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奈良はやっぱり♪大仏様と鹿かしら…。

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今年は平城京遷都1300年の記念の年。
ここ、奈良では、「平城遷都1300年祭」が行なわれています。
年末年始にかけては平城京跡を中心に県内数箇所にてイベントが行なわれていたようですが、何分ここは奈良…。
「おっしゃー!今年はやったるで~!!」と言う気合はあまり感じられず、ぽつぽつと1300年祭をアピールするポスターが貼られている程度で(写真はニューバージョン♪せんとくんはやはり鹿とセットがいい♪♪)、会期に入っていると言うのにほぼ何事もなく奈良の日々は過ぎています。(笑)

そこで新米奈良県民ではありますが、ワタクシ勝手に奈良広め隊を結成しまして(隊員は私だけ…^_^;)、ちょこちょこと知られざる奈良の魅力をブログを通して見ていただけたらな~などと思う次第。
日本人の多分99%くらいの人にとって、奈良って京都旅行のおまけで行くところと言う認識でしょ~。(爆)
もちろんおまけで行ったとしても全く問題ないんですが、せっかくだったらおまけを十分に楽しんでいただきたい~♪

そんな新米奈良県民の私、常々「奈良は鹿と大仏だけじゃぁないんですっ!!」って言ってるんだけど、鹿と大仏、これがまたいいんですよ~。(笑)

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奈良公園の中心に位置する、と言うか、奈良公園のかなりの部分は東大寺の敷地に当たるんじゃないかと思ってしまうほど東大寺は広い!
そんな東大寺の中の、こちらが大仏殿。
この大きな建物の屋根と屋根飾りである鴟尾(しび)は、奈良公園散策中も目立つので方向確認するときの目安にもなります♪
東大寺は奈良時代、天平15年(753年)に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺ですが、中世以降二度にわたる兵火で多くの建物が消失。
こちらの現存の大仏殿は、江戸時代に建てられたものです。
その間長い間、大仏様は雨風にさらされっぱなしと言う苦難の時代もあったのですよ~。
この建物はもちろん国宝、世界でも最大級の木造建築物と言われているだけあり、近くに行って眺めると迫ってくるように感じられるほど大きいです。

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奈良駅方面から来る場合、又は奈良の街を適当にぶら~っとしながら東大寺に行こう!となった場合、まず一番に目に飛び込んでくるのは、東大寺の参道にいる沢山の鹿!
観光客が少ないときなんて、明らかに人の数より鹿の数のほうが多いです。(^^ゞ
奈良に来るまでは鹿なんてそんなに頻繁に目にすることもなかったけど、よーく見ると鹿って可愛いんですよね~。
奈良の鹿はかなり人馴れしているので、カメラを向けてもびくともしないばかりか、ポーズとっちゃうヤツなんかもいます♪
鹿と人間がのんびりと歩くこの参道は、いつもとっても開放的で明るい雰囲気が漂っている場所。

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そして奈良公園のあちこちには鹿せんべい売りのおばさんが♪
ここの鹿はよっぽど鹿せんべいが好きと思われ、鹿せんべいを購入した人のそばにはあっという間に群れてきて、それは時々ちょっと怖いほどの勢いなんです。
でも私がすごいな~って思うのは、そんなに大好きな鹿せんべいが目の前に積んであっても、鹿せんべい売りのおばさんには鹿が突進することはないし、勝手に採って食べちゃうなんてことも絶対にないのです。
礼節を知る奈良の鹿たち♪

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こちらは鹿せんべいを買った子供の所に鹿が押し寄せる図。
正しい鹿せんべいのゲットの仕方♪
ちなみに、鹿って消化するのが早いのか、鹿せんべいを食べながらボロボロ、ボロボロとフンを出し、出しながらまた歩いて鹿せんべい持っている人に近づいて行きます。(笑)
この参道に限らず、鹿がいるところにはフンあり!なので下をチェックしながら歩くことが大切ですが(そうしないと後からいつまでも「鹿臭いよ…」と言う目に合います!)、週末等、人の集まるときにはボロボロ…のそばからササッと掃いてくれる方が沢山いらっしゃるのがありがたい♪

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そんな参道を歩いていくと、まず一番初めにくぐるのが「大華厳寺」の文字が輝く南大門。
華厳宗大本山東大寺と言うのがこのお寺の正式名称ですからね~。
創建時のものは平安時代に大風で倒壊してしまったので現在の門は鎌倉時代に建てられたもの。
こちらももちろん国宝で、門の高さは25.46メートルの日本最大の山門です。

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門の端と端には金剛力士像が二体。
これは、何度見てもその迫力には圧倒されてしまうんですよね~。
真下から見上げるように眺めると、吸い込まれてしまいそうです。
そして、ふぅ~なんてため息つきながら眺めていると、ふと隣に鹿がきていて一緒に並んで眺めているような雰囲気になってしまうのもいとおかし。(笑)
この南大門近辺は、特に拝観料も必要なく観光することが出来るので、いつも人であふれています。(と言っても奈良基準ですから、押し合いへし合いってことはないのでご安心を♪)

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南大門を通り抜け、そのまま参道を真っ直ぐに進んで中門をくぐるとその先が大仏殿。(ここからは大仏殿の拝観料として500円が必要です)
大きな大きな大仏殿に向う道は広々として気持ちがよく、またその両側にはきれいに手入れされた芝生が続き、とても美しい空間。
特に天気の良い日などはすがすがしい気分になります。

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そんな先の大仏殿のその入り口。
なんとな~く、お線香の煙を頭に浴びせたりしながら、いよいよ大仏殿に入ります♪

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こちらが東大寺盧舎那(るしゃな)仏像、通称奈良の大仏様。
大仏様の高さは14.7メートル。
大きいです!!
もちろんこちらも国宝。
そしてこの大仏様も大仏殿と同じく何度も兵火によって焼失され、また、大仏殿が焼失されて新しい大仏殿が建てられるまでの間は雨風にさらされていたこともあったので何度も大規模な補修が繰り返されていて、天平時代に作られたものがそのまま残っているのは台座や脚の部分など極わずか。
大仏様の首が地震で落ちてしまったこともあったそうですし、もともとは大仏様そのものが金ぴかにメッキされていたらしく、それがはげにはがれて無残な姿をさらしていたこともあったとか。
その都度補修を繰り返された大仏様は本当につぎはぎで、一番新しい頭の部分は江戸時代に作られたもの。
写真で見ても鎌倉時代に補修された体の部分よりも頭の部分の方がつややかなのがわかりますよね~。

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大仏様の周りはぐる~っと回れるようになっているので、いろいろな角度からお顔を拝見することができますが、見る角度によってその表情が変わるように思えます。

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そして、大仏様の台座のあたりにある蓮弁にはこんな風に彫刻がなされており、これがとっても繊細で美しいんですよ~。
思わずうっとりと眺めてしまいます。

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大仏様の両脇には、虚空蔵菩薩様と如意輪観音菩薩様がいらっしゃいます。
両方ともとっても似てますが、上げている手が違うのと上げていないほうの手に持っているものが違うし、頭の冠みたいなのも少々違いますよね。

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大仏様の左後ろ側にいらっしゃるのは広目天。
右手に筆、左手に巻物を持っており唯一武器を持たない四天王。
とても威厳のある表情をしています。

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右側には多聞天。
右手に宝塔左手に宝棒を持っています。
手の上の塔を見つめるその表情やベルトのバックル(?)の模様など、なんだかちょっとコワモテですね。(^^ゞ

この多聞天の斜め前辺りには子供一人がやっと通れるほどの穴が開いている柱があり、ここはいつも順番待ちの列が出来ているんですよね。
何でも大仏様の鼻の穴と同じ大きさだとか、ここをくぐると無病息災だとかいろいろいわれがあるそうです。

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それらのちょっと後ろにある大きな瓦。
これは最初に建てた大仏殿の瓦なのかなぁ。
とにかくとっても大きいです。

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ちなみに大仏殿内は三脚などを使わなければ写真撮影が出来ます。

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大仏殿の外に出ると、こんな方もいらっしゃいます。
仏様の弟子であらせられるという賓頭盧尊者。
なんとも怖いようなおどけているような不思議なお顔の持ち主。
ものすごい神通力の持ち主で、その人がわずらっている場所と同じ部分をなでると病気や怪我が直ると言われているそうですよ~。

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こんな見所がいっぱいの大仏殿。
普段の大仏殿は17時前後に閉門してしまうのですが(季節により多少違う)、夜間も拝観できる日があるんですよ~。
そんな夜間特別拝観日である大晦日とお盆には、写真の大仏殿の観相窓が開き、そこから柔らかな灯りと共にちょうど大仏様の顔が見えるようになるのです。
想像しただけでちょっとドキドキしてきます。
これは是非見てみたい!!!
年末年始は帰省してしまうので奈良で過ごすということがないだろうから、今年のお盆には是非訪れてこの窓から大仏様のお顔を拝みたいものです。

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大仏殿はそんな特別な日しか夜の姿を見られないけれど、南大門は一年中夜間ライトアップされています。
奈良に遊びに来て夜も奈良の街を楽しめる場合には、昼間に一度訪れていても「絶対にいいから灯りがついたらまた来よう!」と友人を引っ張ってきてしまう私。
ライトアップされた南大門は昼間の数倍大きく神々しく見えるんですもの、これを見ない手はないですよね。

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そして金剛力士も!
ライトに照らされて光と影がくっきりとした金剛力士は、昼間よりもこれまた数段の迫力があり、これも是非見て欲しいな~と思ってしまうのでした♪

実は私、奈良に引越してきた当初は「別に大仏様なんてねぇ…」と、他の見所と比べてそんなに興味がなく過ごしていたんですが、実際に見るとやはりすごい!
奈良は鹿と大仏だけって、「だけ」は余計だけれどやはり奈良を代表するものには違いない大切なものなんですよね。
もし奈良の街に来られる機会がありましたら、是非お見逃しのなきように♪


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by rakurakurakuko | 2010-01-31 02:37 | 小さな旅