えーっと、ブログ記事を遡ってみると、「金継ぎ」と言うカテゴリーを作ったものの、今年の2月以来ほぼ8ヶ月ぶりとなる金継ぎの記事です…105.png
昨年は、西麻布の「R」にて堀道広先生の金継ぎのワークショップに2クール参加し、基本の金継ぎのやり方を覚えた(ホントに覚えられたかは自信がないけど)つもりの私。
今年は、是非自分の力でがんばってみようと年始に誓いを立てていました。

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…が、はじめたのは3月103.png103.png
まぁね、あんまり寒い時期は漆の乾きも悪いだろうし、少し春になった頃にやっと重い腰を上げた次第。
金継ぎの材料およびお道具については、ワークショップ参加時に堀先生に作っていただいた初心者セットがあったので、そちらをごそごそと出してきて作業開始。
金や銀などの最後に蒔く金属粉と、やはりきれいに仕上げるには必需品だと気づいた細く線を引くことの出来る筆と、漆を薄めたり最後のお掃除をする際に使うエタノールのみ買い足しましたが、あとはこの初心者セットでまかなえました。
堀先生、さまさま!!

第一弾として繕うのは、お茶碗と角皿の割れ2点、銅鑼鉢、フリーカップ等欠け4点の計6点の同時進行です。
欠けなどは作業によってはそんなに時間がかからないので、このくらいまとめて開始するのがちょうど良い!(と思う…、多分105.png)

金継ぎのやり方を覚えたと言っても、何しろ全工程を2回繰り返しただけなので、しかも自宅でやり始めるまでに少し時間が空いたので、本当に覚えているかしら…と不安でしたが、意外と覚えていました!

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こちらはYちゃんから預かったフリーカップ。
縁に小さな欠けが一箇所あります。

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まずはこの欠けの部分を錆漆で埋めました。
ワークショップの時にはこのくらいの大きさでも木粉と漆を混ぜた刻苧漆で埋めたけど、刻苧漆は意外とその後研ぐのが大変だったので、錆漆にて埋めることにしました。

錆漆を二週間くらい乾かして(しかし、私はこの後なかなか時間が取れず、なんと2ヶ月近くも置いてしまった!別に長い分には問題なし!)、その後メスと耐水ペーパーではみ出した錆漆を研いで、まだちょっと足りない部分があったので(滑らかでなかったり器のカーブに沿わなかったり)、もう一度錆漆で埋めて、再度研ぎ出し。

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そして呂色漆(黒色の漆)を2回塗り重ねました。

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最後にもう一回呂色漆を塗ってから、銀丸粉1号を蒔き、乾かしてから磨いて仕上げました。
丸粉は蒔いた時点ではなんだかただの白い色で、全く輝きもなくぺらっぺらな感じでテンション下がりますが(笑)、磨くと一気に光り輝くので、この磨きの作業は結構楽しい!

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しかし、呂色漆が少し乾き始めてから銀を蒔くのが良いのだけれど、まだ全然乾き始めない頃に銀を蒔いてしまったため、どんどん銀が沈み、そして仕上がりが全く滑らかではなくなってしまった…。
ごめんね、Yちゃん…。

それから反省点としては、最初の欠けよりも、いろいろ工程を重ねているうちに繕い部分が大きくなっていってしまい、なんとなくとても大きな欠けを繕ったかのような仕上げになってしまったこと。
もともと小さな欠けだったんだからさ、最小限の繕いにしたかったなぁ。

でもまぁ何はともあれ金継ぎ完成!
先週、実家に帰ったついでにYちゃんにお届けしてきました。
金継ぎ#6。
こちらはワークショップからつなげて、6個目の金継ぎ完成品です。

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こちらは、金継ぎ#7。
タイ料理教室の橋本先生からお預かりしていた銅鑼鉢。
作家さんのものだそうで、シンプルでとても美しい鉢。

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縁に二箇所、小さな欠けがあります。
やはり柔らかい土ものの器は洗ったりしているうちに知らぬ間にこういう欠けって出来てしまったりしますよね。

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こちらも同じく錆漆で欠けを埋め、研ぐ、を2回繰り返しました。

そして呂色漆も2回塗っては研ぎ、同じく銀丸粉1号を蒔いて仕上げました。

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こちらはね、フリーカップとは逆に、銀を蒔くのが少々遅くなってしまったのです…。
銀粉ののりが悪くて、これはやり直しかしらん…と思ったほどでしたが、そこまで遅くはなかったようで、滑らかに銀が蒔けたのはよかったのですが、ちょっと塗り残しがあり…。
ものすごーく近くに目を近づけてみないとわからない程度だったので(もしや私がR眼だからか…103.png)、これでご勘弁と言うことで、出来上がりとしました。

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実はこの銅鑼鉢には、金を蒔くか銀を蒔くかでものすごく迷ったのですが、銀にして良かったかな。
シンプルな器が引き立つし、繕ったところが目立ちすぎず上品な仕上がりになったのではないかなと。
えぇ、ほとんど自画自賛ですけど…128.png

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こちらの銅鑼鉢は9月のタイ料理教室にて、パネン ガイを盛り付けていただきました。
銀が目立ちすぎずに器に馴染んで、その器が目立ちすぎずお料理を引き立てていたので、良かったなぁと。

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金継ぎ#8。
お猪口。
ずいぶん前に鎌倉の骨董品屋さんで気に入って買い求めたのですが、よーく見たら小さな欠けが二箇所あり、でもまぁそんなに気になるほどでもないのでそのまま使っていました。
もう一箇所は反対側の縁にもっと小さな欠けがあるのです。

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こちらも上二つと同じく、錆漆で埋め、その後研ぐを2回繰り返しました。

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同じく呂色漆も2回塗り重ねました。

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そして、このお猪口には金丸粉1号を蒔きました。
しかし…。
それにしてもいつの間にかこんなに繕った部分が大きくなってしまったのでしょう…。
あんなに小さな欠けだったと言うのに…。
漆を塗り重ねていくうちにこのように大きくなっていってしまったのですが、これがやはり今後の課題ですね。
必要以上に仰々しくしたくない!

金粉も丸粉なのでこの後磨きだしてナンボ!ですので、金を蒔いたこの状態だとなんだかただの黄土色の粉を蒔いたみたいに見えます。
そして、こちらはこの後、薄めた生漆を金の上から塗って粉固めをしたので、その漆が乾いてから磨きます。

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こちらが磨きをかけて出来上がったもの。
生漆は茶色い色をしているので、その後ふき取ってはいますが、やはり粉固めをすると金のトーンが下がりますよね。
ちょっと燻し金(そんな言葉あるのかしら…)のような仕上がり。
結構一生懸命磨いたのですが、光具合も鈍い感じかなぁ。
もしや粉固め前に一度磨くと少し違う仕上がりだったのか…。
丸粉の号数も含め、今後いろいろ試してみたい!

と、こんな感じで金継ぎ#6~#8が仕上がりました。

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漆は気温が高め、湿度が高めの方がよく乾きます。
湿度維持のためと、ほこり避けも兼ねて、棚などの漆風呂に入れて乾かしますが、私は簡易版漆風呂、ダンボールにて乾かしています。
ダンボール箱の内側に水を霧吹きし、繕い中の器を入れています。

今後、このとき同時に繕いを始めた割れの器等も、早々に仕上がり予定です!



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by rakurakurakuko | 2017-09-30 13:01 | 金継ぎ | Comments(2)

金継ぎ部卒業しました♪

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昨年6月より習っている金継ぎ。
R」にて行われる堀道広先生西麻布金継ぎ部は、大体5回で終了するワークショップ。
6月から9月で第一弾の3つの器のお直しが終わったのですが、まだまだ教えてもらいたいことが満載で、ちょうど終わる直前に器が割れてしまったり、タイ料理の橋本先生より割れた器をお預かりできたりしたので、もう1クール習うこととした金継ぎ教室。
その2クール目が先月終了しました。

今回繕ったのは3つ。

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まず一つ目は、ごろんと厚めの益子焼のお皿。
結婚してすぐの頃に益子で買い求めたもので、少しだけ色が違う同じ大きさのものがもう一つあり、大きさもとても使いやすく普段の食事によく使っていたもの。
ぱりんと派手に割れています。

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まずは割れている部分をルーターで軽く削ってから、生漆を塗って拭き取り、小麦粉と水を混ぜて練ってから漆を加えてまた練って麦漆を作り、その麦漆を割れた部分の両方に塗って破片同士をくっつけます。
これがね~、意外と大変でして…。
益子焼は重いので、くっつけてから他の箇所に取り掛かろうとそのまま置いておくと、重さでまた破片同士が取れてしまう…。
取れてゴロッとテーブルにぶつかる音がしたりして、先生に「○○さん、大丈夫ですか~」と言われるも、えぇ大丈夫じゃないんですよ。
おまけに小さい破片同士をくっつけてから最後に大きいものとくっつけるようにするのがコツと聞いたばかりなのに、なんだか順番を間違えて先に大きいのをくっつけてしまったために破片が入らなくなったりして、一度しっかりマスキングテープで固定していたのを「少しならテンション緩めてもいいですよ…」と言われ、テープを張りなおしたりして、結構大変でした。
初めての割れのお直しで重くてそこそこ大き目の器と言うのは、結構難しいものだなぁ。

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もう一つは、橋本先生がお預かりした器。
同じく割れ。

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同じ手順で進めていきますが、こちらは器の厚さも薄く重さもそんなにないので、益子焼の後には楽々に思えた!
ものすごくぴったりとくっついたような気がします。
破片の数も少なかったので、はまらなくなるということもなかったし…。(笑)

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3つ目は、一箇所欠けてしまった器。
麦漆に木粉を加えた刻苧漆を欠けた部分にヘラで塗り、形を整えます。
この刻苧漆がなかなか欠けの部分にくっつかないのだけれど、前回なんとなくモリモリに塗ったらその後削ってもなんとなくその盛り上がった部分が器と馴染まず、最後までなんとなく滑らかなラインにできなかったので、今回は多めに塗るものの、器のラインとできるだけ馴染むように気をつけました。

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二週間後の二回目、ごろんと破片が落ちてしまったり、破片がはまらず無理やり少しはがしたりした益子焼も何とか無事くっついていた!
よかった~♪
はみ出していた麦漆を削ってみるとよくわかるのですが、くっついてはいるものの、まったく滑らかではないので、足りない部分を砥の粉と水を混ぜ合わせてから生漆を混ぜ合わせて作った錆漆で埋めていきます。

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錆漆で全部埋めたのがこの状態。
器の厚さがあるからか、はたまたくっつけ方があまり上手くなかったからか、何箇所か少し段差を感じるところがあったので、段差をなくすべくその部分にも滑らかになるように錆漆を塗っていきます。
二回目はここで終了。

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橋本先生の器も同じように麦漆を削ってから錆漆で足りない部分を埋めていきます。
ものすごくきれいに、足りないところなんてないように思えていたこちらの器も、やはり少しはへこんでいるところがあるんですね~。
でもこちらはこの後線も細く引けそうで、楽しみ。

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3回目、錆漆を水をつけた紙やすりで削っていき、滑らかになったところで、その線に沿って呂色漆で線を描いていきます。
この線がね~、前回のお茶碗のときにはものすごーく太い線になってしまい、途中で削って整えたりもしましたが、結局最後までこの最初の太さが尾を引いて、いまひとつきれいに出来なかったので、今回はものすごく集中して、細くきれいに線を引けるようにがんばりました!
とは言え、この益子焼のお皿の場合には、やはり厚みのある分だけ、割れ目の破片の間に隙間があるので錆漆で埋めた部分が多く、その部分は線が太くなるのですけどね。
そういうところはかすれたりしないよう、また線がぼてっとしたり段々になったりしないように気をつけて引きました。

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こちらは橋本先生の器。
これはね、自分でもすごーく上手に呂色漆の線が引けたと思う。
堀先生にも「○○さん、すごーく上達しましたね!まるでプロみたいです。」と褒められました♪
しかし、周りの方々の器を見るに、大体私と同じような線を引かれていたので、多分前回と比べてと言うことで、前回がかなり問題ありだったのだなぁ。(苦笑)

この後、4回目で一度引いた呂色漆を紙やすりで削って整えて、またその上から呂色漆を塗るという作業を繰り返し、第5回目。
同じように呂色漆の線を削って整え、金を蒔くものは弁柄漆で線を引き、銀を蒔くものはもう一度呂色漆で線を引きます。
うう…、4回目まではとっても上手くいっていた漆の線が、ここで上手くいかなかった…。

割れた器は表も裏も漆で線を引くので、先に表の線を引き裏側の線を引くときには表側の線を触らないようにしていたのに、このあと金を蒔く、銀を蒔くというところに気持ちがいってしまっていたからか、なんと一度引いた線を触ってしまって乱してしまった…。
あぁ、せっかくきれいに引いた線が~~~。
せっかく褒めていただいたあの線が~~~。

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しかしもうこのまま進めるしかない!
この辺りが時間が限られているワークショップの辛いところ。
今回は迷わず決めていたので、益子焼には銀を、赤い器と欠けの器には金を蒔くこととしました。

それにしてもここで思ったのは、金はすごいってこと!!
このワークショップでは金以外の銀とか真鍮とか、はたまた漆で仕上げる場合には、レッスン料にすべて含まれているので追加料金はかかりませんが、金はオプションなんですね~。
0.2グラムずつ和紙に包まれた金。
その量たるや、なんとまぁ少ないこと!!
拭けば飛ぶような量。
くしゃみをしないように気をつけて、でも時間がないので半分は先生が蒔いてくださったりして、どんどん弁柄漆の上から真綿で金を蒔いていくのだけれど、弁柄漆を塗ってからあまり時間が経っていないということもあり、0.2グラムなんて量の金はどんどん、どんどん、弁柄色の中に沈んでいくのですよ…。
あぁ、まだ裏側だけしか蒔いてないのにほぼなくなる…。
いやー金ってホントに効果なものなんですね。

その点、銀はもう少し気軽に使えます。
蒔くのも真綿ではなく毛棒だし、たっぷり蒔いて後から拭き取るような感じ。
緊張感が全然違う!

そして最終回。
今回もあれこれいろいろありましたけれど、蒔いた後をメノウで磨いて艶を出し、無事完成しました。

あー、大変だったけど楽しかった~~~!!
やってみればやってみるほど疑問も出てきて、またこうしたらいいんじゃないかと思えることも多く、できることならまだまだ何回もワークショップに参加したいところなんですが、やはり今回で一度は卒業することにしました。
どうしてもここに来てると先生を頼ってしまうし、麦漆とか錆漆の配合とかもお任せしてしまうしね。
そういうことを自分の力でやってみたくて、後はやっぱり自宅で行えば、漆を乾かす時間とかちゃんと取れるので、良い状態を見極められればきれいに仕上げられると思うのです。

と言うわけで、今回の器をおうちに持ち帰り、まずは金継ぎ部卒業しました。

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こちらが金継ぎ部を卒業しましたの賞状。
いいでしょ~。
おおらかに修了した印。

お直し修了した器たち。

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割れた益子焼の分厚いお皿を銀継ぎで繕いました。
実は塗り残しがあるのだけれど、最初はそれをこの上からお直ししようかとも思いましたが、意外と使ってみたら気にならなかったので、とりあえずはこのままで使おうかと。

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橋本先生からお預かりした器は金継ぎで繕いました。
あー、これ、最後の弁柄漆の線を触ってしまったりしなければ、もっとすっきりときれいな線になったのになー。
でもまぁ、思ったよりも金も沈まずきれいに出来たし、まだまだ二回目なんだからこれでいいかと。

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表からだとよくわからないので、裏側から。
欠けた器を金継ぎしました。
こういうワンポイントの金はとっても素敵♪
弁柄漆を塗ってからほとんど時間を取れずに金を蒔いたし、弁柄漆も少し厚めになってしまったので、縮みが出ているけど、まぁそれもご愛嬌。
満足な仕上がりです。

さて、これらの器。
早速使ってみました。

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益子焼きには、蒸しささみの柚子味噌がけと、ほうれん草としめじのソテーを盛り付けました。
ほっほー。
これにはとっても気づきがあった!
繕いをしている間中、私は漆の線を細く引くことばかりに気を使っていましたが、普段使いのこのような器の場合、もちろん線がきれいに引けていることは必須ですけれど、今流行の細い線だけが良いわけではないってことに気づきました。
特にこうした土の香りがするような器には、メリハリのある太目の線がよいのでは。
第一、普段使いするのだから強度も大切だし、いくら景色がきれいでも(金継ぎなどをした器の線などを景色と言って鑑賞したりします)、ただ飾っておくのではないのだから、こうして盛りつけた状態でナンボなのではと思う次第。
やっぱり使ってみなければわからないなー。

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橋本先生の器も、橋本先生の了承を頂いて、一度お料理を盛りつけて使わせていただきました。
盛りつけたのは里芋の煮付け。
これはなかなか良い感じ♪
里芋がちょっとごりごりで色があまりきれいでないのがちょっと残念~ですが、器と金継ぎの線のバランスとか、里芋を盛りつけたときの見え方とか、とても好きです。

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欠けを直した器には、しめ鯖を盛りつけてみました。
表側から見るとどこが欠けているのかわかりにくいですが、右下の方にちょっぴり金が見えてます。
こういうポイント使いの金ならば、日常の器にもしっくりきますね~。
痛々しさもまったくなく、欠けた部分がチャームポイントになったような、そんな器。
自分で〆たしめ鯖もとってもおいしかったの~♪

やっぱりね、使ってみるといろいろわかることが多いです。
多分これからもいろんな器を継いでいくと思うのだけど、日常使いの器の雰囲気を壊すことなく、また料理を盛りつけたときに自然な感じに溶け込んで、そして強度も保てるような、そんな繕いをしたいなー。
金属を蒔かずに漆で仕上げるのもやってみたい♪
楽しみだわ~。

これから自分でやってみてどうなるか。
今年はがんばるっ!!
…と、今のところ気合入ってます。(笑)


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by rakurakurakuko | 2017-02-06 19:19 | 金継ぎ | Comments(2)

金継ぎに夢中♪

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夏ごろから金継ぎを習っています。

何年か前からずっと気になっていて、いつかやってみたいな~と思っていたのですが、「いつか」は「いつか」で「今すぐ」には結びつかず、ところてん突きのごとく頭の中から出て行ってしまったり。(笑)
そんなことが何度かあり…。
今年の年の初めに、やっぱり何か新しいことをやってみたいなーと、金継ぎのことを思い出し、ネットであれこれ調べてやっと教室を見つけ、申し込んだのも多分1月中。
思っていたより金継ぎ教室と言うのは少なく、また以前は生徒を募集していたが今はしていないというところも多く、今回私が行くことにした教室も、1月に申し込んで始められるのが6月。
意外と人気があったんですね~。

私が通っているお教室は、西麻布金継ぎ部
漫画家でもあり、漆の専門家でもある堀道広さんが先生で、西麻布の「R」と言うカフェで平日夜に行われているワークショップ。

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半年ほど待ったのですからね、いそいそと出かけて行きました。
金継ぎにて直す器は自分で持参。
一つだと時間が余ってしまうので(一回のレッスンは2時間)数個持ってきてくださいねと言われており、3つ持参しました。
が、こんなに金継ぎをやりたいと思っているのに、割れた器がないんですよね…。
もう、自分で何か割ってしまおうかとも思っていましたが、なんだか割るのも心が痛み、結局地味~に、かけがある白い粉引きのお皿とヒビが入っているご飯茶碗を持参しました。

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白の粉引きの器二枚は、ずっと前に下田によく行っていた頃に、下田のギャラリーで購入したもの。
大きさも形状もとても使いやすいお気に入りで、ただやはり柔らかい素材なので周囲が細かいながらも何箇所も「かけ」てきてしまっていました。
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ご飯茶碗は結婚当初にとりあえず買ったもので(とりあえずでしたが今もずっと使っています…笑)、量産品なので実のところ直すようなものでもないのかもしれませんが、割れたものがないのならば、「かけ」だけよりも「ひび」のもあったほうがよかろうと持参。

一回目は、漆の説明をしていただきつつ、まずは「かけ」と「ひび」の部分に生漆を塗って、しばらく置いて拭き取ります。
この生漆がこれからの作業をするための化粧水のような役割があるのだとか。
その後、「かけ」の部分を埋める刻苧漆(こくそうるし)を作ります。
刻苧漆は、まずは小麦粉と水を混ぜてそこに生漆を加えて「麦漆」を作り、その麦漆に木粉(もっぷん)を加えて作ります。
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その刻苧漆を「かけ」の部分にのせていき、少し乾かしてから呂色漆(黒い漆)を上から筆で塗って終了。
割れではないのであっという間に終わるかと思いきや、意外とかけの箇所が多かったので時間いっぱいかかります。
先生に「これだけかけがあるのも珍しいからいいね」と言われ、なんだか恥ずかしいような…。(汗)

「ひび」の茶碗には生漆を塗って吹いたあと、ひびにそって呂色漆を塗って終了。

二回目。
前回塗った漆の部分をカッターや耐水のサンドペーパーで削ります。
せっかく塗ったのに削る…。
やはり金継ぎは時間がかかるものなのねー。

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こちらが削った状態。
このときにはよくわかっていませんでしたが、多分もう少し器のカーブと馴染むようにもっと削った方が良かったように思います。
先生にお聞きしたところによると、金継ぎというのはまぁ人それぞれの好みがあって、継いだ部分を「ぼこっ」とさせるのも良し、平らに目立たないようにするも良しだそうで。
割れやひびを継ぐ線も、細いのもあり太いのもありで、でも今の流行(!)は細いものだとか。

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削った「かけ」部分にまたまた呂色漆を塗って(中塗り)終了。
写真を撮っていたら「今日の始まりの状態と写真にしたら全然変わらないと思うよ~」と言われましたが、確かにその通り。(爆)

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お茶碗もちゃんと二度目の線を塗りましたが、がたぼこでヘタすぎ…。(汗)
一回目は太すぎたねと言われたので少しは細くするつもりだったんですが、あまり上手くいきませんでした…。

三回目も同じ作業。
何度も何度も繰り返すことにより、継ぐ部分を丈夫にし、また滑らかな出来上がりとなるようにします。

四回目、前回の中塗りをまた研いで、その上から漆を塗っていよいよ金属粉を蒔きつけます。

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うーん、何で蒔くかを考えてきたつもりなんだけど、でもやっぱり少し迷う…。
先生の見本をもう一度見せていただきました。

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粉引きの器はホントは金で蒔きたかったのだけれど、多分これだけのかけを二枚蒔くと結構な金額になるので、普段使いだったら真鍮で良いのではと勧められ(金粉以外はレッスン料に含まれます)、真鍮にて蒔くこととしました。
金や真鍮で蒔く時は、赤いべんがら漆を塗って、その上にあしらい毛棒にて真鍮粉を蒔きます。

ご飯茶碗は銀継ぎに決めて、もう一度呂色漆を塗ってから銀粉を。

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とりあえずこれにて蒔き終了。

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五回目、蒔いた真鍮粉と銀粉をざっと拭いてから、めのうで磨いていきます。
左が磨く前、右が磨いたあと。
真鍮はかなり光ります。
とてもわかりやすいというか磨き甲斐がある!!

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お茶碗の銀も磨いてみましたが、大失敗発覚…。
前回の蒔きのときに前の方が磨きの作業をされていて、その方は金継ぎが二回目だったようなんですが、「一回目の線が太くなっちゃったので気をつけようと思っていたけど、またぼってりと太くなってしまった…。細目がいいよ。」とおっしゃっていたので、細く細くと思うあまりなんと下の線すべてがかぶるように呂色漆が塗れておらず(多分かすれたりして塗り忘れがあった)、銀が上手く蒔けずに、黒い漆の線が半分くらい見えていました…。
呂色漆に呂色漆を重ねるのは黒に黒だから塗れてない部分がわかりにくかったのよね。
実は、これで教室は終了なんですが、私はもう1クール受けることにしたので、もう一回呂色漆を塗って銀を蒔きなおしすることにしました。

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蒔きなおして磨いたのがこちらの状態。
やっぱり線が太いけど、何とかできました。
いいじゃない、これはこれで存在感があってと、わが子可愛さで思います。
銀はあまり光らないなぁと磨きをかけている方がおっしゃっていましたが、いや、これはこれでなかなか美しく光っています。
器の色や素材によりけり、好みにもよりけりですが、銀色と言うのもとても大人っぽくていい!

決して上手ではないですけど、でも金継ぎの器、気に入って使っています。

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こちらは粉引きの真鍮継ぎに里芋とひいかの煮物。
継いだ部分がもっこりしてますが、なんだかそれもほっこりほほえましくてよい感じ。
いろんな金継ぎの本を読んでみましたが、人それぞれでやり方もいろいろ、仕上げもいろいろ。
ほっこりも個性でいいんじゃないかなー。

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こちらは塩豚とキャベツのトマト煮を盛りつけたところ。
「和」だけじゃなくて、「洋」のものにもこの粉引きの器は合うところが好き♪
この蒔いた真鍮ですが、今はこんなに光ってるけど、もう少し経って色がくすんできたら(また磨きなおすと光るんですけど)、それはそれでアンティークっぽくて魅力的になるのではないかなーと妄想したり。

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こんなにたくさん(!)のかけも、そしてそのかけのぼてっとした真鍮継ぎも、これはこれでリズム感のある良いアクセントになって、食卓もほっこりとして楽しげで良いのでは~と自画自賛。(笑)

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失敗してしまったときには「ありゃりゃー」と思った銀継ぎのご飯茶碗も、ほら、この通り。
秋の味覚のむかごご飯を盛り付けてみましたが、なんとも良い味出してるでしょ。(だから何せ自画自賛で失礼!)
ちょっと太めでスマートな線ではないけれど、でもこれはこれでよいのです。

堀道広先生曰く、上手くなるにはやはりずーっと続けることだと。
上手になる秘訣なんてあんまりなくて、ずーっと続けている人が上手な人なんだって。
そしてこれは堀先生の方針みたいですが、上手にやろうとするんじゃなくて、おおらかに金継ぎをしてほしいと。
だから教室でも失敗したところを「失敗ですね」と直されることはない。
こちらが言えば「まぁもう少しこうしたほうが良かったかもね」とおっしゃることはあっても、でもおおらかに楽しみましょうと、これはこれでこういう風に仕上げましょうと、進んでいきます。

とは言え、やはりヘタよりは上手に継いだり蒔いたり出来るようになりたいわーと思うけど、教室や本でいろんな金継ぎを見て、私はきれいでも痛々しいのは嫌で、なんと言うかものすごく繊細じゃなくてもいいから直したことで温かみが出るような金継ぎをしたいな~と思います。
まだ方針を語るには十年早いとは思いますけど…。(笑)

堀先生がなかなかに面倒見の良い方で、初心者金継ぎキッドを作ってくださったので分けていただき、おうちでもこれからたくさん金継ぎする予定。

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そして1クール目の教室は終わってしまったけれど、実はこんな風に割れてしまった厚手の益子焼の器があり~~~。
これと、タイ料理教室の橋本先生からも預かった割れた器などなどを携え、ただいま2クール目に突入しております。

おおらかに楽しむ金継ぎ。
漆を塗るのもそうだけど、研いだり磨いたりなんてめちゃくちゃ地味~な作業ですが、これがなぜか楽しいんですよね。
漆にもかぶれなかったし(もちろん手袋着用ですし出来るだけ肌を出さない格好で作業してます)、ラッキーと思って、これからもたくさん温かいものを再生できたらなーと思っています。



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by rakurakurakuko | 2016-11-03 13:49 | 金継ぎ | Comments(2)