2018年 02月 16日
2018年1月に読んだ本
なかなか読めないんだけどね、とりあえず今年は月に2冊はいきたいね…。
久しぶりの絲山さん。
表紙の絵の通り、中年のおじさん、小松とうさちゃんと、同じく中年のみどりさんのお話。
小松は大学の非常勤講師で、独身実家住まい。
月に数回の講義を掛け持ちし、それでも10数万円にしかならない給料なので結婚もできないなぁなんて思っており、うさちゃんは宇佐美さんと言うネトゲにはまる普通のサラリーマンのおじさんで、みどりさんはちょっと変わった「見舞い屋」なるものを職業として生きている女性。
小松さんはひょんなことからみどりさんと知り合うことになり、そんな恋の相談をうさちゃんにしたりしているうちに、恋は成就。
みどりさんの職業の問題もきっとそのうち解決し、そして幸せに暮らすのかな~と言う手前で物語は終わるのだけれど、な~んかこれ、よかったです。
みどりさんの「見舞い屋」と言う職業だけがちょっと特殊だけど、今のご時勢こういうのってあるのかもしれないし、後の二人は極々普通の職業と生活。
そんな三人がそれぞれに悩みつつもちゃんと生きていて、そして最後にハッピーエンド的で終わるという読後感も良し!
そしてやはり「これは!」と思ったのは、最後の仕掛け。
みどりさん、そうだったのですねー。
やるなぁ。
こんな風にさらりと生きていきたいものです。
な~んかいいな~。
やっぱり今、なんとなくよしもとばななさんモードです。
ジュージューは下町の昔ながらのステーキ屋さん。
地獄のサラミちゃんが大好きな、サラミちゃんみたいなママは亡くなり、パパと進一と、そしてこの小説の主人公であるみっちゃんで、ママ亡き後のジュージューを切り盛りしている。
登場人物それぞれに悩みがあり、そしてちょっとそれに苦しみながらも日々を平穏に暮らしていこうとしている、そんな物語。
なんとなくね、その辺りにいそうでいて、でもちょっといそうもないような登場人物たちの設定が絶妙。
進一と親との関係とか、夕子さんとの関係とか、みっちゃんと宮坂さんとの恋の行方とか。
いろいろあるんだけれどもほのぼの癒されます。
ほのぼの感に包まれて読んでいるといきなり、「その夢は全てしょせん家畜の夢」なんて言葉が出てきて、「いつかこの世を去っていくとき、私たちの夢はステーキやハンバーグのようになにものかに食べられて消え、でも、それでもいい、おいしいハンバーグの中にはだれにも触れない奇跡の空間がある」なんて書かれている。
いいですねー。
どうやらよしもとばななさんは朝倉世界一さんの「地獄のサラミちゃん」と言う漫画が大好きで、そのサラミちゃんからこの小説が生まれたそうだ。
「地獄のサラミちゃん」も是非読んでみたいなー。
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さて、先月の読書記事で、12月に行った世田谷ボロ市で、とっても気に入ったお重箱を手に入れたことを書きましたが、1月にまたずっと欲しいと思っていた切子のグラスを手に入れました!
すると、世田谷ボロ市だってかなりのお安さだったのですが、それを上回るような掘り出し物がいっぱい!
そりゃーもうもちろん、即買いですよ。
大満足です。
ビールをついでもいいし、麦茶なんぞをついでもなんとなーくレトロな感じですごくいい!
良い買い物をしたなぁ。
この骨董市、ホントに掘り出し物がいっぱいで他にも…。
寝る前にくっと一杯と言うときに使用しております。
夫には「なんだか陶芸教室の生徒が作りましたって感じのぼてっと加減だよね」なんて言われてますが、これにちょちょいと小さなつまみなんぞを盛り付けるとちょうど良いの♪
マットな感じが素敵で、ちょいと中国茶をそろえたくなってきます。
なんだか最近骨董市が多いなーと思いませんか?
青山ウィークリーアンティークマーケットしかり、大江戸骨董市しかり。
今週からなにやら天王洲アイルでも天王洲ハーバーマーケットなるものも始まったとか。
いろいろ行ってみたいなぁと思う今日この頃です。
◆1月に作った保存食◆
獅子柚子ビール
柚子味噌
巻き柿
インスタもやってます♪