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ダイビング三昧にて過ごすためには、まず初日のチェックダイブが必要となります。
島の周りがすべてダイビングポイントとなっているエンブドゥですが、二大ポイントと言えば、島の表玄関となるメイン・ジェティと、島の裏側になるコーラルガーデン。
今回のチェックダイブは、メイン・ジェティ横にて行い、その後はそのまま自由に潜ります。

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すると、目に付いたのは、白化しているサンゴ。

一見きれいにも見える真っ白なサンゴですが、これはサンゴから「褐虫藻」(かっちゅうそう)が逃げ出してしまい、瀕死の状態。
サンゴと言うのは植物みたいですけれど、実は動物。
「褐虫藻」と言う光合成をする植物の一種を体の中に飼っていて、その褐虫藻から栄養を取り込んでいるのです。
海水温が異常に高くなると、その褐虫藻がサンゴから出て行ってしまい、そうするとサンゴは栄養を取り込むことが出来ず、また今までは褐虫藻の色が透けて緑色などに輝いていましたが、褐虫藻がいなくなると白くなってしまうのです。
栄養を取り込むことが出来なくなり、白くなってしまったサンゴがどうなってしまうかと言うと、このままの状態が長く続くとサンゴは死んでしまうのです。
これはとっても危険信号!

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こちらのクマノミがいるイソギンチャク。
きれいではあるけれど、なんだか色がヘン!
もしやこれもサンゴと同じく白化現象なのでは…。

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やはり調べてみると、イソギンチャクもサンゴの仲間ですから、褐虫藻が住んでおり、サンゴと同様に白化現象が起きるのだそうです。
ただし、サンゴが比較的短い時間で死んでしまうのとは違い、イソギンチャクは白くはなるものの、そのまま生きて、褐虫藻が戻ってくれば何事もないようにまた色を取り戻すのだとか。

しかし、大変に心配だ…。

エンブドゥが好きな理由の一つは、ハウスリーフと呼ばれる島の周りのサンゴ礁がとっても美しいこと。
特に、島の裏側のコーラル・ガーデンは、その名の通り、一面の美しいサンゴにたくさんの魚が群れ、まるで箱庭のような、穏やかで明るくて美しく優しい、私のお気に入りのポイント。

さて、ダイビングの準備していると、Riseyがどこに潜るのかと聞くので、「コーラル・ガーデンに潜ろうと思っている」と言うと、なんとなくもごもごとしたような感じで「アウトリーフまで行けばいいよ…」と言うではないですか。
「ふーん、潮の流れなどの関係で、リーフの内側は今は良くないということかな」と思いながら、でもなんとなくもごもごな感じが気になりつつ潜った夢の世界コーラル・ガーデン。

ただ、ただ、愕然としました…。

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あの美しかった輝くようなサンゴがいっぱいだったコーラル・ガーデンが、まったくのガレ場と化しています…。
サンゴが白化しているなんて言う状態を通り過ぎ、サンゴが本当に死んでしまっています…。
白くなっている状態で、海水温が下がればまた元に戻るけど、こんな風になってしまったらもう元には戻らない…。

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写真の左側のサンゴの右端はまだ白いので生きているけれど、そこを残して大半はもう死んでしまっています。
その奥のサンゴはまだ白くもならずまだ元気だけれど、右側のサンゴも白化が進んでいます。

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もうあたり一面そんな状態で、でもそんなガレ場にも関わらず、魚たちがたくさん群れているのがいじらしいような。

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夫と二人、水中で、ただただ呆然としてしまった…。
チェックダイブのときのメイン・ジェティで見た白化したサンゴなどはまだまだ序の口だったのです。
メイン・ジェティのほうがまだ潮の流れがあるので、海水温が多少は低く保たれているのでしょう。
流れもあまりなく穏やかなコーラル・ガーデンは、その穏やかな分だけ被害が大きい…。

本当に、本当にこれはショックで、昨年まではあんなにきれいだったここがこんなことになり、あのときのあの海が見納めだったのかと思うと本当に悲しくなりました。
ここを潜ったこの後、夫と二人で呆然とし、この一年の間にここで何が起こってしまったのだろうと、そしてここまでになってしまうともう何十年も元に戻ることはないだろうということ、とても楽しみだった大好きなコーラル・ガーデンがもうないこと、そんなことを考えて、もうここに来る意味はないのではないかとまで思って、まだ午後もそんなに遅くない時間だったにも関わらず夕方までしょんぼりと部屋の前で何をするでもなく過ごしてしまったほど。

しかし、ここコーラル・ガーデンだけの問題ではなく、モルディブの海だけの問題でもなく、実はこの夏、世界中の海で同じようなことが起こっているらしいことを帰って来てから知りました。
先日、テレビで言っていたことによると、あの世界最大の珊瑚礁と言われるオーストラリアのグレートバリアリーフでは、なんと90%のサンゴが白化または死んでしまい、どのくらいかはわかりませんが沖縄でも白化が止まらないらしい。
あのモルディブの海が…とかそういう問題ではなく、地球規模の気象状況による悲しい現実なのでした。
今、日本では台風がこれでもかと言うくらいにやってきて、あちらこちらで大変な被害になっているけど、そんなときに不謹慎な発言かもしれないけど、台風が来ると深い海の冷たい海水が押し上げられてきて海の中がかき混ぜられて海水温が下がるので、もしかして沖縄あたりでは瀕死の状態から立ち直ったサンゴもあるのかもしれないと、そんな期待もしているのですが。

とにかく世界中のサンゴがどれだけ踏ん張れるか、それを見守っていくしかない!

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悲しすぎてあまり撮ることの出来なかったコーラル・ガーデンの姿だけれど、でも周り中こんなガレ場でも、がんばって踏みとどまっているサンゴだっているんだ!

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悲しい姿になってしまった枝サンゴには、前と変らずデバスズメは元気に群れ、

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ガレ場のサンゴの間から人懐っこく顔をのぞかせるコクテンフグは心なしか寂しそうだけど、でも何かを訴えたいようなそんな目をしています。

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そして、1本目のコーラル・ガーデンではあまりのショックで見ずに戻ってきてしまったけれど、とっても心配だった、これまた大好きなポイント、白い砂地のクマノミの根。
ちゃんと、ありました!!
ちゃんと生きてました!!

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後ろから見るとやっぱり大変な状況になっちゃってますが、まだここのイソギンチャクは白化してないし、クマノミだってこんなにたくさんいるんだから、きっと大丈夫。

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人が近づいても逃げない、のんびり屋のここのカメもがんばれ!!

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岩の間にごにょごにょと群れるキンメモドキもね、仲間がいっぱいいるから大丈夫だよね。

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カスミアジも相変わらず元気にキビナゴの群れに攻撃かけてるし!!

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キンギョハナダイもひらひらと優雅に舞っている!
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黄色いラインを光らせながらウメイロモドキもものすごい速さで横を通り過ぎて行き、

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そして、コーラル・ガーデンでもメイン・ジェティでも同じところにいつもいるヨスジブエダイも、あなたたちはやっぱり仲間が多いから、そして統制がとれているし、がんばれるよね。

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よくよく見ると、気合が入り目力に圧倒されそうなのもいれば、ヌボーっととぼけた目で群れの中にいるのもいるけど、ヌボーッとした目の下の方にいるあなた、時々は気合入れてがんばりなさいね。

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あちらこちらで大きな群れになっているキュートなハタタテダイも、きっと見かけ以上にしぶとく生きていくでしょうし、

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アウトリーフに出るところでいつも大群でものすごい速さで現れては目の前を行き過ぎていったグルクン。
今回はこれがとっても少なかったけど、でもここの人たちは沖縄の人と違ってそんなにグルクンを捕って食べることもないように思うので、その分がんばってこの地で生きるのだよ。
どうかいなくならないで。

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たくさんの人を楽しませてくれる、海の中とその生物たち。
どうか、どうか、この正念場で踏みとどまってくれますように!!

モルディブをはじめ海水温上昇によるサンゴの白化についてはこちらに詳しくあります。
こちらの記事にはちょっと勇気づけられました。
http://www.kagaku-kentei.jp/news_detail/data/196


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by rakurakurakuko | 2016-09-09 01:39 | 南の島 | Comments(12)

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我が家のモルディブでの一番の楽しみはダイビング。
大抵午前と午後に一日2本、誰に頼まれたわけでもないのにきっかりと潜っています。

今回もいつもと同様、夜にエンブドゥに着き、翌午前中、チェックダイブを受け、午後からはボートダイビング。
すると、インストラクターのRiseyが「相談なんだけど、明日、マンタポイントへのツアーがあって、実はもう定員いっぱいなんだけど、行く?」と。
いつも私たちの滞在期間が短いのを知っているので、滞在中にはもうマンタポイントツアーないかもしれないからと声をかけてくれたのです。
そりゃー、行けるなら行く!と答えると、定員25名いっぱいの申し込み表に、定規でちゃちゃっと線を引いて枠を作り、そこに名前を入れてくれました。

そんなわけで、ダイビング二日目は、マンタポイントへのディトリップ。
果たして今年のマンタポイントはどうでしょう。

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出たー!
マンタが4枚近づいてきます。

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二人揃って並んで飛ぶように泳ぐマンタ。

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こちらは単独で、そしてまさに私のほうめがけて近づいてくる予感のマンタ。
それにしてもみんな鼻息荒いので、ダイバーの吐く泡がぶくぶくと、とんでもないことになってますが…。(笑)

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来たー!!
大接近!
ちょっと避けなきゃいけないかしらと思うほど。

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こっちからもまたマンタ。

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今度は頭上通り過ぎ攻撃だわー。
ホントに、首をちょっと引っ込めないと触ってしまいそうな感じ。

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実はね、マンタポイントには2本潜ったのだけど、1本目はまったくマンタが出てこず、これは2本目。
もしかしたら駄目かもね~なんて思っていましたが、まぁよく出てきてくれましたし、また、このクリーニングポイントに留まっている時間もとても長くて、十分に楽しめたわ~。
なぜかわかりませんけれど、何度見てもマンタって結構興奮しますね。

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みんなこんな感じで写真撮りまくり。
今回、ドイツ人ダイバーのカメラは、この方みたいにとっても小型のものが多く、また、スマホにつける自撮り棒みたいのをつけている人が多く(邪魔ではないのか気になりましたが)、どうやら動画を撮っているみたいでした。
こうしたマンタがどんどん沸いてくるように来るポイントは、そういう動画も見て楽しいかも。

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マンタポイントでは、マンタの他にはサメにも遭遇!
でも結構深いのでこれ以上は近づけず。

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目の前が縞々でいっぱいになってしまった、グルクンの大群。
ものすごいスピードで前を駆け抜けて行き、そしてこの先にはナポレオンがいたのだけれど、もう縞々でまったく見えなくなってます。(笑)

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こちらは、モルディブではおなじみのコショウダイ。
縞模様も良いけど、ぼってりとしたくちびると、なんともいえないおとぼけ顔が好き♪
しかし、なんだか縞々もないのに仲間然として一緒に泳いでいるのがいますよね。
まぁそういうお調子モンもまた良し♪

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マンタポイントへのディトリップでは、お昼休憩も兼ねて、ローカルアイランドに立ち寄ります。
多分「WELCOME」とか何とか書いてあるのだと思うけど、モルディブのまるで記号みたいなディベヒ語で書いてあるのでよくわからず。
ދިވެހި ރާއްޖޭގެ ޖުމްހޫރިއްޔާ
↑これ、ディベヒ語の文字。

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とても天気が良くて暑かったので、ボートの上でお弁当を食べてから島に上陸。
ご機嫌の夫。

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島のメインストリート。
初めてここに来たときは、結構にぎわっていたのだけれど、その後とんでもなく寂れてしまったときもあり、今回は少しだけ盛り返してきたような、明るさを感じた!

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ここをぶらぶらしていると、いつもお土産屋さんから声をかけられ、一番手前のお土産屋さんに去年と同様連れられていくわが夫婦。
「これはサメの歯ね~」と壁に飾ってあるのを指差して説明してくれるのも去年と一緒。(笑)
Tシャツとネックレスを買ったら、かなりまけてくれて、「フレンド価格ね~。特別ね~。」なんて言って、更におまけまでつけてくれました。
なんだかフレンド、フレンド連発の楽しいおじさん。
きっとまた来年も行ったら、サメの歯の説明からしてくれることでしょう。(爆)

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こちらはサンゴの石で作られている家。
沖縄などでも塀をサンゴの石で作ったりしていますが、モルディブのはとてもきれいに並べられていますよね。
大抵の家の前には、鉄のポールみたいなのと紐で編まれたネットが組み合わさった椅子が並んでいて、そのネットの部分に洗濯物を無造作に置くのが、ここモルディブでの洗濯干しスタイルみたい!

朝食を食べるとすぐに島を出発して、帰りは夕方の、マンタポイントツアー。
一日がとても短く感じられる、そんなモルディブでの二日目でした。



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by rakurakurakuko | 2016-09-03 13:47 | 南の島 | Comments(2)