2008年 01月 06日
お節やおもちに飽きたらネギパンいかが?
そんなときにちょっと嗜好を変えて、イーストも使わずもちろん発酵いらずの中華のネギパンなんていかがでしょう?
何でも辺銀さんの故郷である中国の西安では、日本人の白飯、フランス人のフランスパンに匹敵するおうちごはんの定番なのだそうです。
発酵させる必要もないので時間もかからないし、作ってみたらこれが中華だけじゃなくいろんなおかずに合うし、お酒にも合っちゃうので気に入って何度も作ってます。
中にはご覧の通りネギがたっぷり入っているんですよ~。
実は私、ネギがあまり得意ではないのですが、こんな風にみじん切りを中に入れてさらに焼いてあるこのネギパンだったら大丈夫♪
ネギ嫌いの私でも香ばしさがたまらなくおいしい!!!
ホントはプレーンな生地のネギパンに、腐乳や豆腐よう、胡麻油をかけたりして食べるもののようですが、辺銀さんがこの本の中でアンチョビペーストやジェノベーゼを混ぜた生地のネギパンを作られていて、これが何だかとってもおいしそうだったんですよね~。
そこで私もいろいろな調味料を混ぜて作ったところ、ダントツにおいしいのがタイの調味料を使ったもの。
例えば上の写真のものは、このナムプリックパオと呼ばれているチリインオイルを生地に混ぜてあるんです。
こういった調味料を生地に混ぜ込んで焼くと、何もつけずにこれだけでパリパリと止まらないほど食べられちゃう♪
このナムプリックパオは一番有名なタイ料理かもしれないトムヤムクンを作るときに必須の調味料。
簡単と言えば簡単なのですが、いくつかここだけは気をつけて~っていうコツを見つけたので、そんなものもふまえて私流ネギパンの作り方を載せちゃいます。(*^_^*)
レシピのネギパンはタイの悪名高き調味料「カピ」を使います。
カピとはタイの海老ペースト。
なぜ悪名高いかって言うと、そのまま使うとかなり臭いんですよ~。(笑)
納豆をいつまでも置いておいたときに部屋にこもる匂いのような感じ。
でも使う前にちょっとだけオーブントースターなどで焼いてあげれば、その臭さがなんとも言えない香ばしい良い香りになるのだから、不思議な調味料ですよね~。
ではでは作り方いってみまーす。
■カピ入りネギパン■
材料(1枚分)
薄力粉 150g
ぬるま湯 100~125ccくらい
カピ 大さじ1弱
塩 小さじ1/2~1/3
花椒 適宜(なければ黒胡椒でもおいしい!)
長ネギ 1本
サラダオイル 適宜
作り方
1.カピをアルミホイルにのせ、オーブントースターで回りがカリカリっとするまで焼き、サラダオイル少々でペースト状に柔らかくなるまで伸ばす。
2.薄力粉をボールに入れぬるま湯を少しずつ加えながら菜ばしでグルグルかき混ぜる。この写真くらいのポロポロの状態くらいがぬるま湯の適量。意外と少ないように思えるが入れすぎると柔らかすぎてまとめるのが大変な生地になってしまうので注意。特にこの後液体やペーストの調味料を加える際には少なめに。
3.カピをボールに入れ、さらに菜ばしで混ぜ、ざっくり混ざったところで今度はボールの中で手で捏ねる。固さは大体普通のパン生地くらい。ぬるま湯が足りないと思ったらほんの少しずつ足す。板の上に移して捏ねても良いけど発酵させるパンみたいに気を使わなくても力を入れなくても良いので、この時点ではボールの中で捏ねたほうが汚れ物が出ずに良いと思います。
4.このくらいの滑らかな生地になったら出来上がり。
5.ラップに包んで30分~1時間程度休ませる。(時間がないときは省略可)
6.打ち粉をした板に生地をのせ、麺棒で丸く伸ばす。この後生地をロール状に丸めるので、ちょっと四角張った丸のほうが良い。
7.生地にサラダオイルを少し垂らし、生地をパタンパタンと折り曲げるようにしてオイルを全体に伸ばし(手で伸ばしても良いですよ~でもパタンパタンとしたほうが手が汚れなくて好き♪)、その上に塩と粗引きの花椒、粗みじん切りにしたネギをのせる。
8.生地を端っこからクルクルと巻く。
9.巻き終わりの部分をしっかりと指でつまむなりして必ずふさぐようにしてくっつけ、ロール状の両端もしっかりとふさぐようにする。これをキチンとしないとこの後伸ばす時にネギがバラバラと出やすくなるので注意。
10.ロール状に巻いた生地を縦に両手で持って縦に雑巾を絞るみたいにねじる。
11.ねじった生地を縦のまま板にのせ、上から手で押してつぶす。
12.さらに麺棒で丸く薄く伸ばす。このときにもしネギが飛び出してきたら、その部分に薄力粉を足して穴を埋めるようにする。
13.サラダオイルを大目にフライパンにひき、丸く伸ばした生地をのせて焼く。火加減はまずは中火くらいで焼き色をつけ、裏面に返して同じように焼き色をつける。そのままだと中がちゃんと焼けていないことが多いので、少し弱火にして時々ひっくり返したりしながらパリッと焼く。このときに少々ひび割れを作るようなつもりでフライ返しで表面をポンポンと叩きながら焼くと、中に空気が入り何となく焼き上がりがそれらしい感じになる。
14.器にのせて出来上がり~♪熱々を手で割りながら食べてください♪
こんな感じです。
コテコテの洋食以外だったらどんな料理にも合わせやすい便利なパン。
調味料を入れないプレーンな生地(塩は使いますが)の時は、お好きなソースで食べたり、おかずを挟んで食べたりしても良いかもね。
それから豆腐ようをソースにするのではなく生地に練りこんで焼いたのもおいしかったです。
ちなみにこのタイの調味料、最近は輸入食材を置いてある店だったら結構手に入りやすいです。
カルディなんかだと100%あると思うし、意外と安くてしかも意外とタイ料理以外にも使い道があるんですよ~。(またおいおい使い方を載せます~♪)
ナムプリックパオを使うときは、上の写真のニタヤのものはペーストが硬いので一度炒めて緩くして更にオイルで伸ばして使っていますが、カルディなどで手に入りやすい瓶詰めタイプのナムプリックパオはゆるめなのでそのまま使うことが出来ます。
よろしかったら是非お試しくださいね。
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