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2008年5月に読んだ本

GWの沖縄旅行の記事のアップの途中なんですが、忘れてしまいそうなので読書の記事いっちゃいます!
旅行の行き帰りの移動や現地でのんびりする時間も沢山あるから、いっぱい読めるかななんて踏んでたのだけれど、ずっと眠りこけててほとんど読めませんでした…。(笑)


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「平松洋子の台所」 平松洋子


人が買ってよかったな~って思っているもの、これ無しには生きていけないなんて思っているもの。
そういうものが紹介されている本が結構私は好きだったりする。
ましてやそれが興味がある台所、お料理関係だったり、常々この人のものの見方、考え方って好きとか、趣味嗜好が合うなぁと思っている方のお薦め品であれば尚更のこと。
平松洋子さんに関して言えば、淡々としながらもびしっと物の本質を突いてくるその文章ガ好きだし、本から知るところによると好きな食べ物の傾向が似ていると思っているので、これは読むしかないでしょうという感じ。

興味深く楽しく読んだのだけれど、どちらかと言えば同じエッセイであればこちらのお道具紹介よりもおいしい日常にあるような好きなお店のあの味であるとか、好きな調味料、お取り寄せ品のことを書かれたエッセイのほうがよかったなぁ。
こちらのお道具に関して言えば、平松さんと私の間にちょっと距離があると感じるものが多かったからか…。(って食べ物に関してだって、ましてや何の知り合いでもないってところからも元々距離感ありありですけど…汗)
表紙にあるブリキの米びつだってとっても素敵だけど、でも実際にはこれを求めて探し続けるってことはあるだろうか…とか、やかんやケトルを捨て、見た目はほーんとに素敵だけれど重くてそしてキチンと手入れをしなければ錆が出てきてしまう、とっても手間のかかる鉄瓶一本で暮らせるだろうか…とか。
でもそこまで出来るから食に関わるプロであり、こだわりがあるからこそこうした本が書けるのだと思うけど。

そんな中で、アジアの土鍋とかベトナムの味のあるサーバーだとか、インドのスパイスボックスだとか、あぁこんなのがうちにあったらなぁと思わせるものはとても多い。
ちょっと取り入れて素敵に生活してみたいなぁと思ったのは、「葉っぱのうつわ」。
天才パティシエと言う題で書かれているのだけれど、レモングラスの葉っぱをお皿の大きさに合わせて切り、それをお皿にびしっと敷き詰めて、その上にガトーショコラなどを置いてみるのですよ~。
白い器に筋の通ったグリーンの葉っぱ、そして黒のガトーショコラと、その色彩を想像しただけでも美しいのだけれど、ガトーショコラにフォークを入れるでしょ。
するとギューッとフォークが葉っぱを押し付けるようになり、レモングラスの爽やかな香りが鼻腔をくすぐるって言うんです!
まぁなんて素晴らしい♪
そんな風にほんの少しだけ、ゆったりとおいしいものを楽しむ暮らしをしたいなぁと思わせられました。


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「もつれっぱなし」 井上夢人


男女の会話だけで構成された、6篇の短篇集。
先月読んだ井上夢人が最後のオチはどうあれやっぱりおもしろいなぁと思い、続けて読みたくなって買ってみた。
短編は初めて読んだなぁ。

えぇーーっこんな展開になるの~?みたいなびっくりするストーリー展開や感動は長編と比べるとないけれど、やっぱりいちいち面白い。
軽~く何かの待ち時間や移動時間に読むにはぴったりの本。

特に良かったのは「四十四年後の証明」と「嘘の証明」。
「四十四~」はちょっと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思い起こさせるようなストーリー展開で、その未来の会話の内容もいかにも井上夢人といった感じでおもしろいし、そして最後がちょっぴりほろっと暖かい気分にさせるんだよね~。
そして「嘘の証明」は一番最後に収載されているのだけれど、最後の短編の最後の最後の部分でやられた~って感じ。
そこにたどり着くまでそんな風になっているとは微塵にも感じさせない、えーっ何それ!…と思わせるいかにも井上夢人的な展開。
多分これ、そういう意図をもって一番最後に持ってきたんだろうなぁ。
さすが、井上夢人、やってくれます。


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「村上レシピ」 岡本一南


この本、いいです!!!
何と言っても企画がいい!!!
帯にあるようにこれを見ていると、ほんとに村上春樹の小説が読みたくなる!!!

これは「食」という観点から村上春樹の小説に注目した本で、その小説の中に出てくる料理がレシピ化されていて、写真と共に再現されているもの。
実は私は村上春樹と言えば、「ノルウェイの森」と「羊をめぐる冒険」しか読んだことがなく、しかも「羊をめぐる冒険」などは「すごーくいいから読んでごらん」と言って友人が貸してくれた本を読んで、あの頃はこれが新しいタイプの小説だったと思うのだけれど、私は全くついていけず何がおもしろいんだかさっぱりわからなかったんです…。(汗)
「ノルウェイの森」はそれなりにいいなぁと思って読んだけど。
そんな私さえも今こそ村上春樹を読まなければ!という気にさせるって凄いと思うよ。

何でも村上春樹さんというのは作家になる前にはジャズ喫茶「ピーター・キャット」の厨房に立っていたという人らしく、料理もお手の物だけに小説の中に食事の描写が多くあり、更に登場人物が料理を作ると言う描写が実に多く出てくるんですって。

2008年5月に読んだ本_f0043911_0421281.jpgそんな小説の中に出てくる料理のレシピが紹介されているのだけれど、例えば一番最初に紹介されている「たらことバターのスパゲティー」には「羊男の登場にとまどいながら、鼠の父親の別荘で作る」と説明されており、その小説「羊をめぐる冒険」のその料理が出てくる近辺の描写と単行本362頁、文庫本下巻201頁と、その料理が出てくる場所まで書かれているのです。
そして料理の全てはカラー写真付きで、その写真も美しい!
レシピの間には作品に出てくる料理に使う材料が売っているお店や、小説の中で登場人物が行った料理屋などの紹介なども盛り込まれていたりもする。
レシピ本でもない、村上春樹紹介本でもない、不思議で素敵な内容の本だ。

とりあえず今俄然村上春樹読みたいモードになっており、現在家にある「ノルウェイの森」をもう一度読んでみるべきか、ぜーんぜん面白く思わなかった「羊をめぐる冒険」を今また読んでみるか(だって後で読んだらとってもおもしろく感じたって小説、結構あるでしょ♪)、はたまた気になる「ねじまき鳥クロニクル」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」あたりを読んでみるべきか…とかなり私は悩まされている。
恐るべき企画力のすごい本だ!


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先週はなんだかずーっと肌寒かったけれど、やっと夏らしくなってきましたよね~。
そんな中、うちのベランダのバジル、まだこんなんですけどどうしましょう。(笑)
思いっきり出遅れてしまったので、種は持っていたけれど今年も苗を買ってきて育てるか~と思い買いに行ったら、ぜーんぜんやる気なさそうな苗しか売ってなかったんです。
なので今更種まきしても間に合うのかしら…と少々疑問に思いながら種を蒔いたのが2週間ほど前。
やっとここまで芽が出ました!
しかし…、これでホントに夏中に使えるようになるのか…。
少々心配です。

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そしてこちらは本日の丸ズッキーニ。
明日いよいよ開花です!
去年は6月7日、そう、今日開花したので一日遅れだけれど近いです。
しかも今年もまた雌花は開花するけれど、追いついてくる雄花がありません…。
あーあ、受粉してもらえない可愛そうな雌花ちゃん…。(-_-;)
早く男どもよ、追いついてきてくれ~。(笑)
by rakurakurakuko | 2008-06-08 00:55 | 楽子の本棚