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はじめての祇園祭~宵山を楽しむ~

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京都の夏の風物詩、祇園祭
まさか自分が「ちょっと行って来るわ~」って具合に気軽に行くようになるとは思ってもいませんでした!

せっかく関西に引越して来たのだからとは思ってたけど、実際のところいつ祇園祭が行なわれるのかもよくわからず…。(^^ゞ
フィノさんからの「祇園祭始まったからせっかくなので旦那さん誘って行ってみたら~」のメールで「おお、そうなのか~~~」と気づいた次第。(汗)
フィノさん、ありがと~。
お陰さまで楽しんで参りました!

祇園祭は、平安時代前期に京で疫病が流行した際、神泉苑に当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神(スサノオノミコトら)を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったことが始まりとされるのだそうです。
おお、何とスサノオノミコトと言うのは祇園の神様だったのか~~~。(ほんとに無知ですみません…)
各山鉾町で7月に入ると鉾を建てはじめ、曳初(ひきぞ)めを経て宵々々山、宵々山、宵山と、巡行前の数日間の夜、山鉾を飾り、祇園囃子を奏でて祭りの雰囲気を盛り上げます。
最終日、祭りのクライマックスには、32基の山鉾が京都市内の中心部を巡行。
本日7月17日に巡行が行なわれたのですが、私が行ってきたのは昨晩の宵山。
巡行に並び最も人が出ると言われているそうです。

とりあえず夫とは「宵山に行く」と言うことで合意は取れたのだけれど、暇人の私は何時でもいいけど夫は何時に仕事が終わるかもわからず、私も果たしてどこで待ち合わせをしたらいいのかもわからず…。(苦笑)
ここでまたフィノさんに「どこで待ち合わせをして何をどーしたらよいべきか…」とお聞きし何とかなりました~!
ホントにいつもいつもありがとうございます。m(__)m

夫は一体何時になれば来るのかよくわからないので、とりあえず私は早めに家を出て先に宵山見物。
ものすごい人だと聞いていましたが、着いたのが7時前だったので思っていたほどの混雑はなく、「あーここが四条烏丸(四条通りと烏丸通りが交わる大きな交差点)か~」などとすっかりおのぼりさん状態で周囲をキョロキョロ。(笑)
とりあえず総合案内所を見つけ、パンフレットとうちわをもらってちょっとだけ宵山研究!

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メインの四条通りの山鉾の回りには既に人もずいぶん集まってきています。
こんな風に山鉾にはその町内の印が刻まれた提灯が沢山ぶら下がっており祭の夜の気分を盛り上げています。

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その提灯の間に鉾があり、高い位置にお囃子方と呼ばれる人たちがおり、お囃子を奏でています。
鉾の上に見えるのは鉦(かね)を叩く係の主に若い人たちで、叩きながらなんだか鉾に垂れている紐みたいなのを上下させているみたいでした。
この鉦のほか笛や太鼓が混ざるのですけど、このコンチキチンといわれる所以の鉦の音が通りに響き渡り、なんとも言えない風情を醸しだしています。

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段々夜も暮れてくると、提灯の灯りもまた一段と美しく、あちらこちらから聞こえてくるお囃子の音とそぞろ歩く人の波と相まって、正にこれが京都のお祭、祇園祭なのだなぁと思ったりします。(えぇ、見たのは初めてですけどね…笑)

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それぞれの町の山鉾のマークもそうですし、鉾によって盛り上げ方などもずいぶん違っていて面白い。
すごーく地味なところもあるかと思えば活気のあるところもあったりして。
この提灯の山鉾は室町通りに入ったところに建っていた菊水鉾。
早い時間からとても活気があり、見物客も沢山集まっていました。

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8時を過ぎてやっと夫とも合流でき、「さぁ本格的に見物だわ~」と思っていたら、お腹ぺこぺこクンの夫は山鉾よりも屋台ばかりに目が行くようです~。(爆)

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食べ物の屋台の間には、懐かしいヨーヨーの屋台などももちろんあります。
男性も含めて浴衣率結構多し!
浴衣を売る店も出ていて、その場で買った浴衣を着せてくれるサービスなどもありました。

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これは今まで見たことのない、シリコンの光る人形みたいなのがぐるぐる回っている屋台。
よくわからなかったのだけれど、真ん中に置いてあるお茶碗みたいなので好きなのをすくうのかな。

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ボリューム満点でひときわ人気があった広島焼きの屋台。
それにしてもスゴイ厚みのキャベツ~!
そういえばこっちに引越してきて気づいたのですが、スーパーの豚バラ肉を売ってるコーナーには普通に豚バラ肉って書いてあるものと、豚バラ肉(お好み焼き用)って書いてある二種類が売っていて、薄さとかは同じように思うのだけれどお好み焼き用って書いてあるものは必ず長い豚バラ肉スライスをUの字に曲げてパックに入っているんですよ~。
お好み焼き用って書いてないのは関東などで普通にパック詰めしてあるような真っ直ぐのパックの仕方。
この二つの肉の違いって何かあるのでしょーか。
気になる~~~。(関西人の方、どうか教えてください)

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こちらは焼きラーメンの屋台。
焼きラーメンって私は初めて見たのですが(博多名物って書いてあった)、結構メジャーな食べ物???
まぁ焼きそばみたいなものなんじゃないのと思い買ってみましたが、これがしっかりラーメン味で予想以上においしかったー!
途中で加えていたタレがラーメン風味なんですね!
これは今度またどこかで出会ったら食べたいです。

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屋台ばかりではなく、一応少しは山鉾見物もしましたよ~。(笑)
この長刀鉾は四条烏丸の交差点の角のもっとも良い場所にあり、「くじで一番よい場所が当たったのかしら」と思っていましたが、帰ってきてパンフレット見たら特別な鉾らしく、「くじ取らず」として毎年必ず巡行の先頭を行く鉾のようです。
純和風の装飾部もあれば、ペルシャ絨毯みたいなのが貼り付けてあったりするのが不思議だなぁと思って見てましたが、昔は京に世界のいろいろな贅を極めたものが集まってきており、それを見せるためのものでもあったということがわかり、ちょっと納得しました。

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各鉾の近くでは、魔よけのちまきが売られていて(フィノさんにはちまきが売ってても魔よけだから食べないように!と釘をさされてました(^^ゞ)、ちまきや札を購入した人や希望者は鉾に入れてもらうことも出来ます。
この長刀鉾はやはり特別な鉾だからか早々にちまきが売り切れとなっていました。
そして一つ前の写真でもわかるとおり、この鉾には男性しか乗れないんですよ~~~。
だから私はちまき買わなかったんだー!(爆)

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いい加減あちこち歩いて疲れてきたので、四条通りのカフェで一休み。
このホーリーズ・カフェって見たことないって思っていたら近畿地方に展開されているカフェなんですね!
マークもとっても可愛いし、サンドウィッチもすごーくおいしかったし(後ろに並んでいた女の子曰く、ここのサンドウィッチはおいしいって有名なんだそうな)、何よりこんな街のど真ん中なのにすごく沢山の席数があり明るく清潔で気持ちがいい!
東京近辺で飲んだ後など「ちょっとお茶したいね」って時、スタバはほとんど満杯で(大体において繁華街のスタバはそんなに広くないし)入れないし、あちこち行っては入れず難民状態になっちゃうんですよね。
こんな素敵なホーリーズ・カフェ、近畿地方以外にも出店したらいいのに~♪

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カフェで涼んで最後にもう一回りして帰るか~と近くの山鉾を回ってみました。
今度は鉦ではなく笛を吹く人たちが鉾の回りに座ってました。
笛になるとちょっと年齢層が上がります!

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鉾の上ではなく鉾の前の路上でお囃子を奏でるのもありました。
「へぇ~上らないのもありなのね」と思っていたら、ちょうど前にいたおばさんとおじさんも「こんなのあるんや~」「そういう主義のがあってもええやろ」と言ってました。(笑)

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初めての祇園祭。
実は何がなんだかわからずに行ってしまった感がぬぐえず…。(^^ゞ
もっといろいろわかってきたらもっと楽しめるのにな~って思いました。
今この記事を書くにあたり、パンフレットなどを見て初めて知ったことも多かったもの。

祇園祭ガイドみたいなHPはいくつかあるものの、どれも初めてで何もわからない人にはちょっと物足りないものだったのよ。
まぁずっと関西に住んでいる方にはもうおなじみで、わざわざ調べなくてもわかることなのでしょうし、外国を含め他からきている観光客はあらかじめそういったガイド本みたいなのを持っていたり、旅行社から説明を受けていたりするのかもしれないけど、突然関西に住むことになったのでせっかくなので行ってみましょうという、どちらにも属さない私のような人には、イマイチ全てがわかりにくかった~!
祇園祭に行こうって思った時に、どこの駅に行けばよいのか書かれたものがないんですよ。
通りの名前と山鉾の位置が書かれたものはいっばいあるのに駅はどれにも書かれてない!
四条烏丸あたりでやるんだから最寄り駅は四条か烏丸に決まってるやろ~とは全く京都を知らない人はわからず…。
現地の総合案内所でもらったこのパンフレットにはちゃんと通りの名前と山鉾の位置と共に駅も表示されてたけど、そこに行き着かないことにはこのパンフレットももらえないからねぇ。
世界中から人がやってくるほど有名なお祭なんだから、もう少しそのあたりをわかりやすく案内してくれたらいいのにーと、つい最近関西人となった私は思いました。

それから祇園祭に何万人ってニュースになるので、どんなに混んでいるんだろう…とちょっとドキドキして行ったのですけれど(何しろ我が夫、かなりの人ごみ嫌いなので…)、これだけ有名なお祭なのに思っていたよりも混雑してなかったのが嬉しい誤算。
確かに道は一方通行でそんなに急いで歩けはしないけど、でも普通に人が流れてるんです。
東京近辺のイベント(特に今はもう終わってしまったけれどミレナリオとか)の時って、信じられないくらいの人で駅の中から大渋滞だし、現地に行くまでに何度もストップかけられちゃってなかなかたどり着かなかったりしますよね。
そういうことは全くないです。
かなり健全な状態。
少し前に世界遺産の吉野山に行ったときも休みの日だったにも関わらず人が少なくてホントにゆっくりと楽しむことが出来たし、今回の行き帰りの電車が混んでいるとは言っても押し合いへし合いなんてこともなく、拍子抜けしちゃうくらいでした。
これが普通のことなんだと思うにつけ、こちらに来てやはり東京と言うのは良くも悪くも特別な場所なのだなぁと実感しました。

さて、来年の祇園祭は山鉾が巡行するのがちょうど土曜日に当たるとか。
今度は動いている山鉾の壮大さを是非見てみたいものです。


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by rakurakurakuko | 2009-07-18 01:44 | こんなところに行って来ました