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高取町の「町家の雛めぐり」 その2

前の記事からの続きです♪

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さてさて、雛めぐりのメインストリートである土佐街道沿いのおうちで雛人形を見せていただきながら歩き進む我が夫婦。
思いのほか楽しくて、時間を忘れてしまいそう♪
が、この日、途中駅から13:30にランチの予約を入れていたのよ~~~。
あら~まだまだ時間があると思っていたけれど、結構時間が迫って参りました!

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そろそろ急ごう!なんて思っていたのだけれど、メインストリートかを一歩脇に入った道の、こんな懐かしい郵便ポストを越えて行くと…。

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一面の菜の花畑!
そして可愛い牛の案山子がいます♪
菜の花畑の前にはベンチなどもあったりして、お弁当を広げてポカポカ陽気の中おいしそうに食べている人なんかもいて、なんだかすごーくのどかです。
菜の花はこの日は満開!
私たちも先を急ぐことも忘れてしばしのんびり気分を味わってしまいました。

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そんな菜の花畑を後にして、向ったのはこちら。
薬膳料理の「茶寮 花大和」。
赤阪池の目の前に建つこちらのお店は、コンクリート打ちっぱなしのとてもモダンな建物です♪

私たちが頂いたのは、3500円也の薬膳弁当。

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まずは食前酒から。
紅花を漬け込んだ日本酒。
和三盆で味が整えられています。
こちらで使われている紅花は最高等級のものだそうで、そんな紅花には血の汚れを取り除く効果があるといわれているそうです。
赤い杯に入っているので色が見えないのがちょっと残念ですね~。

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そんな紅花のお酒を飲みながら窓から見える赤阪池なんぞを眺めていると、出てきたのがこちら♪
わぁ~なんて可愛いの~♡
いきなりやられた~~~~!
この箪笥は昔薬を入れておくために使われていた薬箪笥のミニチュア。
なんとこちらは総檜作りで、こんなに小さくて精巧な箪笥を檜で作れる人は現在は日本に一人しかいらっしゃらないそうです。

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箪笥の上段には表情も可愛いお内裏様とお雛様。
そしてちょうど咲き始めてきた桜の花の、小さな一枝。
何て素敵なのでしょう♪

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引き出しを開けるとこんな感じ。

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上の段には胡麻豆腐。
下の段は煮物。
胡麻豆腐は薫り高くてぷりんぷりんだし、煮物は一番手前のプチトマトが良いアクセントになっていてとてもおいしい!

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お内裏様とお雛様の前には、ホタルイカの酢味噌和えに支えられるようにして、土筆がひとつ♪
なんと言う季節感あふれるお料理なんでしょう♪
脇に並ぶインゲンの胡麻和えの緑と言い、まるで春の野がそのままここに移ってきたみたい!

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そしてその後ろに隠れていたのが見目美しく輝くゼリー。
これまたすごくおいしい!

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こちらは同じくお雛様の前にセットされていた、白魚の和え物と菜の花の辛し和え。
この白魚がまた感動もので、なんと桜の香りがふんわり漂う一品なのです。
はぁ~こういうちょこちょこと出てくるのって楽しいし、家では絶対に作れないメニューなので、もうこの時点で大満足の大興奮♪

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そしてお刺身。
器の青とのコントラストが素敵♪

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ご飯は黒米ご飯。
白米と黒米を9:1にて炊いたものだそうです。
この黒米、今でこそあちらこちらで見ることがありますが、まだ黒米があまり知られていないときに(古代米と言うくらいですからかなり昔は日本でもたくさん作られていたのかもしれませんが)こちらのお店のオーナーの方が中国でこの黒米を知り、日本に持って帰ってきて育て始め、欲しいと言う方に分けて結構あちらこちらにこちらにこの黒米が広まっていったそうですよ~。
私もたま~に買って白米に混ぜて炊きますが、プチプチとした食感と何より色がお赤飯みたいに赤く染まるのがいいんですよね。

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こちらは野菜の揚げ物。
これが今回食べた中で一番感動した~!
お野菜は全てこちらで育てられているものだそうで、小さいうちに収穫したものを使っています。
完全に大きくなる前の野菜には栄養分がより多く含まれており、とっても体に良いのですって。
春の、ちょっとほろ苦いお野菜を中心としたこの揚げ物、お野菜自体も本当においしかったけれど、衣がこれまた絶品!
ぼってりではなく薄くついた衣がパリパリで、そしてそのパリパリの衣には黒胡麻が混ぜられており、それがほろ苦野菜と相まってなんとも言えないおいしさなんです。
うふふ、実は、本日、マネッ子して黒胡麻入りでお野菜揚げてみました♪
この春の我が家の定番になりそうな気配です。

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こちらは暖かいお素麺。
こちらのお素麺にも薬膳(確か特別な山芋のようなものの粉だったと思います)が練りこまれており、ほんのりグレーに色づいています。
このお素麺をはじめ、いろいろな薬膳が練りこまれた色とりどりのお素麺がセットになったものが新宿の伊勢丹と京都の伊勢丹にて販売されており、かなりの人気商品となっているらしい。
奈良の、言っちゃあ失礼だけれどこんなに田舎のレストランの一品がそんなに人気だなんて、びっくりしました。
なかなかやるじゃん、奈良♪

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こちらはデザート。
手前のムースみたいなのは、食感としてひえやあわなどの雑穀で作られたスイーツかなって思ってたけれど、マンゴーをはじめとしたフルーツが加えられた繊維たっぷりのものなんですって。
このムースそのものも甘酸っぱいのだけれど、添えられたクコの実の酸味がまたおいしかったなぁ。
ムースの後ろに見えるのは、楊貴妃もこよなく愛していたライチ。
美しくなれそう~。(笑)

一つ一つのお料理について、入っている薬膳とその効果を説明していただいたのだけれど、あぁ残念ながら忘れてしまったものが多く…。
薬膳料理と銘打ったところでも、その薬膳の効果ばかりが全面に出ていてお味はイマイチ…と言うところもたまにありますが、ここのお料理はどれもみんなおいしかったです。
美しくて美味しくて、そしてよくよく聞いてみると体に良い成分がたっぷり入っているといった具合に、薬膳効果よりも美味しさが前面に出ているように思えました。
実際にはここでつかわれている薬効成分があるものは、全て最高等級のものばかりが使われているそうですが、そんなことさえ忘れてしまうくらいに見目麗しく美味しいって言うのが気に入りました♪

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そんなこちらの店内にもお雛様。

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さり気なくあちらこちらに素敵に飾られているのが良かったです。

そんな花大和でおいしいものを食べてちょっとほろ酔い気分になりながら、今来た道を戻ります。
後半はランチの予約時間に間に合わせるべく通りすぎてしまったところも多かったので、そんなところを中心に見て回ろう♪

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こちらは、雛めぐりのメイン会場とも言うべき雛の里親館。
右側の建物は、近日中にオープン予定のカフェ。

里親館の中に入ると…。

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圧巻の雛人形大集合!!!
これだけ一同に揃うともうすごい迫力!!!

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里親館のとても楽しくわかりやすい説明をしてくれたボランティアのおっちゃんによると、こちらの雛人形、全部タダで頂いてきたものなんですって~。
四国の徳島のどちらかの町で、全国からいらなくなった雛人形を集めて展示するイベントがあるそうなんですが、全国から送られてくる雛人形がとんでもない数になり、管理しきれないので里子にもらって欲しいと言う話を聞いて、それではとこちらの高取町が少々頂いてきたそうなんです。
すごいでしょ~全部タダ!!(爆)
頂く時にはタダでよいけれど、でも里子としていただいてきたからには最後まで責任を持って面倒を見なければいけないから大変なんだよ~とのことでしたが、確かにこれだけの雛人形を保存するのは大変なことだよなぁ。
雛人形と言えば、悪いことを引き受ける身代わりの意味合いもあり、川に流したり、又はお寺で焼いたりするという行事もあるけれど、それよりもやはりこうして毎年飾られてみんなに見てもらえるここのお雛様は幸せだと思うよ~とおっしゃってましたが、私も確かにそうだよなぁと思います。
身代わりとして…と言うのは伝統としてそういうことをするのは悪くはないとも思うけど、でもやはりお人形を作られた方もいるわけで、そういう方だって自分の作ったお人形が燃やされちゃうよりはこうして見てもらって大切にされたほうが絶対に嬉しいと思うもの。
それにやっぱりお人形は飾ってなんぼ、見てもらってきれいだなぁって思ってもらってなんぼでしょ。
おっちゃんの説明に大きくうなずいていた私です。

そんなおっちゃんに聞いた、雛人形のお話。
京雛と江戸雛の違いについて。

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まずはお内裏様とお雛様の並び方が違うんです。
左側の写真が江戸雛で、右が京雛。
昔は、向って右側に並ぶのが偉い人と言う考え方だったので、京雛ではお内裏様が右側に鎮座されています。
「右に出るものはいない」って言う慣用句もそんな風習から来た生まれた言葉。
その後、天皇陛下と皇后陛下や、外国の要人たちが立つときに、右側が女性の方であったことなどから、江戸雛ではお雛様が右側、お内裏様が左側と、京雛とは逆になっているんです。

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そして、緋毛氈の下段にいる、仕丁(しちょう)と言う三人のおじさんたちがいるんですが、この方々と言うのがまた京雛と江戸雛では大きな違いがあるのです。
写真左の靴を持っているのが江戸雛の仕丁で、右側のちりとりを持っているのが京雛の仕丁。
仕丁と言うのはそんなに身分が高くない、いろいろなお世話をする係の人で、江戸ではお出かけに備えて靴をささげ持っており、京都では御所のお掃除に仕えているということらしいです。
そんな違いがあったとは、知れば知るほど面白い!

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また、三人官女の真ん中の方は既婚者、両脇の2人は若もの。
年をとった既婚者はずっと立っているのは疲れるので座っているんだって~。(笑)
これはお雛様によりけりかもしれませんが、真ん中の年を召された既婚者の方は、剃っているので眉毛がなかったりします。
う~ん、ホントにここでいろんな話を聞いて、お雛様鑑賞の楽しみが増えました!
面白く説明してくれたおっちゃん、ありがと~。

そんなこんなでホントに楽しかった高取町での一日。

最後は、高取町で見かけたなかなか味のある看板、玄関口など。

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玄関にぶら下がっていた月当番の木札。

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味噌、醤油。
塩小売所。
これだけ揃えば日々の料理に困ることはなし。

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とても効きそうなお薬の看板。

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確かにどちらも飲み物だけど、お酒屋さんでもあると同時に牛乳屋さんでもあるってすごい!!!

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誇らしげに飾られた助産婦さんの文字。
今でも続けておられるのであればよいなぁ。
そして生まれた女の子のためのお雛様がまたひとつ、高取町に増えたらいいなぁ。

そしてまた来年も高取町で雛めぐりが出来たらいいなぁと思う私なのでありました♪


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Commented by duckbill at 2010-03-25 02:01 x
どっひゃ~!凄~いお弁当!!
こんなの見たことありません。
煮物もさりげなく、全部に一仕事されてるし、ゼリーも綺麗~!
こういう感性ってならなら(ダジャレじゃないよ)ではですね(^^)
Commented by melocoton1 at 2010-03-25 06:17
あうあう、内容が濃すぎてどこからコメントしていいやら。

それにしても豪華で美しくそして体にも良いお弁当(って呼ぶのが失礼なぐらいすごいですよねー)!!!!

最後の助産婦さん、↓のお医者さんともどもまだ開業されてるんでしょうか? ちょっと興味あり(って助産婦さん要らないけど 爆)。
Commented by Laurus-nobilis at 2010-03-26 09:39
歴史を守る町ではよくこうやってお雛を飾って見せてくれますよね。
去年たまたま行った知多でもやっていて、見てきました。
これほどの規模ではなかったけど。

それにしても、この食事の粋なこと!いいなぁ。
きっと四季折々でいろんな魅せ方してくれるんでしょうね。

助産婦さん。
日本の医療制度が変わったために続けられなくなった方々も多い、と聞きます。是非続けていてもらいたいですね。
Commented by あにゃー at 2010-03-26 12:38 x
素敵なお出かけですねぇ!!
風景もお店も地元の方々の温かさも、
楽子さんのお陰で和ませて頂きました。
でも、お弁当は食べたくて欲求不満気味・・・。
お弁当を前にした楽子さんの驚き顔、
なんだか思い浮かんでしまいました♪
Commented by アヤナー at 2010-03-26 17:07 x
これってもしかしてお人形のおひな様が食べるくらいのサイズなんじゃないですか?改めて日本って凄いですね。これで美味しいんでしょう?あっぱれ!それにしても拝見してるとおひな様もなかなか奥が深いですね。来年も行っちゃおうてもうすでに思っているんだから、相当楽しかったんですね。私も楽しませていただきました。
Commented by タヌ子 at 2010-03-27 01:32 x
ただ一言素晴らしい。
日本ってやっぱり麗しい国ですね。
こうして健全な心を保ち続けて欲しいです。
良薬口に苦しで、薬膳料理って美味しくないけど、体に良いから食べるっていう印象だったのですが、効能より美味しさが前面に出てるって素晴らしいですね。
食いしん坊の私はお雛さまも食べられるのかどうかが気になります。
お雛様の説明、ありがとうございます。
我が家は右がお雛様、そして靴を持ってる人がいたので、しっかり江戸のお雛様だったようです。
Commented by rakurakurakuko at 2010-03-27 17:24
duckbillさん、うふふ、これすごいお弁当でしょ~。
そうなんですよ、煮物をはじめどれもキチンと丁寧に作られたものばかりで、見た目にも美しくて美味しくて、しかもこの値段ってやはりこれはならならではかな~(笑)と思っております♪
奈良市近辺ならともかく、こんなに山の方へ引っ込んだ場所でも こんなに洗練されたお料理が出てくることに、奈良1300年の歴史を感じました!
Commented by rakurakurakuko at 2010-03-27 17:28
meloさん、これ、やっぱりお弁当と言う枠を越えてますよね~。
見た目にやられてしまう私は(もちろん見た目だけなのは嫌だけど!)、この箪笥とそこにのったお雛様を見ただけで感動でした♪
助産婦さん、一応その下に名前も書いてあったのよ。
今も助産婦さんとしてお仕事されているかどうかはわからないのだけれど、でも↓のような病院もある土地柄なので助産婦さんのお仕事もしているのではないかしらなんて思ったり。
私も助産婦さんには全くかかる予定ないんだけどね~。(爆)
なんだかやたらと気になります!

Commented by rakurakurakuko at 2010-03-27 17:33
カイエさん、そちらでもお雛様を展示してある町があるんですね~。
ここは4年前からはじめたそうですが、今年はかなりの集客だったようですし、お雛様を飾っているおうちも、この行事がはじまってから長年しまいっぱなしだったお雛様を出してきて懐かしく楽しめて嬉しいみたいです。
助産婦さん、減っているのでしょうねぇ。
第一、赤ちゃん産む人自体が少ないから(えぇ私もパスしちゃってる一人ですが…汗)助産婦さんはおろか産婦人科も少なくなっているのでしょうし。
でも自分の町の助産婦さんに取り上げてもらうって安心感があっていいと思うよね~。
お食事もすごいでしょ♪
その時期ならではのものを出していただけると思うので、今度は別な時期にも行ってみたいわ~。
Commented by rakurakurakuko at 2010-03-27 17:36
あにゃーちゃん、奈良の田舎もなかなか良いでしょ~。
そちらで言えばびっくりするほどの田舎にあるのだけれど、奈良って近鉄電車があちこち走っているので意外と不便なく行けてしまうのもまたうれしいのです。
あはは~、バレたか!!
このお雛様が乗ってる箪笥が運ばれてきたとき、思わず「わぁ~」って声あげた!!
予想以上の美しさとおいしさに大満足でした♪

Commented by rakurakurakuko at 2010-03-27 17:42
アヤナーさん、どれも全部がそうだというわけではないけれど、白魚が入っている器などは確かにひな壇に乗っててもよいくらいのちんまりとした大きさでしたよ~。
こういうちょこちょこしたのがいっぱい出てくるお食事と言うのはおうちでは絶対に食べられないので、嬉しくなっちゃうんですよね~。
朝のんびり起きて「行ってみる?」と思い立ってすぐに行けて、その日のうちに帰ってこられるのも気に入ってしまって。
4年目だけれど毎年来られるリピーターの方も多いそうです♪
Commented by rakurakurakuko at 2010-03-27 17:45
タヌ子さん、やっぱり薬膳って苦いとか独特の香りがあるとか思いがちでしょ~。(実際にそういうあまり美味しくないお料理を出す店もあるし…)
ここのは言われなければ薬膳料理とはわからないほどで、しかもとても美味しくてきれいなことに感動しました♪
うふふ、お雛様は食べられないんですよ~~~。
使いまわしているみたいでした。(笑)
関東以北だとやはりお雛様は江戸雛ですよね~。
私は並びがどっちだったかは記憶が定かじゃないんですが(汗)、顔の感じからして絶対に江戸雛だよなぁと思っています♪

Commented at 2010-05-13 16:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rakurakurakuko at 2010-05-15 17:45
2010-05-13 16:20の鍵コメさん、ご相談の件、少々興味があります。
サイトにコメント欄かメールアドレスがありますでしょうか。
あるようでしたらそちらに連絡先等残したいと思います。
by rakurakurakuko | 2010-03-25 01:45 | 小さな旅 | Comments(14)