2007年 10月 14日
究極の沖縄料理?!かちゅー湯!!!
沖縄からはさっさと帰ってきていたのですが、ちょっと風邪を引いてしまい、なかなかPCまでたどり着けなかったのです。(多分そんなことしてたら早く寝ろとか言って夫に怒られそうなので…笑)
さて、今回の沖縄も皆さんにも是非見ていただきたいな~と言うものがいっぱいあったのですが、まずはこちら冒頭の写真から♪
沖縄料理であることは確かなのですが、どこの沖縄料理店でも決して出てくることがない「かちゅー湯(鰹湯)」です。
沖縄に住んでいる方、沖縄出身の方は、「風邪を引くとこのかちゅー湯をお母さんに作ってもらった~!」と必ずや記憶にあるという懐かしい汁物。
もちろん今でも食べているものだと思います。
このかちゅー湯。
すこぶるシンプルな作り方なんですが、これがもう一口飲むと、と言うよりも顔をお椀に近づけたその時から、「ほげ~~~っ♡」「ほわ~~~っ♡」「ふが~~~っ♡」と何やらわけのわからない言葉を発してしまうほど、滋味深いお味とその香り。
お椀にいっぱいのかつお節とお味噌汁一杯分のお味噌をお椀に入れ、そこにやかんから沸きたての熱湯を注ぐだけの即席お味噌汁。
お好みでしょうがの摩りおろしや、ネギなどを入れてもよし♪
かつおの香りがぶわーーーっと押し寄せてきて、なんとも言えず幸せな気分になれる、作り方は全くのインスタントチックなのに味わいは正にスローフードな一品です!
昔から働くお母さんの多い沖縄での、ステキな知恵が詰まった一品だな~と思います。
さて、このかちゅー湯に使うかつお節。
そんじょそこいらのスーパーで売っている小さなパックに入った細かく削られたかつお節で作るのはちょいと無理な相談というもの。
もっと大胆に削られた、厚削り気味の大きなかつお節削りで作らないとあの香りは出ないのです。
削りたてなら尚よろしい!!
そんなわけで沖縄に行くとかつお節を買ってかえることが多い私。
なんと言っても沖縄は全国平均の7倍ものかつお節を消費するかつお節天国なので(同じく消費量の多い昆布はなぜかダシとして使うことはなく、全て煮るなどして食べてしまいます)、かつお節を売る店が市場周辺などにはたーーーーくさんあるんです。
何の気なしにここで買っていたのですが、琉球料理では多分一番の巨匠であるだろうと思われる山本彩香さんも、かつお節はこの松本商店のものしか使わない!ときっぱりとおっしゃっており、なんだか嬉しくなったド素人な私…。^_^;
市場の目の前なので場所がわかりやすいのも良いです。
そしていつもここのおばさまたちはとってもきれいな身なりをされており、こちらもすくっと背筋が伸びる思いになります。
近頃はこの塊りのままのかつお節なんてあまり目にすることもないので、これだけ積まれていると圧巻です。
ここで「でもうちにはかつお節削り器ないし…」と思って躊躇してはいけません!
今時あの木の引き出しみたいになっている削り器なんて持ってる人なんてなかなかいないですよね~。
もちろん私も持っていないので、ここで削ってもらいます。
まずはお好きなかつお節を選びますが、まぁ違いはあまりないのでしょうしあっても私にはよくわからないので大きさで選ぶくらいです。
今回はかなり大きめなのを1本選び、「削ってください」と一言。
その削り方ですが、そりゃーもう好きに選ぶことが出来ますよ。
厚削りもよし、花鰹もよし。
しかも「半分はダシ用に厚削りで、残り半分は花鰹でお願いします!」なんて言う通なリクエストにも対応してもらえます。
厚削りも良いのですが、私はダシをとった後のかつお節で自家製ふりかけを作る場合も想定して、最近は普通の厚さに削ってもらうというところに落ち着いています。
さて、選んだかつお節はまずはざっと布巾で表面を拭き、その後ササッと水で洗い、また布巾でその水分をよーく拭き取り、それから削り器にセットします。
とっても年季が入っているかつお節専用の削り器。
いつもかつお節が出てくるところに陣取ってなぜかじーっと見つめてしまいます。^_^;
削っているそばからもあの香りがふんわりと漂ってくるのよね~。
削り終わると一口食べてみて♪と削り節を差し出され、食べたその削り節はふんわりとひたすらに柔らかくたった一片でもとーっても濃い味わい♡
削りたてのかつお節を丁寧に手で袋に詰めてもらい、それを別の機械にセット。
これがまた面白いんだよ~。
スイッチオン♪でまずは中の空気がキュキュキューーーーッと抜かれ、
最後にキューッとしたところでプハーーーーーッとガスが充満されて袋がパンパン♪
これで封を開けるまでは新鮮さが保たれるんですね~。
封を開けてからは冷凍庫で保管してね♪と言われるんですが、あぁ…うちの冷凍庫は常に満杯なのでなかなか入れてあげられたことがありません…。(-_-;)
何グラムだったか聞くのを忘れてしまいましたが、かなり大き目の今回のかつお節1本、削って袋に詰めてもらって1700円也。
本土で買うよりもかなりお安いですよね。
本土でよく使われるかつお節よりも沖縄で売られているものは水分量が少し多いとかで、とてもソフトだし香りも良いのではないかと思います。(多分消費量が多いので保存できる期間が多少短くてもOKだからだと思います)
もう、ここはケチらずにむんず!と袋からかつお節をつかんでお椀にいっぱい入れなきゃいけないんだけれど、久々のかちゅー湯だったのでついついひとつかみが小さくなってたかもしれません。(>_<)
ケチケチせずにもっとお椀から飛び出すくらいに入れれば良かったな~。
私が沖縄料理と沖縄食材に目覚めるきっかけとなった「沖縄美味のナ・ン・ダ!? 」の本で知ったかちゅー湯。
あまりのおいしさに、以前このかちゅー湯が載ったページのコピーと削りたてのかつお節を友人のお土産にしたことがあり、その友人は家に帰りさっそく作り、これまたかなり感動してしまい、なんと運の良いことにその時に那覇に旅行中だった別の友人にメールを入れ、「市場近辺でかつお節を削って買って来るように!そして私用のお土産にもひとつ買ってきてちょーだい!」と頼んだほどです。
みなさまも是非今度沖縄旅行の際にはかつお節、いかがですか~。
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