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2014年2月に読んだ本

なかなか追いつかないこのシリーズなので、さくさくと~♪

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「マリアビートル」 伊坂幸太郎


これ、「グラスホッパー」の続編のようなものなんですね~。
とにかく伊坂幸太郎は人気なので、図書館にまだ読んでいない伊坂幸太郎があると迷わず借りてきた、そんな一冊なのですけれど、どおりで章の始まりに登場人物それぞれの印鑑が押してあるところや、名前などに見覚えがあるな~と思ったわけでした。

「グラスホッパー」の続編ですから、殺し屋などがわんさか出てきて、じゃんじゃん人が死んでしまいます。
ここがきっと嫌いな人には嫌われちゃう部分だろうなぁと思いますが、この殺し屋たちのキャラクターがとっても面白い!
蜜柑と檸檬のコンビなどは、ボーっとしているんだか研ぎ澄まされているんだかよくわからない超人的なところがいいし、なんと言っても痛快なのは主人公木村の両親である、元殺し屋の夫婦。
動じずあわてずスマートな殺し屋。
確かこの老夫婦は、「ラッシュライフ」にも出てくるのではなかったか…。
殺し屋を素敵と思うかどうかというところには疑問もありますが、とにかくやるなぁと思わせる老人です。

そんな中、やっぱりこれはちょっとなぁ…と思うのが、もうひとりの主人公、王子。
めちゃくちゃ陰湿な中学生。
世間がね、もっと陰湿でなければ笑って読み飛ばせるかもしれないけれど、最近はこうした陰湿さが蔓延しているだけに、ちょっと笑い飛ばせないほどに嫌らしい人物。
やっぱ、こういう人が登場する小説を笑い飛ばせるようになるためにも、もう少し世の中がカラッとしていてほしいものです。

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「バイバイ、ブラックバード」 伊坂幸太郎


主人公の星野が「あのバス」に乗って連れて行かれてしまう前に、付き合っていた5人の女性に別れを告げに行く物語。
あのバスに連れて行かれてしまう理由というのがどうやら借金問題らしいのだけれど、5人の女性と同時に付き合っていることも含め、正直者の星野がなぜ?って感じ。
5人の女性というのはそれぞれ魅力的で、とっても伊坂的。
同時に付き合い、同時に付き合っている人たちみんながフツーにいい人で、フツーに暮らしているという設定は、「オーファーザー」の男女逆転版?!
設定とそれぞれのキャラクターがかなり楽しい。

ただね、最後がイマイチだったのよね。
「あのバス」の行き先はどこなのか、星野ちゃんはどうなるのか、そして巨漢の繭美は…。
それがまったくわからずもやもやで終わっちゃうのよ~。
もうちょっと「あのバス」の謎を描いてくれるか、またはそこからの脱出劇まで描いてほしかったわ~。

各章でそれぞれにさよならを告げに行くのだけれど、どうやらこれは郵便小説という新しい形態をとっていたらしい。
短編をひとつ書き終えるたびに50名の方たちに送って読んでもらうという企画。
「ある日、小説がポストに届いていたら、楽しいに違いない」という思いから生まれた企画。
伊坂さんのエンターテイメント性と相まって、50名の方はそりゃーとっても楽しかったに違いない。
今は出版業界は厳しい時代ですからね~。
こういう楽しい企画がいっぱい生まれればまた本の楽しみも増えるのでは~と思います。


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今週は心がざわざわとする出来事がありまして…。

ある晩、お酒とご飯の後、ソファーでごろごろとしていると、偶然胸に触れた手に違和感がありました。
よーく触ってみると、きれいな球状のシコリがあり、それが触るとごろごろと動くのです。
こっこれは…。
なんだか気持ちがもやもやとしてきましたが、あれこれ考えていても仕方がないので、とりあえずそのまま寝て、翌日仕事帰りに近所の内科を受診することにしました。

「どうしましたか?」という先生に、「昨晩、胸にシコリを発見したんです」と言うと、「乳がんの疑いとか?」と言うので、「それは私が聞きたいんだよ、だからここに来たんじゃない」と心の中で叫びつつ、「ここです」と触ってもらうと「あー、あるね、シコリ」と。
こういったものは乳腺外科が専門であるとのことで、ここではこれ以上検査も出来ないから、乳腺外科のある大学病院へ紹介状を書いてくれるということになり、「早いほうがいいよね」と言うので「早いほうでお願いします」と言い、翌日紹介先の病院へ行くことになりました。

翌日朝早くから病院へ行き、まずは乳腺外科の先生の触診。
「あーありますね」と言われ、マンモグラフィと超音波検査をすることになりました。
気が付けば前回初めてマンモをやったのは5年も前で、その時より検査の機械もずいぶんと洒落た感じ(なんとなく医療器具に使う言葉ではないかもしれないけど)になっていて、斜めからの撮影などもずいぶんしやすいようになっていました。
マンモの後の超音波検査は触診してくれた担当のお医者さんがやってくれたのですけど、寝ている私の横で、器具をぶいーんと胸で滑らせては何度も途中で「ふーむ」とか「んー」とか言いながら手を止め、ものすごい勢いでメモらしきものを書き付けていくのですよ~。
シコリがある右胸だけならまだしも、左胸の際もその勢いは止まらず、何度も何度もものすごい量のものを書いている…。
もうここまできたら、そうであるとかないとかではなく、どの程度まで進んでいるのかが問題で、どよ~んとしながらも「あーそうなったら夏の旅行には行けないだろうな~」とか「そのためのフレッシュアップという名の連続休暇は、ちっともフレッシュアップしそうもない手術、入院のために消えちゃうよな…」とか、「こういうときって夫婦二人だけの生活だとどよ~ん感が更に増すよな~」とか、そんなことが頭の中でぐるぐる回っていたのです。
そういえば、乳腺外科で受付したときにもらった紙には、「胸の検査はマンモグラフィーと超音波検査をしますが、超音波検査は予約となるので後日受けてもらうことになります」とあるのに、なぜか私は当日このように受けられて、ラッキー♪と思うも、よーく私の検査の紙を見たら「至急検査」と書いてあったよな…とか。
そんな私の横で、まだ若くてキュートな女性のお医者さまは相変わらず器具を操りつつ勢い覚めやらず書き書きし、器具を肩から回し移動させるときなどは「よっこらしょ」とか言っちゃったりして、「それってちょっとこういう時には不謹慎だし、あなたはまだよっこらしょなんて言うほどの年ではないんだから止めたほうがいいよ~」なんて思いつつ検査終了。

服を整え、先生と対面し、緊張しつつ結果を聞くと…。
「いっぱいあります、今回発見した一番大きなシコリは直径1.8センチですが、その他小さいのが右にも左にもいっぱい!」
「ええーーーっ、そんなにーーーー」と声にもならない心の叫びをあげる私に、「全部良性です」との一言。
「ええーーーーっ、良性なんですかーーーー」と今度は声に出してみました。(笑)
どうやら繊維腺腫というものらしく、悪性に変わることはないものだとのことですが、とにかくこれがどっちの胸にもいっぱいあると言うことらしい。
これがあることにより不都合はあるのかと聞くと、「生理のときに痛くなったりするくらいですね」と言うので、一安心。
繊維腺腫は急激に大きくなることもないらしいのだけど、もうひとつとてもよく似た同じく良性の腫瘍があるので一応半年後に大きくなっていないか超音波で見て、なっていなければOKですとのことでした。

あーとりあえずホッとしました。
と共に、ずっとマンモ等の検査をしていなかったこととか、ぐりぐりと動きこんなに大きいシコリにまったく気づかなかった私のぼうっとしている様に、反省。
ホントにコロコロと動く小さなボールみたいなんだよ。
なのに今の今まで気が付かなかったなんて~~~。
年齢的にもこれからいろいろあるだろうと思われるこれから。
もう少し自分の体にもしっかり目を向けていかないとな~と思った出来事でした。


◆2月に作った保存食◆

りんごジャム
りんご酵母
塩レモン
レモンの塩麹漬け
巻き柿
ニラ醤油
なめたけ
by rakurakurakuko | 2014-07-05 16:47 | 楽子の本棚