2016年3月に読んだ本

なんとなく桜が咲き始めてからと言うもの、あんまり春らしくない、少し寒いような日や雨の日が多いような。
この時期って大体こんな気温なのかしら。
そして、いよいよ花粉も杉→檜に変わってきたようで、檜にも反応してしまう私は、まだまだマスク着用にて戦いは続きます…。

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「横道世之介」 吉田修一


久しぶりの吉田修一さん。
これ、良かったわ~。

長崎から大学進学のため上京してきた世之介。
時は1980年代、バブルで世間はブイブイ言ってた頃。
4月、5月と月を追って話が進んでいくので、あ~世之介の青春成長ストーリーなのかと、面白く読みつつもそんなものかなと思っていたのだけれど、これが意表をつかれる展開なのです。
途中、なんとなく何年も経ちました的なエピソードが入り、あれっ世之介はいずこへ?と思い、するとその何年も経ちました的なものは世之介の周りの人たちそれぞれの視点でどんどん出てくる!
ええっもしや世之介って…と思っていたらやはりそのようになってしまうのですね。
あまりに普通すぎる世之介がとってもいいやつで、そしてお付き合いする祥子ちゃんもとっても良い子で、これは続編が読みたいな~と思っていたのだけれど、それはかなわない。

物語のところどころに出てくる本当にあった事件や出来事が、やはりバブル期に青春時代を過ごした私にとってはそんなことがあったよね~ととても懐かしく思えたことも楽しく読むことが出来た要因のひとつかもしれないけど、それを抜きにしてもこれはいいなぁ。
世之介のキャラクターがそもそも良いということもあるし、でも話の作り方も青臭さの盛り込み具合がちょうど良いのか、何と言うか誰が読んでも楽しめそうな感じ。
しばらく読んでいなかった吉田修一さんですが、またあれこれ読んでみたくなりました。


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「月と雷」 角田光代


これも角田さんらしくて良かったわ~。

自分は普通ではないとあるとき気づかされた智と、いつも誰か男に拾われ、そこで成り行きに任せて暮らしている母の直子。
一時期、その直子と智と一緒に暮らしたことのある康子は、自分の家庭が直子と智親子によって壊されたのではないかと、心の奥底でずっと考えていた。
まっとうではないだらしない暮らしは、ちょっと読んでいて怖くなるほど(自分も何かのきっかけでそうなることがあるのかもと思うと)。
そして負の連鎖から抜けられないってこういうことなのかなとか思ったり。
実際のところ、直子にはどうしていつもいつも拾ってくれる人が現れるのかなとか、康子はどうして何かに手が届く一歩手前で立ち止まってしまうのかなとか思ったりもするけれど、そういうのって持って生まれた運命なのかな。

このまま負の連鎖から抜け切れず終わりを迎えるのかなと思っていましたが、死ぬ前の一時シャキッと語った直子のことばとか、新しい生活を始めようとする智と康子から、あぁもしかしたら自分の思うように生きていくことは可能なのかもしれないと、怖さから少し抜け出した気分。
それが良い悪いではなく、やはり自分のことは自分で考え、進めていかないといけないのよね。

そんなに長編ではないけれど、なかなかに深い内容の読み応えのある一冊でした。



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待ちに待っていたものが出てきました!!
それは筍♪♪

福岡産などは先月から店頭に出ていましたが、筍と言えばやはり鮮度が一番!
地元産の朝堀り筍が出てくるのを心待ちにしていたのです。
今週、仕事帰りに八百屋さんに寄ると、出ている、出ている、朝掘り筍。
時間が遅かったからか大きなサイズのものが多かったのですが、残っていた手ごろなサイズの最後の2本買い求めて来ました。

今日のご飯は何?と聞く夫に、筍の丸ごとオーブン焼きと答えると、「えぇ…っ、京都のものでもない地元のなのに、オーブン焼きだなんてエグいんじゃない?とまったく地元の筍の旨さを信用していない模様。
そりゃー京都の筍のあの甘さと柔らかさには負けるけど、朝掘りだもの、かなりいけるよ。
そしてオーブン焼きを食べた夫、「へぇ~意外といけるじゃない」。
うふふ、小さなサイズの朝掘り筍が手に入ったときには丸ごとオーブン焼きに限ります。

そして、残りの一本は、今年是非作ってみたかった保存食に。
筍の皮を剥いた生のままの筍をオリーブオイルとレモン汁、そして水を加えたお鍋で一時間ほど煮るだけのレシピ。
生の筍を下茹でもしないで調理するなんて…と思うでしょうけれど、少し前に見たイタリア料理の本によると、オリーブオイルがエグミを取り去り、下茹でをしなくてもとってもおいしく出来るのだとか。
アーティチョークも同様のことが言えるようで、その調理法が元になっているのだそうです。

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で、早速作ってみました。
本では瓶に詰めていましたが、体裁はあまり良くないけど、オリーブオイルの量が少なくてすむことと、瓶の煮沸消毒を省略できるという理由で、ジップロックに詰めて、空気が入らないようにギュッとしてからジッパーを閉めて保存。
瓶詰めの状態で冷蔵庫で2ヶ月持つそうです。

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本日早速食べてみた、筍のオイル煮。
ほんとだー、まったくエグミがない!!
そしてさっぱりとしておいしい!!!
パスタに使っても良いし、こうしてこのまま食べても良し、この状態でもう少し香ばしく焼いてもおいしそうです。

おいしかったらたくさん作ろうと思っていたので、また八百屋さんに行って筍を買い求めなければ!!
このあたりの筍は5月くらいまで出回るには出回るそうですが、やはり鮮度が命、そして土から顔をだしてしまうととたんにエグくなり皮も硬くなりますので、早めに保存用も含めて買うのが良いようです。

今年も筍、堪能するぞー!!!


◆3月に作った保存食◆

紫キャベツのピクルス


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Commented by はっち at 2016-04-15 22:09 x
 楽子さん こんにちは
いつもステキだなあと思って読んでいます。
筍料理はいろいろあるけど、オリーブオイルと水とレモン汁だけで、しかも生で煮るって初めて聞きました!
今年やってみます。ありがとうございます!
Commented by rakurakurakuko at 2016-04-17 15:35
はっちさん、いつも見ていただきありがとうございます♪♪
筍、下煮しなくて良いなんていいでしょ。
本によると、たけのこ2本に対して、ニンニク一片、ミント10枚(私は入れずに後からディルを散らしたりしています)、レモン汁2個分、塩小さじ1と1/2、オリーブオイル180cc、水1カップ。
これらをすべて鍋に入れ蓋をして弱火で1時間煮るだけです。
途中水分が少なくなれば水を足すそうです。
簡単でおいしいのでお試しを♪
Commented by petapeta_adeliae at 2016-04-17 21:40
立派な筍が出てるんだけど、お鍋の大きさと相談だし、
2時間も茹でていると長くて忘れてしまいそうで、
コンロの見えるところにいないといけないから面倒。
それが、オリーブオイル、レモン、水で時短な上、
お鍋洗いが楽ちんですね。
いいこと教わりました。
Commented by はっち at 2016-04-17 22:45 x
 楽子さま
詳しい分量まで教えてくださって、ありがとうございます。
そっか、ニンニクはハーブも美味しいですよね。レモン汁案外多いのにびっくり。
 今日友人から、これも生でイチョウ切りして、大根おろしと水同量に1時間漬けておいて、ミキサーかけた薄揚げと一緒に醤油だけの筍ご飯がおいしいと聞きました。
 私の一番のお得意は、筍団子でしたが、レパートリーが増えてうれしいです。これからもよろしくお願いします。
Commented by rakurakurakuko at 2016-04-21 18:38
はっちさん、レモン汁はもう少し少なくても大丈夫なような気がします。
あくが抜けることにはレモン汁はあまり関係がないような気がしますし、少なめの方がその後の使い勝手が良いようにも思います。
生の筍で作る筍ご飯、ミキサーをかけた油揚げを入れるって言うのが面白いですね。
お味がマイルドになるのかなー。
うちでも筍団子ならぬ筍シュウマイ作りました!
筍はどんな風にしてもおいしいですよねー。
Commented by rakurakurakuko at 2016-04-23 23:45
ソーニャさん、返信今頃になってすみません!
筍、御用達の八百屋さんでも立派なサイズのが多いけど、我が家の鍋のサイズに合わせると小振りのものを買うことに。
オリーブオイル煮はあらかじめ皮も剥くし一口大に切って煮るので、手軽で良いです♪
by rakurakurakuko | 2016-04-15 01:01 | 楽子の本棚 | Comments(6)