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2010年11月に読んだ本

いよいよ冬本番!!
ついつい家にこもりがちになるこの時期は、ぬくぬくと暖かい部屋で読書をするのには最高♪かと思いますが、なんだか先月は何もしてないくせに疲れてて、なかなか本を読む気にもなれず…。
たったの二冊ですけれど、先月読んだ本のご紹介をば!!


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「麦の海に沈む果実」 恩田陸


初めて読む恩田陸。
うむむ、一冊読んだだけで好きか嫌いかと言うのはまだ早いかもしれないけど、私の好みではないかなぁ。
大体私、学園ものって好みではないので、そんなこともイマイチ興味を持って読めなかった一因かと思うのですけどね。

この世の果てのような、湿原に囲まれた閉鎖された空間にある学園とそこで起きる出来事。
現実感のない、ちょっとハリーポッターにも似ているような、そんな学園のお話。
学園とその雰囲気はとてもじゃないけど日本にありそうなものではなく、また登場人物もちょっと訳アリ。
それでも出てくる学生達と言うのは読み進んでいくとそんなに現実離れしているわけではなく、この不思議な学園の中では意外と現実感のある存在なのかも。
そんな不思議な学園に、不吉といわれている三月に入学してきた理瀬と言う主人公の女の子もしかりと思ったけれど、しかし記憶をなくし、そして取り戻したときに直面した現実。
女装の麗人である校長との、特異な関係。
ファンタジーの薄い布をまとったホラー又はミステリーのようなこのお話。
読者の対象は若者なのでしょうか。(勝手に推測!)

う~ん、本屋にあれだけたくさんの本が並んでいるということは、結構人気作家だと思うのだけれど、若者はこういった話が好きなのか…。
しっかりと作りこんだ設定、作りこんだ小説を描く方だと言うことはわかるので、もう一冊くらい読んでみても良いかもね。


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「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎


陽気なギャングが世界を回す」の続編。
またまたアニメチックと言うか劇画タッチな表紙ですね~。

「陽気なギャングが世界を回す」のあの四人の銀行強盗たちがそのまま今回も登場。
今回は銀行強盗をするわけではないので、前編ほどスリリングであったり大きな事件が軸となっている感がないのだけれど、でもやっぱりこの4人は怖ろしく個性的で、そしてなんとも魅力的で、だけれど実際に友達になるのはどうかな~と思う。(笑)
特に饗野。
絶対に親しい友人には欲しくないけれど、もし自分が好きなように生きられるとしたら饗野みたいにあっけらかんと生きたいと思うわ~。

「世界を回す」とリンクしている箇所もずいぶんあるので、そちらを読んでからこちらを読めばより楽しめるのは確かだけれど、いきなりこちらから読んでも面白く読めると思う。
今回は誘拐がテーマ(?)であるけれど、誘拐された大手ドラッグストアの社長の娘と言うのもこれまたボーっと感がたまらなく良いし、なんだか全てが軽いのです。
軽快サスペンスとも言うのでしょうか、表紙のタッチと同じく漫画を読み進むように読めるそんな一冊。
あまりの軽さは賛否両論かと思うけど、伊坂幸太郎の痛快ワールドが好きな人は絶対に楽しんで読める一冊です。


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最近、これはすごい!!と思った食べ物。
それはこちらの生落花生。
関東でも、ものすごくメジャーなものではないけれど、それでも落花生の一大生産地である千葉県を抱えているからか時々売っているのを見かけたりしたし、何しろ私、ベランダで栽培したこともあるんですけれど…。
こちらに来てからは売っているのを見かけず、今回はじめて生の落花生を見つけたので早速買ってみました♪
奈良県は宇陀の「地域再生農業プロジェクト」とあり、こういう地域再生ものみたいなのに私は実に弱い!(笑)
すぐに買いたくなります。(^^ゞ

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何がすごいかって、まずはこの大きさ。
わざわざ「ジャンボ」と書かれてあるだけあり、このサイズはすごいでしょ。
宇陀って多分土が良いんでしょうね~。
今まで食べた宇陀産の野菜はどれもとっても美味しいのです。
ちなみに今年の我が家の手前味噌の麹も宇陀の麹屋さんのもの

サイズがサイズだけに、濃い目の塩水で茹でることじっくり1時間。
関西ではあまり茹で落花生って食べないのか、パッケージの中に茹で方のメモが入っていました。
今回はじめて知ったのですが、茹でる塩水の量はひたひた程度、茹でた後すぐに取り出さず、鍋に蓋をしたまま粗熱とれるまでそのまま蒸すようにしておくとよいのだそうです。

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そんな風にじっくりと茹でて蒸されたジャンボ落花生。
その大きさもさることながら、これがなんとも甘くて美味しい!!
感動の美味しさでした。

奈良は田んぼも畑も多いし、さすが農業県奈良だけあって米も野菜もおいしいわ♪と再確認した私でしたが、その認識は今日見事に覆されました!
今日の新聞に載っていた都道府県別食料自給率(2008年・カロリーベース)によると、なんと奈良県の食料自給率は5段階のうち最下位の0~20%未満。
全国平均の40%をはるかに下回っているのです。
こんなに畑があるのにどうして???
畑よりお寺がたくさんあるからか???
肉だって大和牛、大和肉鶏と言うブランドがあるのになぜ???
ちなみに全国トップの125%以上は、北海道と秋田、山形、鹿児島辺り。
奈良と同じく最下位は、千葉を除く首都圏と静岡、愛知、そして大阪、京都、兵庫。
う~ん、ちょっと市街地から車で行けば田園風景が広がる奈良が東京辺りと一緒の数値だなんて、どうしてなんだろう。
そして何より、これだけ田んぼや畑が多く見受けられ、そしてスーパーでも八百屋さんでも地元食材を多く見かけるここ奈良でさえ、自給率が20%未満だなんて、自給率100%どころかせめて半分、自前でまかなう所まで持っていくというのはすごく大変なことなんだなぁ。

自分では何も作ることができない私としては、少しでも奈良の農家の方にがんばっていただきたく、ささやかですが、食べ物を購入する時には地元産の美味しいものを出来るだけ選んでいきたいな~と心に強く思ったのでした。


◆11月に作った保存食◆

ラディッシュのピクルス
紫大根のピクルス
柿の蜂蜜ブランデー漬け
大根葉の漬物
大根キムチ
カリフラワーのカレー風味ピクルス
by rakurakurakuko | 2010-12-08 00:48 | 楽子の本棚