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2007年9月に読んだ本

あ~またまた月末…。
先月はシリーズで一つの小説にかかりきり!
かなり読み応えがありましたよ~。(*^_^*)

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「沈まぬ太陽」 (一~五巻)山崎豊子


去年のちょうど今頃に御巣鷹山での日航機墜落事故をテーマにした「クライマーズ・ハイ」を読み記事にしたところ、同じ御巣鷹山関連のこの小説もいいよ~といらさんからお聞きし、やっと読んでみました。

この「沈まぬ太陽」の本の扉にはこのように書かれています。
「この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基づき、小説的に再構築したものである。但し御巣鷹山事故に関しては、一部ご遺族と関係者を実名にさせて戴いたことを明記します。」
そして、この小説に出てくる航空会社の名前は国民航空。
ナショナルフラッグだと言うその航空会社は誰が見てもそりゃ~JAL以外にはあり得ないですよね。

主人公の恩地元は、その国民航空の組合委員長を務め、それまで御用組合と呼ばれていた会社のいいなりだった組合からは考えられないほど会社と対立し、そのためにアフリカ各地の僻地を転々とさせられてしまう。(アフリカ編(上・下))
そして、周囲の応援者たちの協力によりやっと日本に戻ることが出来、戻った途端に起きたのが件の御巣鷹山墜落事故であり、そこで恩地はご遺族相談室勤務となり遺族のお世話とその後の遺族のケア及び補償交渉に翻弄する。(御巣鷹山編)
そのまま本人はご遺族相談室勤務につくことを希望するも、国民航空再生のために異業種業界から乞われてやってきた会長就任に伴い、会長自らの依頼により会長室勤務となる。(会長室編(上・下)

簡単に書くとあらすじは上記の通りなのだけれど、内容はかなりスキャンダラスで、著者自らが言っているように事実に基づく取材により書かれているかと思うと、更に驚かざるを得ない。
話の核として恩地元の対岸にいる組合委員長時代には副委員長も務め腹心の中であった行天という人がいるのだが、その人だけは小説だけの架空の人物だと言うが、その他の人たちは全てどうやら実在のモデルがいるらしい。
うむむ、これが書かれた時には著者及びこの小説が掲載されていた週刊誌は、かなり日航と対立したらしいけど、そりゃ~対立するでしょう!

全編を通して、面白いと言っては語弊があるかもしれないけれど、とにかくこの内容にはぐんぐんとかなり引き込まれてしまう。
ちょうどこれを読んでいるときに、沖縄の那覇空港でチャイナ機の炎上事故があったけれど、私などなんだかこの小説の世界と実際のチャイナ機炎上事故がごっちゃになってしまうほどのめりこんで読んでしまっていた。

実際ここに書かれている企業がひとりの人間に対して行なっていることはひどい。
ひどすぎる。
そしてその仕打ちにも増してひどいと思われるのはやはりこの小説での一番のクライマックスとなっている御巣鷹山事故とその際の企業としての対応。
その事故をリアルタイムでニュースで見ていた私は、やはりどうしてもこの小説を読むと全てが事実と思えてならない。

でもこれはいくら取材をして事実に基づいていると言っていても小説なんだよね~。
著者が事実に基づき考えを膨らませて書いてある部分もあるだろうと思う。
それなのにこの御巣鷹山の部分に関しては一部の遺族が実名で出てくるのはどうなのだろう。
全編を通してとてもよい小説であるだけに、どうしてもこの部分だけが浮いてしまう感がぬぐえない。
そもそも、アフリカ~御巣鷹山~会長室という流れの中で、御巣鷹山の部分だけが特に時間の密度があまりに濃く、余りにページを割きすぎているような気もする。
著者は取材をするに従いこの事故の悲惨さを痛切に感じ、それがこのような書かれ方になったのかもしれないけど、そこは一つの小説の流れとしてもう少し浮かない描き方をして欲しかったな~。
本当に本当に引き込まれてしまった小説であっただけに、その部分が私はなんとも残念だ!!!
本当に御巣鷹山編はとてもよく描かれている部分ではあるんだけどね。
あ~残念!

あちらこちらを見ると山崎豊子というこの小説家、あまり良くない風評があったりするらしいけど、私はまた他の小説も読んでみたいと思う。
本当にこの小説にのめりこんだ1ヶ月だったなぁ~。


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日付が変わってしまい昨日となってしまいましたが、私、誕生日だったんですよね~。
年をとることはもうそんなに嬉しくないけど(笑)、年を重ねることもそんなに悪くないじゃん♪とも
思えるようになってきたそんなお年頃です。(*^_^*)
365日の中の普通の一日だけど、でもお誕生日は年に一度だけですからね~。

2007年9月に読んだ本_f0043911_1325447.jpg日々バタバタと過ごしていて今年は特に何か特別なお料理を作る気力もあまりなく、いつもはビールと言う発泡酒派の我が家なので(笑)、今日はちょうど沖縄産のシェーブル(このチーズに関しては後ほど別記事にする予定♪)もまだ残っていることだし、ワインでも買って帰ろうかな~と言う、その程度のスペシャル感!


2007年9月に読んだ本_f0043911_133177.jpgそんな感じで地味~に過ごすお誕生日となるところでしたが、なんとポメさんからお誕生日おめでとうと言うカードと一緒にこんなにステキなパイが送られてきました!
ポメさんお手製のルバーブパイです♪
ルバーブは去年aiwhasさんから戴いて初めて自分でジャムを作ってみましたが、あの酸味がとっても私好みで大好き♡
パイ生地の中にた~っぷり入ったルバーブの甘酸っぱさが本当においしいパイでした。


2007年9月に読んだ本_f0043911_1351628.jpgそしてそのパイをいただきながら飲んだのは、最近はまっているモロッコ風ミントティー。
うちのベランダ産ミント入りです。
何をもってして「モロッコ風」と言うのかはよくわかりませんが(汗)、緑茶とミントとレモングラスをブレンドしたもの。
カフェのメニューを参考に適当ブレンドです♪
ハーブティーは葉っぱ葉っぱしてどうもね…と言う方もこのブレンドは飲みやすいのではないかな~。


2007年9月に読んだ本_f0043911_1354423.jpg実はポメさんからは今回のルバーブパイのほかにも、少し前にパン粉で作ったケーキも頂いています。
ちょうどこちらを頂いたときに、しるこサンドも一緒に送ってくださり、風邪で熱が出てしまっていたその日は家に帰っても何も作る気にならず、このしるこサンドと翌日はパン粉ケーキで食いつなぎました~。
パン粉ケーキはチョコレートが絶妙な量で入っていてとってもしっとりとしていておいしかった~!
いつもいつもおいしいものをありがとうございます。(*^_^*)


2007年9月に読んだ本_f0043911_1373254.jpgそして昨日寝るときも今朝もな~んにも言ってなかった夫はもしや私の誕生日なんて忘れているのでは?と思っていたところ、こんなお花を買ってきてくれました。
秋なのになぜ向日葵なのかは疑問ですが(笑)、覚えていたこと、そして遅い時間だったのにちゃんとお花とワインを買ってきてくれて嬉しかったです。
なんと言ってもうちの夫は私のブログの一番熱心な読者だと思いますので(自分のことを変に書かれていないかが心配ってこともあるらしい…爆)、ここでもありがとう♪と言っておこう!


今年、○○才の一年はどんな年になることやら~。
なんだか常にバタバタとしていて最近ちょっと疲れ気味なので、今年は少し優先順位なども考えてパタつかないように年齢なりに落ち着いてすごせればな~と思った本日の誕生日でした。
by rakurakurakuko | 2007-10-26 01:43 | 楽子の本棚