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2010年1月に読んだ本

あっと言う間に1月が終わり、なんと2010年の12分の1が過ぎてしまいました…。
年々時が過ぎ行くのが早くなっていくお年頃なんですが(笑)、1月は殊更に早いなぁって思います。
ふぅ…、やりたいことはいろいろあるのに、あぁこんなんでいいのか~~とふと思ったりしますが、まぁなるようにしかならないからなぁ…と思う、今年もやはり成り行き任せっぱなしな私です。(^^ゞ


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「秋の花火」 篠田節子


5編の短編が収められたこの本。
それぞれに今のちょっと世知辛い時代を反映している小さなテーマみたいなのが盛り込まれているようで、それはなかなか上手いなぁと思うのだけれど、う~ん、好きか嫌いかと言うと私はイマイチと言うしかないなぁ。
やはり篠田節子さんの本は長編が好きなのかも!

それぞれの短編を読んだ後にちょっと物悲しくなってしまったのだけれど(読後感がズドーンと重いし…)、そんな中でも4番目の「戦争の鴨たち」はテイストが違って痛快と言うか、思わず読んだ後に苦笑いしてしまう。
「こういう物事の本質を考えずに自分の都合ばっかり考えている日本人、この短編に出てくるようなこと、本当にありそうだよなぁ…」と小説としてはおもしろいんだけど、ありそうなことだけに恐かった。

好みは別として、これだけテイストの違う小説をジャンジャン書ける篠田節子さんは、やっぱりすごい作家だわ~と再確認した、そんな本でした。


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「黒髪」 谷村志穂


谷村志穂さんは久々に読みましたが、これは読み応えがあってすごくよかった!
北海道出身の作者が、1930年から40年代にかけて亡命ロシア人が住んでいたという函館の町と、そこに住んでいた一組のロシア人家族と、住み込みとして雇われた日本人女性である「さわ」について描いた物語。
そんな戦争の影が忍び寄ってくる時代と現代の話を組み合わせて、ある一人の女性の出生にまつわる物語が組み立てられている。
雇い主であるロシア人との不倫やその上で生まれた子の存在など下世話でありがちな部分もあるけれど、その時代を生き抜いた女性の強さが感じられてよかったなぁ。
私って結構この手の歴史を絡ませた「一代記」的なものが好きなのかもしれません。

描かれている内容も興味深かったのですが、この小説の中に描かれているその頃の函館の異国情緒あふれる街並みや流れる空気、大連や当時夢の超特急と呼ばれていた南満州鉄道の「あじあ号」の様子、自分の出生について知るためにりえが向った現代のロシアの風景などが生き生きと描かれていて、それぞれの時のそれぞれの場所の様子を想像して読み進むことが出来るのもとてもよかった。
映像になったらとても素敵な作品ではないかなぁ~。
そうなったら是非見てみたい!
どなたかこれを映像化する監督、いらっしゃらないかな~。


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「死神の精度」 伊坂幸太郎


著者の小説の特長とも言える、作品間リンクを十分楽しむために初期の作品から順番に読んでいた伊坂幸太郎。
しかし…、こちらに来てから時間に余裕もあるので図書館で借りて読んでいるのだけれど、困ったことに伊坂幸太郎の棚はいつもほとんど空っぽなんです…。
なので、作戦変更してとりあえず棚に伊坂幸太郎の未読の本があったときにはまずは借りて読んでみることにした私♪

で、
前作のチルドレン(実はこれだけは一番最初に読んだのだけれど…)から作品二つ飛ばした、今回の「死神の精度」。
表題作の「死神の精度」を含む6つの短編が集められている。
「死」をこんなに軽く扱ってもいいのか~と、アンチ伊坂派からはお咎めを受けそうな話なのだけれど、やっぱり面白い!
街にはそちらの世界から派遣されてきた死神があふれており、調査対象となる人と接してその人が死ぬということに対して「可」とするか「見送り」にするかを判断するのだ。
この場合の死神が判断する死とは、病気や老衰で亡くなるという人間の寿命ではなく、あくまでも事故死など突発的な死。
大抵の場合「可」となるのだけれど、一応派遣された担当死神には決定までの調査期間があり、その間の死神はほとんどの時間をCDショップの視聴コーナーで過ごす。
何でも死神はミュージックが大好きだそうで、CDショップの視聴コーナーでヘッドフォン当ててる人が同業者である可能性はものすごく高いらしい。

それぞれの短編の中で死神はとぼけているんだかクールなんだかよくわからない人物(果たして人と言って良いのかどうかは疑問だけれど)として描かれているのだが、淡々としながらもいちいち言ってることが核心を突いていたりするのがこれまた伊坂っぽくて大変よろしいのです。
最後の「死神対老女」には「あ~完敗です…。降参です…。」って思うほどにやられました。
あの死神と関わっていた人がこんな風にリンクしてくるとは~~~!
伊坂好きな人も初めての人も楽しんで読める本ではないかな。

実は「暇だ~!読む本がない~!」と言う夫に「じゃあこれ読んでみたら?」とこれを貸してみたんです。
うちの夫婦、結構気は合うと思うのだけれど、本の趣味に関しては全く合わないんですよ~。
夫が読む本は私から見ればいかにもつまらなそうだし、夫は有難いことにこのブログの、特にコメント欄の熱心な読者(?)なのだけれど、この本のレビュー記事が出てくるとガックリするらしく、どうして妻はこんなにつまらなそうな本しか読まないのだろう、どうしてそんなつまらない本の感想記事にコメントしてくる人がいるんだろうと常々思っているらしい。
そこへこの「死神の精度」。
「久々に面白いって思える本を読んだ~」ですって。
伊坂幸太郎、恐るべしです♪


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「静子の日常」 井上荒野


またまた手に取ってしまいました…、の、井上荒野。
やっぱりこの方の描くものはいいです!
今まで読んだことなかったのが不思議なくらいに、先月から読んだ三冊ともツボにハマってます。

宇陀川静子、75歳。
夫は既に亡くなっており、息子夫婦とその一人娘と同居している。
静子は、「ばか」と言う言葉について調べたいと思い、嫁の薫子の広辞苑を借りて調べたところ、「2」の「取るに足りないつまらないこと。無益なこと。また、とんでもないこと。」と言うのが気に入ったという。
そんなところから話ははじまる。

週に何度かは、これがあれば大抵のところに行けると思っているバスに乗ってフィットネスクラブに行ってプールで泳ぎ、そこで可愛いおばあちゃんと噂されていることをおごることなく卑下することなく淡々と受け止め、新聞配達の青年とその仲間達ともなぜか親しくなり、平然とそして少々の意図を持って孫の部屋からくすねたバーボンを青年達と河原で飲み交わし、息子の妙な行動にはいち早く気づき、そしてさり気なく対処し、孫にも嫁にも嫌がられることなく絶妙な距離感で関わっていく。
かなりいいです、静子さん♪
何事も悩みなく過ごしてきたと思いきや、過去にはいろいろとあったようですし、そんなことを微塵も感じさせないというか、そういうことさえ全て今のこの生き方に素敵に生かしている、しかも本人はそんなつもりではなく糧になっているというのが素晴らしい!
ちょっとほろりとする、そしてこんな風に潔くそして愛情を持って別れられたらなぁ~と思う、過去にはかなりの思いいれがあったらしき人物茗荷谷大五郎と言う人物までもが登場し、ますます惚れ惚れしてしまう静子さんなのです。

淡々とした普通の日常も、これからずっと継続してこんな風にキチンと過ごしていくと静子さんのようになれるのだろうか。
出来そうでなかなか出来ない、行けそうでなかなか行けない場所に到達している人。
「あ~理想はこんなおばあちゃん♪」って思っていたら、
いらさんも偶然同じ本を読んでおり、その感想が同じようなもので、「あ~やっぱり♪」と嬉しく思うのでありました。
次の井上荒野はどの本にしようか、真剣に迷ってしまうわ~。


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ちょっと前になりますが、先々週の土曜日、奈良では「若草山の山焼き」の行事が行なわれました。
東大寺と興福寺による領土争いがその発端でもあると言われている山焼きですが、真相は定かではなく、今では害虫駆除や春に新芽がよく育つようにと言う目的も兼ねた、古都奈良の新年を飾る炎の祭礼です。

そんな若草山の山焼き、うちは奈良市内でもないのですが、方向とちょっとした高台と言う立地が良いのか、ベランダから見ることが出来るんですよ~。

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今年は平城遷都1300年と言うこともあり、山焼きの前に盛大に(いつもの年の数倍の規模だったそうです)花火が打ち上げられました。
写真だとちっちゃいですが(汗)、肉眼ではかなりしっかりと見えました♪
普通の打ち上げ花火のほかに、「1」「3」「0」「0」と言う数字になるように作られた花火が順番に打ち上げられたり、せんとくんをかたどった花火(でもこれは写真で見たら、円に角のようなものが生えているだけでイマイチでしたが…笑)も打ち上げられ、大変盛り上がったそうです。

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そして花火の後、若草山に火が点火されます。
これまた写真だと迫力イマイチだけど、結構な勢いと速さで炎が山を上っていくのが見えたんです!!
思わず♪山がぁ~燃えるぅ~~♪と歌いだしてしまいそうになった私…。^_^;
こちらに引越してきて以来是非見てみたいものの一つだったので、それをこの目で見られた事に感動しました。
しかもうちのベランダからサンダル履きで…。(笑)
今年は山焼き前の天候がずっと乾燥続きだったので、例年に比べても勢いが強く、かなり壮大な山焼きとなったようです。
ぜひ今度は炎の熱さを感じるくらい近くで見てみたいものだな~。
でもベランダから見てただけですが、数十分もいるとさすがに体が冷えて、すぐさまお風呂にお湯を張り、「ほぉ~」なんて言いながら湯船にとっぷり浸かっていた私。
来年は外で見る寒さに堪えられるか、そこが大問題!(爆)

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この日は「山焼きしっかり見るぞー」モードになっていたので、夕飯をしっかり作るつもりなど全くなく…。(^^ゞ
はじまる前に買い物に行き、こちらのアンコウ鍋セットを購入しました♪
関西って面白いところだな~って思うんですが、夏の暑さも一段落してそろそろ秋の声が聞こえてくる頃から、お魚コーナーの鱧(はも)の横にはこのアンコウが並び始めました。
夏のイメージの鱧に冬のアンコウ。
もうよりどりみどりです♪
この日はちょうどあんまり品揃えがよくなくて、この新潟産の鍋用アンコウセットが1500円とお得感は感じられませんが、福井あたりのアンコウがこれよりずっと多く入っていて980円くらいで売られていることも多く、また関東にいたときには本場の茨城辺りに行かないと見ることもなかったアンコウ丸まる一匹が安価で売られていることも多くあります。(頼めば捌いてくれるみたい~!駄目だったらduckbillさんに預けちゃう~?!

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アンコウの肝を土鍋の底に焼き付けるように乾煎りし、お味噌と混ぜてダシを加えて、温まったところで各種野菜や霜降りにしたアンコウの身を投入!
あっちゅー間にアンコウ鍋の出来上がり♪

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フーフー言って食べるお味は、そりゃー不味いはずがない!!
山焼きの余韻覚めやらぬ、贅沢なアンコウ鍋の夕べとなりました♪
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by rakurakurakuko | 2010-02-02 17:03 | 楽子の本棚