2015年 09月 21日
魅惑のへしこパウダー
へしことは、福井の名産、魚の糠漬け。
糠漬けと言ってもちょろっと漬けるのではなく、塩漬けした鯖などを更に糠に1年近く漬けたもの。
奈良在住時代にこの味を覚えてからと言うもの、私はこれが大好きで、どこかで物産展があれば買い、夫が福井に出張に行くといえば頼み、そんなこんなで冷蔵庫には切らすことなく置いてあるへしこ。
へしこをたくさん食べたということは、漬けてあった糠もたくさんあるということで、何しろ貧乏性の私ですからこれを捨てることが出来ないのですよ。
特に腐るものでもないのをいいことに、チルド室にて何年も糠を溜め込んでおりました。(笑)
そんなへしこの糠を使って作ったものがへしこパウダー。
以前行った料理教室でそんな風に糠を使えることを知り、いつかは是非作ろうと思って幾年月。
やっと作ってみました。(爆)
まったりとしている糠。
こんなものがさらさらになるのだろうかと半信半疑になりつつひたすら炒る!
そして炒っているそばから良い香り♪
うーん、食べずとも炒っているだけでご飯一膳食べられそうな感じです。(笑)
がんばって溜め込んでいたつもりですが、意外と少量だったのねー。
でもヘタをすれば捨てちゃうようなものでこの魅惑のパウダーが出来るのだから、それはとても素晴らしい!
そして、○○を食べたあとの××的なものが大好きな私にとっては、たまらなく魅力的♪
早速あれこれにふりかけてみることに!
ズッキーニ薄切りをオリーブオイルで炒め、ドライトマトのみじん切りも加えて塩で薄めに味を整え、バジルを散らしへしこパウダーをひとかけ。
旨い!!
どちらかと言えば淡白なお味のズッキーニですが、だからこそこのへしこパウダーの旨味が活きている!
たっぷりのオリーブオイルをひいた鍋に厚めに切ったタマネギ(一個を4分割くらい)を入れ、蓋をして弱火で蒸し焼きにし、器にのせたら塩代わりにへしこパウダーをたっぷりと。
旨い!!
時間があれば丸ごとのタマネギなどでやると更に見た目的にもお味的にも良いような気がしますが、タマネギの甘みにへしこの旨味と香りが絡んで、これ、どんなお酒にも合いますよ!
オリーブオイルで炒めた蕪と蕪の葉を薄めに塩で味を整え、へしこパウダーをパラパラと。
旨い!!
ぶわっと押し寄せるへしこパウダーの濃厚な香りに負けちゃうんじゃないかと思っていた蕪の上品な香りが、意外にもしっかりと着いてくるようなそんなお味。
これはワインがぴったり♪
みじん切りのニンニクと鷹のつめ1本をオリーブオイルで弱火で炒めて香りを出し、そこに縦4分割くらいにした青梗菜を入れて炒めて薄めに塩して、へしこパウダーをぱらりとね。
旨い!!
青梗菜は淡白なので、ぺペロン炒めのように香りや辛味をつけたものが私は好きですが、更にへしこパウダーで香りがレベルアップ!
中国3千年の野菜にだって合うのだよ、へしこパウダー。
蒸したじゃがいもの皮を剥いて薄切りにしたものと舞茸を多目のオリーブオイルとみじん切りニンニクで炒め、薄めの塩コショウで味を整えたものにへしこパウダーをはらはらと。
旨い!!
もともとイタリア~ンなお味のじゃが舞茸ですが、更に深いお味と香りになって、それが特にじゃがいもに絡んでまったりとおいしすぎ!
しかしね、何よりも何よりもおいしいのは…。
もうね、いくらでも食べていいって言われたら、止め処もなく食べてしまいそうなくらいに旨い!!
熱々ご飯にとろり~んと生卵、そこにへしこの香りとお味が絡んだところを想像してみて~~~。
危険すぎる…。
あれこれと使っているうちに、もう瓶の底近く少ししか残っていないへしこパウダー。
もうとにかくおいしくて、たまごかけご飯なんて何度も食べ、もちろんお茶漬けにだってかけたし、会社に持っていくお弁当のご飯にもふりかけて、昼から呑みたいモードになってしまったり。
へしこはそこにいないのに、あぁ、まるであなたがそこにいるかのような、そんなへしこパウダー。
しかもいちいちへしこを切り分ける手間もなく、瓶を取り出しぱらっとかければ旨いものひとつ出来上がり!
このお味を知ってしまった今、これなくしては生きていけないかもしれない、そんな魅惑のへしこパウダー。
パウダー作るためにも、へしこをいっぱい食べて糠を貯めなくては!(爆)
みなさまもへしこをお買い求めになった折には、是非とも糠をお取り置きなさいますように♪
うふふ、きっととりこになりますよー。
こちらのブログ村に参加しています。
まずはへしこを買わなくちゃ♪って思った方、
↓クリックしていただけると嬉しいです。(●^o^●)