椒を振って食べるのが一番好き♡
白身のお魚ですがこれは一体なんでしょう♪
どっひゃーーーーっの見かけでしょ。
アオブダイと言う潜っていてもよく見かける魚です。
昔むかーし、沖縄の伊江島と言う島の寿司屋さんで握りを頼んで出てきた魚が青かったときには思わず顔が引きつりました~~~!(>_<)
岩に付いた苔などを食べている魚なので(そして食べながらフンをしてそのまま食べ続けたりしているので、その魚の周囲がやけに霞がかっていたりもします…笑)一般的には「臭い」などとも言われていますが、これは全然臭くなかったよ。
この状態で、スーパー横に今回新しく出来ていた漁協がやってる魚屋さんで売ってました!
さすがにこれを捌ける自信はなく、切り身にしてくれてあり、皮も焼かれてそのまま切れば食べれるようになっているものを買ってきました。
このほかにアラも買ってきてアラ汁にしたのだけれど、このアラ汁が煮こごりか!と思うくらいにプリンプリンでびっくり!
食べたらいかにもお肌すべすべになりそう~♪
北海道などで採れる私たちがいつも食べているウニはバフンウニですが、沖縄で採れるウニはシラヒゲウニ。
「こんな暖かい海のウニなんて…」と思うなかれ、これがとってもおいしいんですよ~~~。
是非こちらのコラムを読んでみて!!
ホントのおいしさがわかるから~~~。
実は今回、帰りに本島に渡ってからウニで有名な古宇利島でウニが食べられないものかと思って風見鶏さんに尋ねたら、なんと彼女は古宇利島の観光協会まで問い合わせてくれて聞いてくれたのですけど、やはり夏じゃないと生ウニは食べられないんですって。
沖縄でも秋刀魚が食べられるんですね~~~。
ちゃんと〆てくれて売っていたのでそのまま食べられて便利、便利♪
思いがけず脂がのっててすごーくおいしかったんですよ~~~。
このかぼちゃ、余り見かけたことのない皮が薄いオレンジ色したつるつるっぽいかぼちゃだったのだけれど(この種類のものしか売ってなかったです)、いつも食べてる緑の皮のかぼちゃよりも水っぽかった~。
なので煮付けもちょっとびしゃっとした感じに…。(汗)
これはスープなどにするとおいしいかぼちゃなのかもしれませんね~。
一つ前の記事でも触れましたが、熟す前の青いパパイヤを使っています。
普通はパパイヤの千切りと豚バラ肉の細切りを炒め煮にすると思うのだけれど、バーベキュー用のスペアリブが少々余っていたので、無理やり細く切って使いました!
骨も入れて炒め煮にしたのでコクもたっぷり、おいすぃ~~~。
しかもこのパパイヤ、結構な大きさだったのに1個50円!!!!
思わずお土産用に買ったことは言うまでもありませんっ!
これはこの古民家を管理する「島の風」のサービスにあり、是非この古民家で三線を聞きたかったので事前に頼んでおきました。
三線は字のごとく、三本の弦が張られた三味線みたいな楽器です。
沖縄の民謡から、「涙そうそう」、BEGINの歌など、ホントは1時間の演奏のはずなんですが、リクエストに答えていっぱいひいて歌ってくれました♪
この三線の楽譜と言うのがとても不思議な見たこともない楽譜だったのに、なんと写真を撮り忘れたのが残念!
楽譜と言うよりは、漢文が書かれているような摩訶不思議なもの。
ほーんとにこれでよくわかるね~って感じ。
今度また見る機会があったら是非写真に撮らなければ!!
伊是名島には、琉球の王様であった尚円王の子孫の銘苅家(めかるけ)住宅と言うのがこの古民家のある伊是名部落に残されており、国の重要文化財となっているのですが、その銘苅家住宅にて去年より行なわれるようになった「しまあかり」と言うイベントがあるんです。
島の子供達が作った紙の行灯を銘苅家住宅を中心とした道に並べ、そのイベント中には伊是名部落の全ての灯りを消して、行灯の柔らかい光を楽しみ、その行灯の光の中、コンサートなども行なわれるというもの。
これが当初は私たちが行った11月の後半の連休に行なわれるとされていたのですが、予定が変更となり一週ずれてしまったんですね~。
ちょっと残念だったなと思っていたところ、私たちが居る間に仮点灯式をやるからと言うので、早速行ってみました。
今年はなんと1000個もの行灯でこの道が照らされるとのこと。
仮点灯なのでそんなに多くは灯されませんでしたが、それでもとても幻想的。
素敵~。(゜o゜)
それまで飲めや歌えやの大騒ぎだったのですけど(汗)、心洗われるような厳かな気分。
その後聞いたところ本番の日の天気もよく、ボランティアの方々もいっぱい来てくれて、大成功だったそうです。
翌日の「琉球新報」一面を飾った記事はこちら。
来年は是非本番を見て参加したい~!
こんな感じの伊是名島古民家生活。
古民家に泊まったのは三泊四日で、特に何をしようと決めずにのんびりと過ごしましたが、それでもこうして振り返ってみるといろんな素敵なことがありました。
写真の5人の笑顔から素敵な時を過ごしたこと、わかってもらえるかな。
もし古民家に泊まりたいな~って方がいましたら、こちらのページの案内を見てくださいね。
このときはたまたま引越しで島を離れる方がいらしたみたいで、そのお見送りの方たちが船が出て行くときにかちゃーしーを踊ってくれたり、船では千切れんばかりに手を振っていたり。
汽笛と共に船が離れると、テープを投げてお別れの儀式。
ここで限界、ギリギリ~~~というところでこのテープをくるくる、くるくるとすばやい動作で巻き取って回収。
するとどんどん、どんどんと島が小さく離れていくのでした~。
レトロな船のお別れもなかなか良いものです。
お次はチョロッと一日だけダイビングをしましたので、いつものごとく海の中の紹介の予定♪
こちらのブログ村に参加しています。
伊是名島ならではの古民家暮らしがいいわね~って思った方、
↓クリックしていただけると嬉しいです。(●^o^●)