2017年 07月 29日
ルーツを巡る旅、島根 4

こちらは、旧日本銀行松江支店だった建物。
工房と言う名前の通り、アクセサリーや和菓子まで、ものづくり体験できる工房があったり、ギャラリーがあったり、そして建物の真ん中のガーデンテラスにはカフェなどのお店も入っています。


重々しい金庫室のアメリカ製のドア。
かなり昔のもののようですが、とてもスタイリッシュ。

かなりの金額が入っていたのでしょうねー。

なんと、御朱印帳専門店があるとは!!
神社仏閣を巡ると言うことが身近な土地柄なのですね。
この御朱印屋さんが、これから乗る「堀川めぐり」と言う、松江城を中心としたお堀をゆっくりと船で巡る、その船の乗船券を買うところなのです。
ちょうど船がこの乗船場に着いていて、すぐに出発するから乗船券を買ってすぐに来て~とのこと。

これは、2,3年前に夫が出張で松江に行ったときに、時間があったらぜひ乗りたかったと言っていて、今回の旅行でもかなり楽しみにしていたもの。
15分間隔で船が出ていて、一周するとほぼ50分。
ゆっくり、のんびり船で松江の町を見て回れるなんて、素敵じゃないですか!!

堀川と言うのは松江城のお堀ですからね、松江の町中を流れているので橋がいっぱいありまして、その中には低い橋もありまして、そんな橋の下を通るときには屋根が下がるようになっているのです。
このくらいの低さの橋はまだまだ序の口。

これでもかってほどに屋根が下がってきまして、思いっきり腰を曲げて頭を下げないと屋根に押されてしまいます。(笑)
楽しいけど、お年寄りには結構きついかも~。(爆)


松江開府の祖。
この方が松江の将来性に着目し、お城を含むこの城下町を作られたのです。

明治の頃に松江市が工芸品陳列所として作った建物。
なんとも立派でおしゃれですよねー。
当初は明治天皇の行在所にするべく作られたと言うことから、このように華麗な仕上がりとなっているそうですが、天皇はお寄りになることはなく、その後皇太子(大正天皇)が利用されたりして、しばらくは迎賓館的役割となり、海軍や県庁の分室になったり、郷土資料館になったりもした後、現在の一般公開となった、いろいろな歴史のある建物のようです。



前述の堀尾吉晴公や松平初代藩主の松平直政公などが祀られている神社。
その割にはとっても静かでとっても人もいなくて、とても小さいです。
ちなみに松平直政公はお茶などにとても精通されていた方で、その方がお茶好きだったことから松江にはお茶の文化が根付き、和菓子屋さんもたくさんあるのですよー。
父の実家も普通の農家ですけれど、やはりお茶を立てて飲んだりしているとのことです。

なんてシックで、美しいのでしょう。
黒がメインのお城って大抵強そうに見えるものですが、この松江城はただ強いというのではなく、凛とした筋の通った感がありますよね。
とっても素敵。


思わずうっとり。

兜もいろいろな方のものが展示されていたのですけれど、思ったのは、昔の方はかなり小柄だったのだなーと言うこと。
どれもとっても小さい!
そしてどれもとっても凝ったつくりで、これって戦いの場でつけるものなのに、なんとなく気分的にそれが不思議な気がしました。
これなんて、よくよく見るとグレムリンみたいでキュートですよね。

松江の町と宍道湖。
ほんとに美しい街。

新緑が美しく、この時期は桜に隠れてあまり眺めてもらえないかもしれませんが、紅葉にも真っ赤な可愛い花が咲いています。

いいときに来たなぁ。

このコントラストがいいですよね。
松江城を堪能し、先ほどの堀川めぐりの船着場に戻り、またまた乗船。
乗り降りするところは三箇所あり、何回乗っても良いのです。

とっても風情があります。
ホントはこの辺りも散策したかったのだけれど、時間がなく船の上からのみ見ました。
松江を語るときには小泉八雲も欠かせないですものね。
でも、よくよく聞いたら小泉八雲が松江にいた期間と言うのはそんなに長くなく、松江の寒さに耐えられず移住してしまったのだとか。

乗っててとっても楽しい♪

段々みんな上手になってきています。(笑)
ぐるーっと堀川をめぐって、乗船したカラコロ広場で降りました。
楽しかったー!


とてもおいしかったし、とても落ち着ける素敵なお店でした。
平日で少しお昼からずれていたのに少々待ったし、人気のお店なのかもしれません。

この日は快晴で、4月だというのになんと気温は25℃!
歩くと汗ばむほどでした。


二階が販売スペースになっていて、このときは用足しか何かに行かれていたようで、ご自由にお入りくださいとなっていたので、勝手に二階に上がらせていただきました。

前日の湯町窯でも散々悩んだのですが、やっぱり予算もあるしねー、悩むのよ。
湯町窯は布志名焼きの窯元のひとつですが、こちらの袖師窯は袖師焼き。

散々悩んでこちらでもお皿を購入(この器がとっても使いやすくて何にでも合って、ただいま大活躍中!)し、大満足で松江駅に戻り、そちらでお土産を買って、そして米子鬼太郎空港行きのバスに乗り、島根の旅は終わりました。
島根の田舎に行ったのも本当に久しぶりで、いろんなことが蘇ったり、とにかく久しぶりに会えた人ばっかりで懐かしく、その上、行った先々がどこもとっても素敵で、一気に島根ファンになった、そんな今回の旅でした。
なんかね、ゆとりのある土地って言う気がします。
またゆったりとしたいときに、今度はそんなに間をおかずに伺えるといいなぁ。
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2017年 07月 24日
2017年7月のタイ料理教室

お教室に来る人、来る人、第一声は「暑いよね…」。
そんな暑さにも負けないように、おいしいもので元気を注入!

ヤムは和える、グラチアップはローゼルのこと。
ローゼルを鍋に入れ、砂糖とたっぷりの水を入れて一時間以上置き、弱火にかけて茹で、紙の落し蓋をして蒸らしながら冷まします。
水、グラニュー糖、塩を鍋に入れて加熱し、砂糖が溶けてとろとろになったらレモン汁を加えて良く混ぜてドレッシングを作ります。
ローゼルを手で裂き、赤タマネギの薄切り、セロリの薄切り、半分に切ったミニトマト、千切りの人参、揚げたカシューナッツと一緒にボウルに入れ、ドレッシングを少し加えて野菜の水分が出てくるまで混ぜ、器に盛り付け、3cmくらいに切った万能ネギ、セロリの葉を飾って出来上がり。
ちょっとびっくり、初めて頂くローゼル。
お茶としては飲んだことがありますが、こうして食べられるとは知りませんでした。
4人分で山盛り1カップの乾燥ローゼルですからかなりの量。
これを戻して煮て、そして甘いドレッシングで頂く、このヤム。
ドレッシングに使うお砂糖の量が大量で、一瞬引いてしまうくらいなんですが、その甘みがなんともおいしいのですよー。
普通はヤムと言えば頂く直前にドレッシングと和えますが、これは少し前に和えておいて野菜からしんなりと水分が出るのを待っていただくヤム。
だからかなー、甘さがとっても優しくて、そしてローゼルの食感と酸味が効いてるおいしいヤム。
クエン酸もビタミンCも豊富と思われるヤムで夏を乗り切る!
いいですねー。
実は、我が家にはアフリカのお土産にもらったローゼルが1カップくらいはまだ残っています。
夏の間に再現してみようかなと思っています。

グラジアップはオクラ、ホーは包む、クローブはカリカリの意味。
ラークパクチー(パクチーの根)、カティアム(ニンニク)、プリックタイ(黒粒胡椒)をクロックでよく潰し、ボウルに豚挽肉、海老ミンチ、クロックで潰したペースト、ナムプラーを入れてよく混ぜ合わせます。
オクラに薄力粉を塗して混ぜ合わせたミンチを付けて、餃子の皮で巻き、揚げ油で上げて出来上がり。

何よりとにかく可愛い♪
オクラってこの断面がいいですよねー。
オクラにミンチを付けるといっても上手く付かなかったり、餃子の皮は大判二枚で包むのですが、なんとなくこれでいいのかしらと言うような包み具合だったのですが、アバウトな感じでもまったく問題なかったー!
揚げ担当だったのですが、思っていたより早く揚がります。
包んだ両端がそんなにしっかりとくっついてないので中に火が通りやすいのかも。
切る前の状態だとただごろんとラグビーボールみたいな形の茶色い物体で、そんなに可愛さはないのですが、切ると俄然テンションあがります!
鶏挽肉と海老なのでさっぱりとしていて、スイートチリソースとの相性も良いです。
揚げ物苦手だけど、これならちゃんと作れるかも!

カノムは中国でジーンはお菓子の意味ですが、カノムジーンで麺の意味にもなるそうです。
ナームは水、トゥアは豆、ルアンは黄色いと言う意味で、これで豆乳。
タイでは(?)豆乳が2通りアルそうで、一つはこの日本にもある濃い豆乳、もう一つ薄いのがあるそうで、そちらはナーム トゥア フーと言うとのこと。
まずはトマト肉味噌を作ります。
クロックでラークパクチー、カティアム、水で戻して種を取ったプリクチーファーデーン(乾燥した大きい唐辛子)を潰し、フライパンにサラダオイルを温めてそのペーストを香りが出るまで炒め、粗く刻んだエシャロット、粗く刻んだ豚こま肉を入れて炒め、3cm角に切ったトマトを加えて煮崩れたら、タオチオとシーズニングソースを加えて少々煮ます。
ナーム トゥア ルアン(豆乳スープ)は、水、豆乳、顆粒鶏ガラスープ、シーユウカオを混ぜて顆粒鶏ガラスープが溶けるまで温めてから常温に冷ましておきます。
器に茹でた素麺、茹でた小松菜、トマト肉味噌をのせて豆乳スープを加え、パクチーをトッピングして出来上がり。
豆乳スープも素麺も、冷たくもなく熱くもない、常温。
あまり冷たいのは体を冷やすし、かと言ってこの時期熱々の麺は結構きつい…。
この常温と言うのがいいです!!
トマト肉味噌がさっぱりとしていて、肉味噌と言うと挽肉かなとも思うのですがもっと存在感のある粗く刻んだ肉ってところがおいしさの決め手。
これはおうちにある材料で出来るので(タオチオは味噌で代用しよう!)、この夏絶対に試してみよう!
トマト肉味噌はいっぱい作って他の料理に展開してもいいですしね。
忘れないうちに作らねば!

ピノブラン20%の辛口の白。


蓮の実は水に漬けておき、水気を切ってから鍋に水とともに入れて茹でます。
茹で上がり10分前に洗った雑穀ミックスを入れて10分ほど煮て、砂糖を加えて更に5分煮ます。
冷ましてジャスミンエッセンスを加えて出来上がり。
これ、優しい甘さでとってもおいしいです!!
雑穀の多分黒米とか赤米などから色が出て、あずきなんてまったく使っていないのに、ぜんざいみたい!
蓮の実ラブなので、ツボのおいしさ。
あんまりデザート系はうちで作ることないんですが、これは是非作ってみたい♪
キンキンに冷やしてもおいしそうだなー。
と言うわけで、今月もおいしいもの盛りだくさんのタイ料理教室。
おしゃべりに盛り上がったということもありますが、今回は潰したり切ったりするものが結構多くて、出来上がるのに時間がかかり、出来上がったときにはみんなお腹がぺこぺこでした。(笑)
暑い、暑いと言いながら、これだけぺこぺこになるということは、私たちみんな、まだまだ元気いっぱいのようです。(爆)
タイ料理教室の橋本先生のHPはこちら、ブログはこちらです。
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2017年 07月 21日
ルーツを巡る旅、島根 3
この一畑電車と言うのが確か2両くらいの小さな電車なんですが、とってもローカルな感じで周りの景色もとても素敵でした。
地方のローカル線に乗るのって楽しいですよね。
そしてたどり着いたが今宵のお宿、宍道湖畔に建つなにわ一水。なにわ一水。

お部屋には露天風呂付。

素敵だー。

ほんとにこりゃーいい♪
夕日にだんだん染まっていく宍道湖を見ながら、今日一日の疲れを癒せるなんて。
出雲大社ではかなり歩いたからね。
お風呂に浸かるとほっとします。

前日は父の実家に泊まり、二日目は勝手に好きな宿でもとって二人で泊まれと言われたので(まぁ二泊目も実家に泊まるのは実家もなかなか大変だろうし初めて行った夫も気を使うと父なりに思ったのでしょう)、どうせ泊まるなら宍道湖が見える温泉と思ってここにした甲斐があります。
前夜、実家でも「明日はどこに泊まるの?」と聞かれ、ここだと言うと、「宍道湖の夕日が良く見えるから、それはいいね。絶対に夕日を見るようにね。」と言われていたので、気分もわくわく盛り上がります。

真っ赤に染まる空は見えましたが、ここからだと沈む夕日までは見えませんでした。(笑)
方向的に、松江市街側から見ないと沈むところは見られません。
少し残念ですが、でも暮れ行く景色をこれだけのんびりと眺められたのですから、良いでしょう。
そしてお楽しみの夕食。

もう何がいいって、とにかく美しいこと。
やっぱり旅館のお食事、好き♪♪
中央の器には笹の葉巻き。
こちらでは笹の葉巻きって良く頂くものなのかも。
島根から送られてきた笹の葉巻きを実家からおすそ分けで頂くもの。
その横の紫色の器は、筍の木の芽餡。
わーい♪筍♪♪
ガラスの器は貝の甘酢餡で、ワインは島根わいんのロゼ。
ちょうど行ってきた出雲大社のすぐ近くにあるワイナリーで、今回は時間がなかったので寄ることが出来なかったけど、行きたいね~って言っていたところ。
少し甘めの優しい味わい。

どれもこれも新鮮ですごーくおいしい!
島根は山あり海ありですものね、そして忘れちゃならない湖もだ!!
豊かな土地だなぁ。

この椀は何だったか…、日々寄せ来る年端に記憶が奪われる…。
漆の椀の蓋の内側に描かれている模様に心奪われました。

出ました、のどぐろ!!
島根と言えばのどぐろですよねー。
骨がしっかりとしているのどぐろは、こうして煮付けると旨味も増してホントにおいしい!
出雲大社で寄り道した小道で、のどぐろの干物の焼いたのに心惹かれもう少しで食べちゃうところだったけど、我慢してよかった!


あーこのさしがたまりません!!!
甘くてとろとろ~。

あー、これがお食事をとるお部屋へ続く途中に、氷と流れる水の中に冷やされて飾られており、それがとっても素敵だったのよね。(写真を撮り忘れたのが悔やまれる…)
ちろりと言うとアルミのぺこぺこのが思い出されるのだけれど、あれはあれでいいけどさ、やっぱり錫のは素敵だなぁ。

お野菜や海老やら、あーあとこのお魚はなんだったか…。
添えてある味噌がまたおいしい!

むふふ、豆豆しくて香りがまたたまりません!!

えぇ、もちろんお味噌汁は宍道湖の蜆。
昨晩も今朝も実家で頂いたけどね、いくらでも食べたい!
宍道湖の蜆ラブ。

これまたラブリー。
このちょっとずついろんな種類って言うのがいいんだよね。
あー何泊でもして何食でも食べたい旅館ご飯。

本日も快晴なり!!

この日は月曜日で平日だったので、松江市街に続くこの宍道湖畔の道は、結構交通量も多く渋滞も見られました。
それにしても毎日こんな景色を見ながら通勤できるっていいよね。

こうして毎日蜆をとっているんだね~。
そんな光景を見て夢うつつになりながらの朝ごはん。

そしてもちろん美しい!


このあごの野焼きはね、それこそたくさんのメーカー(?)があり、地元の人もそれぞれごひいきの店があるらしい。
私もこれ、大好きなんだよねー。
だから前日の実家でも出していただいたのをいっぱい食べた!
普通の蒲鉾よりかなり大きなサイズで、ちくわみたいに丸い形で真ん中が空いているの。
ただ、普通の蒲鉾と違うのは、食感がしっかりとしていて魚(あご=トビウオ)の味が濃いこと。
ホントにおいしいんです!!

これがねー、またまたご飯泥棒なのよーーー。
わかめと言う名前ですが、お味と旨味の濃さは昆布のよう。
これを手で裂いて細かくしてごはんにぱらぱらっとかけてちょろっと醤油を垂らして食べようものなら、思わず唸るよ!
ここではそのまま頂きましたが、うちでは少し火で炙ってから食べてました。
もちろんこれも買って帰らねば!

夕食も良かったけど朝食も大満足!

フロント脇には舩木窯の焼き物が壁一面に飾られていて、心をわしづかみにされました。
この色、そしてこのなんとも愛らしい絵付け。
あー今回は舩木窯はルートに入っていないんだよな~。
ものすごく行ってみたくなり、でもそれはものすごく危険なような…。
やっぱりもう一度しっかりと軍資金を貯めて、その貯めた軍資金を握り締めて窯元巡りの旅をしたいと言う夢が出来ました。
そして、このなにわ一水のお土産コーナーがかなりツボの面白さ。

そうそう、島根の出西生姜っておいしいらしいですよね。
まだ食べたことないんだけどすごく食べてみたい!

切って流して良縁、切って流してハッピーって!!(爆)
そりゃー300円で縁が切れてハッピーになれるんだったらお安いよね。
なかなかおちゃめなセレクトのなにわ一水。

駅舎もきれいで、なんとすぐ隣には足湯もあるよ。

やはりここでも八重桜が満開♪

酒蔵のある街って好きーー!

堀川沿いのこの景色の美しきこと!!
めちゃくちゃ好み。
何枚でも写真撮りたい!!
もう最終日なんですが、ここでまたテンションすごーく上がってしまいました。
さてさて、また長くなってしまいましたね。(笑)
この続きはまた今度♪
いつもしつこいくらいに長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。
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2017年 07月 18日
2017年 南高梅ジャムできました♪
そのまま3日ほど追熟させ、6月21日水曜日、昨年より実施している梅休暇を取り(と言っても今年はなんだか忙しくて半日のみ…)、梅ジャムを作りました。
我が家の梅仕事歴史は、この南高梅ジャムから始まったのです。
梅干しを自分で作るようになる何年も前からジャムは作っていたのですねー。
まだ食べたことのないジャムも世界中探せばいっぱいあるだろうけど、今のところ世界中で一番好きなジャムがこの南高梅ジャム。

ちなみに今年も梅ジャム用の梅は2キロ。
じっと鍋を見て、ふつふつと細かい泡が立ちはじめてきたら、そろそろだな~とスタンバイ。

そんな少し皮が破れ始めてきた梅から笊に取っていきます。
梅ジャム作りには欠かせない、これが下茹で。
あまりに茹ですぎても梅のおいしさがその茹で汁に全部行ってしまうし、余り茹でないと次のピュレにする作業が少々やりにくい。
ちょっと皮が破れてきたところが目安ですが、まぁ少しやりすぎてもたいした問題ではありません。
それより重要なのは、茹で汁ごとザーッと笊にあけて茹で汁を捨ててしまわないこと。
これがあとからものすごーく良いものに変身するよ!
さて、笊にあげた梅は少々熱いので、ここで少し休憩して冷まし、手で触れる程度になったら、使い捨てのナイロンの手袋をはめた手で、ひとつひとつ梅をもみもみして、実から種を外し(この際できるだけ種についている実も取り無駄が出ないようにします)、その実だけになったものをスティックミキサーにかけてピュレ状にします。

香りもとっても良いし、この色でしょー。
思わず食べたくなりますが、食べるとなんとも酸っぱくて少々渋い感じ。
やはり梅は梅。
このまま頂くにはちと辛い。

梅そのものにはほとんど甘さがないので、普段は30%かそれ以下のお砂糖の量でジャムを作ることの多い私ですが、梅の場合は少々多くしています。
そのときの梅によりけりだけど、40%から50%くらい入れてるかも。
それでも最初に量っておくのは30%の砂糖にして、途中で味見をしながら砂糖を足していってます。
梅ジャムを作るときに注意するのは、もともとピュレ状にしている梅なので、中火以上にして煮ていると、まるで火山の噴火のようにそのビュレにクレーターが出来て、熱い熱いマグマのような梅ピュレが跳ねてくるので、途中から少し弱めの火で煮ることと、後は煮すぎないこと。
梅にはペクチンが多く含まれているため、煮ているとき、熱い状態ではまだ煮足りないかな~と思っていても、いざ瓶詰めにして冷ましてみると、思ったより固くなってしまうことが多いのです。
だからちょっとさらさら過ぎかなって思うくらいがちょうど良い♪
そんな具合にジャムを煮まして、ちょうど良い塩梅のところで火を止め、煮沸消毒した瓶に詰め、軽く蓋を閉めてお湯の入った鍋に入れ、そのまましばらく煮て脱気。
鍋から出したらギュッと蓋を締めなおしさかさまにして、少し冷めてから蓋が上になるようにひっくり返し、蓋がぺこっとへこめば脱気終了。
これで常温で保存できるジャムの瓶詰めの出来上がりです。

この色、見ているだけでも幸せー!
甘酸っぱくてホントにおいしいんだよ。
そして、決して捨てちゃ駄目だよと言っていた、梅の下茹での茹で汁から出来たものが梅ジュース。
茹で汁だけじゃなく、梅ジャムを作る際に出た、捨てられてしまってもおかしくないようないろんなものを利用して作ってます。
ジャムを煮た鍋には、大抵取りきれないジャムの残骸が鍋肌についているでしょ。
なのでそれを利用すべく、ジャムを煮た鍋に前述の梅の下茹で汁をいれ、更に実から外した種の周りにもまだ果肉がついているのでそれも入れ、火をつけてそれらを溶かしこんでいき、味見をしながらグラニュー糖を好きなだけ加えて、さっぱりと梅雨を乗り切ることが出来る梅ジュースの出来上がりです。

実は夫はこの梅ジュースが大好物で、ジャムには余り関心がないのですが、この梅ジュースは大量に作って欲しいというのですよ。
でもさー、これはジャムの副産物だから作れる量に限りあり!
朝から暑くてどよーんとしているときとか、夜だというのにまだ熱気の残る中疲れて帰ってきたときなど、このジュースを飲むとホントにシャキーンとするのです。
これが出来るのも梅ジャム作りの楽しみのひとつ!

ゴルゴンゾーラチーズにこの甘酸っぱい梅ジャムを添えると、これがまたとってもおいしいのよー。
ちょっとピリッとしたおいしさのチーズに爽やかさが加わる感じ。
いいですよー、これ。
今年も無事梅休暇が取れて、そして大好きな南高梅ジャムがたくさん作れてよかったー!
すでにもう2瓶消費してしまっているのですが、このジャムが一番おいしく感じられるのはやっぱり今のこのじめじめのときだからね。
梅雨明けまでこれで元気に過ごせたらいいなーと思っています。
それにしても今年は梅雨も明けていないのにちょっと暑すぎですよね…。
さすがの私もバテそうです…。
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2017年 07月 16日
ルーツを辿る旅、島根 2

もう出で立ちからして、すごく素敵♪
湯町窯の創業は1922年(大正11年)。
松江藩7代藩主であり江戸時代を代表する茶人であった松平治郷が広めた「布志名焼」(ふじなやき)を継承する窯元の一つです。

玉子を割ってこのまま直火にかければ、それはおいしい目玉焼きが出来るという焼き物。
かのバーナード・リーチがこの窯を訪れたときに伝え、そして手ほどきを受けて完成したというエッグベーカー。
この黄釉の色が暖かくていいんだよねー。
地元で採れる原石から造りだされる釉薬だそうです。

もう迷うんだよ、迷わせすぎだよ。
どれもこれも本当にとっても可愛い。
うねうねと模様が描かれているのは、スリップウェアと言って地色となるスリップをかけたその上に、まだ乾く前にスポイトなどで模様を描く手法。
これもまたバーナード・リーチをはじめ、河井寛次郎や浜田庄司ら、民藝運動に携わっていた人たちが伝えたんだよねー。
ちょっと英国風なイメージもあるこのスリップウェアは今回是非是非購入しようと思っていたもの。
だってこんな器にのせたらお料理も何倍もおいしくいただけそうだもの~。

あれこれと迷ったこともありますが、座って休ませてもらったりして、なんだかすっかり和んでしまいました。

「だんだん」とは島根弁で「ありがとう」の意味。
なんだかこれまた温かいですよね。

小さな玉造温泉駅の駅舎前にはとっても大きな木が立っていて、なんだか町を見守っているような感じです。

ほっほー、こっちが西側なんだ~。
そうなると逆側も見たくなるというもの。

ちょっと残念。(爆)
玉造温泉駅から出雲市駅まで電車に乗り、そこからまた別の電車に乗り継いで次の目的地の出雲大社に向かいます。
…のつもりでしたが、出雲市駅にてちょうどよいバスがあることがわかり、そこからはバスに乗り継ぎ出雲大社へ。

出雲大社の入り口の少し前でバスを降り、ちょっと周辺を歩いてみることにしましたが、なんとまぁ素敵に整えられた街並みなのでしょう。
おしゃれなお店もたくさんあり、その中でも心惹かれたアンティークショップに入っていろいろ聞いてみると、この参道も一時期はとても寂れてしまい、このようにきれいになり人もたくさん来るようになったのは最近なのだとか。
なので昔からあるお店は2,3軒しかなく、他は全部入れ替わってしまったそうです。
こんなに有名な大社でも寂れてしまうことがあるのだなぁ。

素敵な佇まい。

四角ではなく丸い器にそばがもられ、そして三段重ねになっています。
この何段というのは選ぶことが出来、私は三段、夫は四段にて注文。

そば猪口に入れたそばつゆにそばをつけて食べるわけではないのよー。
面白い♪
お店の方がちゃんと食べ方を教えてくれるのですが、そこで夫は深くうなずいてなにやら納得している様子。
昔来た時にも出雲そばを食べた夫は、一段目のそばにそばつゆを入れ、そして食べ、そして二段目、三段目と食べ進むうちにそばつゆが足りなくなってしまったんだとさ。
お店の方が教えてくれた食べ方は、一段目を食べたら残りのそばつゆを二段目にかけて薬味等をのせ、足りなければ更にそばつゆをかけて食べるというもの。
なるほど、それならそばつゆが無駄にならないし、足りなくもなりませんよね。
おいしかったー!!

鳥居がシックで貫禄ありますよね。

両側にあるのは、多分灯篭を灯したりするものですよね。
あーなんとなく春日大社の参道にも似ています。
でも天気が良かったせいもあるかもしれませんが、ここ出雲大社の方がなんと言うかおおらかと言うか明るい雰囲気。

まるで公園にいるみたいな、ちょっとここらで休憩したいような感じ。
すごく心安らかになる。



自分がウサギ年なもので、ウサギにはやたらと反応します。(笑)
なぜウサギ?と一瞬思いましたが、そう、ここは大国主大神をおまつりする大社ですものねぇ。
大国主大神と言えば因幡の白兎ですよ。
因幡の白兎が海を渡ろうとしてワニを並べてその背を渡ったが、ワニに毛皮を剥ぎ取られてしまい、泣いていたところを大国主大神に助けられたと言う、あの日本神話ですよ。
日本神話だものなぁ、やっぱり由緒あるというか、本当に古くからある大社で、そしてやっぱり島根ってそういう場所なんだなぁ。

迫力あります。
一般の神社とは違い、出雲大社では二拝四拍手一拝。
たくさん拍手します。

はんこがシンプルなんですねー。
それにしても思うのですが、この御朱印係になっている方は本当に字がお上手ですよね。
そういう枠で採用するのでしょーか。
御朱印帳は奈良のMちゃんから頂いたもの。
これからいっぱい御朱印ためたい!

ツアーの方々のようでしたが、そのツアーガイドさんのおっしゃることを一緒に聞いてみると、さきほどのしめ縄のところは実は拝殿で、こちらが本殿なのですって。
こんな横に。
しかも壁越し。
「大社造り」と呼ばれる日本最古の神社建築様式の御本殿は国宝だそうです。
確かに色と言い屋根の飾りと言い、重々しさがありますよね。
ここでまた二拝四拍手一拝。

なんか後ろ側からの景色、すごくいい!
なんだろう、この屋根の形と飾りかしらね。
古の時へタイムスリップしたかのような気分になります。

もう、なんてキュートなの♪
一日中いてもくつろげそうな(笑)出雲大社でしたが、ぐるーっと全部回ってみた後、せっかくだから周りも見てみようと向かったのが奉納山公園展望台。
かなり山を登ります。


この奉納山公園の向かい側には阿国と言う歌舞伎の創始者とも言われている女性のお墓があるので、その阿国を見守るような場所にこの塔を建てたということなんでしょうね。
ここまでで半分くらい、まだまだ登り、やっとたどり着いた展望台。

大社の町並み、稲佐浜海岸から三瓶山までが一望できます。
すごく気持ちがいい!!
しばし、展望台で風を受けて涼みました。

出雲大社ではスタバも重厚!




駅舎も新しいですね。
寂れてしまった後に作られたのかなぁ。
とても素敵。
さて、ここから電車に乗り、この日のお宿へ向かいます。
長くなりましたのでこの続きはまた後ほど。
では、ごきげんよう。
素敵な三連休をお過ごしください♪
ルーツを巡る旅、島根1
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2017年 07月 12日
2017年 梅干し漬けました♪

ここ数年は、実家に行って、実家の分も一緒に漬けているんですが、その自家製梅干しがえらく気に入っているらしい父は、5月のうちから梅干し仕込みにはいつ来るのかとうるさいほど。
年々、梅が出始めるのが早まってきているように思い、今年もまた早いのかな~と思っていたのだけれど、今年は春先の低気温の影響で、梅が出始めるのが遅かった!
いつ来るのかの催促コールを2回くらいやり過ごし(笑)、仕込んだのは6月18日。
去年の記事をみると、去年は実家では6月12日に仕込んでいて、その後自宅分は6月13日に仕込んでいたので(梅が青い状態だったのでそれは持ち帰って後日漬けたため)、一週間までは違いませんが、やはり少々遅めの仕込み。

和歌山は南部産の南高梅。
やっぱり南高梅の皮の柔らかさは他の梅とは別格です。
普段は地場産野菜などを積極的に買っていますが、この梅だけはやっぱり南部産、ゆずれないなー。
でもね、熟す時期が遅かっただけじゃなく、やっぱり今年の梅は小粒みたい。
いつも3Lサイズの梅で仕込んでいるけれど、今年は大きいのが手に入らず、2Lサイズの梅。
かなり小ぶりです。
でもまぁ、梅干しだったら同じキロ数で個数を稼げるので(笑)、それはそれでいいかも。
そして、5キロ箱を2箱買ったのですが、完熟として売られてはいましたが1箱はかなり青っぽく固くて、去年と同じく実家で選別して、熟している分を実家用に5キロ、我が家用に2キロ仕込み、残りの青いのは持ち帰り、後ほど自宅でジャム等を作ります。
梅干しについては、ほぼ好みの味がわかってきたので、毎年配合も変えてないし、なんだか同じような記事。
おまけに今年は写真がすごーく少ないです。(汗)
まずは実家用の梅干しは5キロ。
本当は一時間くらい水に漬けておいてからきれいに洗うと良いのですが(汚れが落ちやすく、また梅干しになったときの種の実離れがしやすいらしい)、時間がないので水に漬けたそばからどんどん洗っていきました。
うちの分も合わせると7キロになるのでそこそこ洗い甲斐があり、また今年は粒が小さめですからたくさん洗わなくちゃいけません。
私が洗い係で、父が拭き係となり口取り係になり、流れ作業でじゃんじゃんこなします。
ひとりよりふたり、やはり早いですね~。

大体この量できっちり一列にジップロックの中で梅が並びますので、平らに並べてできるだけジップロック内の空気を抜くようにしてジッパーを閉めて、後は平らなところに置いておきます。

ジップロック漬けだとその日のうちから梅酢があがってきて、そして一週間もたたないうちに塩が全部溶けてしまいます。
最初の頃は梅からガスが出るのか、ジップロックの中に空気が溜まり少し膨らんでくるので、その空気を抜くようにして、更に最初の数日は裏と表を返すようにしてあげると、塩も溶けやすく、また梅に満遍なく塩水が絡んで良いように思います。

もうぽたぽたな感じで、ますますほほえましい姿♪
昨年は、初めてのカビもどきにビビリましたが、今年はそのカビもまったく出てきていません。
よかったー。
最初のうちにガスを気にして何度もジッパーを開けて空気を抜いたりしていた昨年までですが、カビを踏まえて今年は翌日と翌々日くらいは空気を抜いたけど、後は出来るだけジッパーを開けないようにしていたのが良かったのかも。
今年はかなり湿度が高かったから、またどうなることやらと思っていたけど良かったです。
ここまでくれば多分かびることはないし、後は土用干しを待つばかり。
梅雨明けと天候次第ですが、できれば早めに7月中にでも干せてしまうと良いのだけれど。
本当に九州地方などは大変な災害になっており、異常気象なのでなかなか予定も読めませんよね…。
大変な思いをされている方のことを思うと、梅仕事の日程でやきもきしているのは申し訳ないような、そんな気もしてきますけど…。
何はともあれ、今年も何とか梅干しがおいしく出来ますように。
みなさんの梅干しはいかがですか?
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◆2017年の梅干し覚書
仕込んだ日 6月18日(日)
和歌山県産完熟南高梅2Lサイズ(1キロ700円) 2キロ
塩(ヨネマース) 240グラム(塩分12%)
ホワイトリカー 40~50cc
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今までの梅干し仕込みの記録
2008年の梅干し仕込み
2009年の梅干し仕込み
2010年の梅干し仕込み
2011年の梅干し仕込み
2012年の梅干し仕込み
2013年の梅干仕込み
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2017年 07月 09日
2017年6月に読んだ本
まっ気を取り直していきましょう!

久しぶりの池上永一さん。
相変わらず読んだとたんに池上さんだわ~と思うような文体と展開と舞台!
沖縄のある島の小さな豆腐屋で働く主人公津奈美。
津奈美には、他の人には見えないまだ赤ちゃんの息子がいる。
その息子をきちんとみんなの目に見えるように、きちんと生きている子にするために、七つの願いを探しに、奪いに、井戸から続く別の世界に毎夜繰り出していく。
なんかさ、大女のアスリートが出てくる辺りなんかは、ちょっとドタバタ過ぎるんじゃないと思わなくもないけど、でも結構面白く読み進められる。
最後はかなり大胆な終わり方になっていて、そこまでやっちゃうのねーと言った感じ。
今までのドタバタから一転、しんみり。
なんとなくこの途中からがらりと変わりました感もなかなか。
池上さん好きには楽しめる一冊です。
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先週末の日曜日。
私はタコを食べました。

半夏生にはタコ!と、ここ数年、スーパーなどで見かけるようになりましたよねー。
とは言え、あまりよく意味がわかっていなかった私。
そもそも半夏生にタコを食べるというのは西の方の習慣のようで、関東で育った私はホントに最近知ったことだもの、あまりなじみがありません。
調べてみると、この半夏生までに農家の人は田植えをすませるものだと言われ、関西地方では、田に植えた稲の苗が蛸の足のように大地にしっかりと豊作になるようにとの願いから、タコを食べるのだそうです。
なるほど、やっぱりちゃんと意味があったんだなー。
知ってみてよかった!
農家じゃないけどさ、私もたいしたことはしてないけど、いろんなことがちゃんと大地にしっかりと根付くよう、これからも毎年半夏生にタコ、食べてみようじゃあーりませんか!
半夏生の日のタコのカルパッチョは、薄切りのタコの上にきゅうりのピクルスの微塵切りをトッピング、胡椒をがりがりっとひいて、オリーブオイルとレモン汁を回しかけました。
タコのむっちり感ときゅうりのピクルスのカリカリ感がなかなかです!


ずんぐりむっくりの可愛い姿にノックアウトされ、これはピクルスのために生まれてきたきゅうりではないかと、早速ピクルスを作成してみましたが、食感がパリッとしててとっても良いのです。
普通のきゅうりよりこうして漬けた時に水っぽくならないのもとても良い♪
あんまり見かけないけど、是非この手のきゅうり、農家さんに作ってもらいたいなー。
タコを食べつつ、そんなことを思った、半夏生なのでした。
◆6月に作った保存食◆
梅干し(塩漬け)
南高梅ジャム
南高梅シロップ
きゅうり(テラソル)のピクルス
2017年 07月 04日
2017年6月のタイ料理教室

そんな6月のタイ料理教室。
うふふ、こういうの食べると元気出ます!!

ラークパクチー(パクチーの根っこ)、プリッキーヌ(タイの小さくて辛い唐辛子)をクロックで潰し、砂糖、レモン汁、ナムプラー、シーズニングソースを混ぜ合わせておきます。
カツオは粗く刻み、赤タマネギは粗微塵切り、万能ネギは小口切り、パクチーは粗く刻み、ディルは葉先をちぎっておき、これら全てとカオクアポン(炒った米の粉)をボウルに入れ、クロックで作ったドレッシングで和え、器に盛り付けフライドオニオン、パクチーをのせて出来上がり。
まさに旬、そして日本だからこそのヤム!
こういうの、いいですよねー。
パクチーもディルもたっぷり入っていて、いろんな食感、いろんな香りがするのですが、そのいろんなものにカツオが負けないんだよねー。
強くておいしい存在感。
普通、ラープは和えてすぐに食べるものだけど、これは時間が経ってもおいしいのですって。
ちょっとご飯にのせて食べてもおいしそうだなぁ。

マックワテートはトマト、ピンは串刺しの意味。
ミニトマトのヘタをとり、串に刺しグリルで焼きます。
ナムチム(タレ)はチリソース、砂糖、ナムプラー、パクチーの微塵切りを混ぜ合わせ、トマトに添えて出来上がり。
とっても簡単なれど、とっても可愛くておいしい一皿。
トマトは焼くとおいしいですからね~。
今回はオレンジ色のトマトと深い赤のトマトの二種類をそれぞれ串に刺しました。
最近はいろんな色のミニトマトが売っているので、いろんな色の串刺し作ったら楽しい♪
お客様のときにも手間も時間もかからず見栄えが良いので重宝しそう!

ムーは豚、ヤーンは焼く、ナムチムはタレ、サパロットはパイナップルの意味。
ダイス状に切ったパイナップル、プリックヘン(乾燥唐辛子)、プリッキーヌ、をフードプロセッサーにかけ、小鍋に移して砂糖、塩、水を加えて火にかけて一煮立ちさせ、ナムチムサパロットを作っておきます。
ソテー用の豚肉は軽く塩を振り、フライパンで両面を焼き、生のズッキーニの薄切りを敷いた器に盛り付けて、ナムチムサパロットをかけパクチーを散らして出来上がり。
パイナップルソースだなんて、夏ですねー。
甘くて辛いこのソース、豚肉ととっても合います♪
器に敷いた二色のズッキーニがまた華やかで、コリッとした感じがソテーした豚肉とも好相性。
ナムチムサパロットさえ作っておけば、後はお肉を焼くだけなのでそんなに手間もかからないしね。
このナムチムサパロット、いろんな焼いた野菜にかけてもおいしいのではないかなー。
このナムチムは2週間ほど持つそうなので、多めに作っておくと便利そうです!

いろんなソースをちょっとのっけたりしてモリモリ頂きました!

やっぱり夏はこれだよね。
爽やか感が増しますね。

橋本先生も他の生徒さんにも好評な巻き柿。
去年のココファームに忘れて行ってしまって、「えっ…残念すぎる…」と言われていたのでリベンジです。(笑)
巻き柿には青カビのチーズが良く似合う!

甘夏の皮を剥き実を取り出しておき、砂糖と水を小鍋に入れて火にかけて冷まし、冷ましたシロップにミントと甘夏を入れて冷蔵庫で冷やし、器に盛り付けて出来上がり。
甘夏だけでもさっぱりだけど、そこに加わるミントがムシムシ感を取り払うかのような爽やかさ。
甘夏のちょっとさくっとした感じとも良く合います。
最近はとっても甘い柑橘類が多いけど、甘夏とか夏みかんとか八朔とか、そういう昔からある種類の柑橘系もいいよね。
サクサク感大好き♪

ずっと待っていたマンゴーです!!!
とろけますね~、このお味。
やっぱりセ・ジュールのロールケーキはおいしい♪♪
あれこれ頂いて、いっぱいしゃべっていっぱい飲んで、今回も大満足のお教室でした。
タイ料理教室の橋本先生のHPはこちら、ブログはこちらです。
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2017年 07月 01日
ルーツを辿る旅、島根 1

島根は父の実家があるところで、ずいぶん前から一緒に行きたいと話が出ていたのですが、諸事情により行けずじまいになっていて、やっと2年越しで訪れることが出来ました。
父と、私と夫とは羽田で待ち合わせ。
小さい頃、夏休みなどに遊びに行ったときには、新幹線で岡山まで行き、そこから急行だか特急に乗り換えて行ったり、又は寝台車で行ったこともあり、それはそれで寝台から落ちてしまわないかな~とか、寝てたらホントに着くのかなとか思いながら時間をかけて移動していましたが、今は飛行機。
電車の便も昔よりはぐっと良くなっているものと思われますが、それでも新幹線は島根には通っていないし、今は飛行機で行ったほうが格段に費用面でも勝っているようです。
私たちが着いたのは、米子の鬼太郎空港。
えぇ、米子と言えば島根県ではなく鳥取県ですけど。(笑)
実家の場所と、これから寄り道して行く場所の都合上、鬼太郎空港の方が便利なのです。
ちなみに島根にある空港は出雲縁結び空港。
あはは~もし私が未婚で結婚したい人だったら、絶対そっちを選ぶよね。
米子鬼太郎空港には、実家のいとこちゃんが迎えに来てくれていて、そのまま大根島までレッツらゴー♪
多分私はここに行くのは初めてだなー。
牡丹栽培で有名な島らしく、この時期の旅行に決めたのもその牡丹の開花に合わせてのこと。
昔は、薬用朝鮮人参の栽培も盛んだったようですが、今はそんなに需要がなく(確かにそれで生計を立てるって考えただけでも大変そうですよねぇ)、牡丹一筋だそうです。

とっても広大な敷地に日本庭園あり、池あり、古民家ありのとっても素敵な場所。
冒頭の写真もその由志園の古民家です。

平日と言うこともあり、比較的人も少なくのんびりと庭園内をお散歩できましたよー。
古民家を利用したレストランで懐石料理などをいただけるようで、法事などにも利用できるようになっているとのことで、この日もカジュアルな私たちみたいな旅行者や地元の人に混ざり、黒服の法事帰り(行き?)の方たちもいっぱい観光してました。
こういうところで行われる法事なら楽しくていいね。

苗もいっぱい売っていたりしましたが、こんなに大きな牡丹を育てるには立派な庭が必要だなぁ。


牡丹だけではなく紅葉などもたくさん植えられており、紅葉って訳ではないのだけれど、いろんな色に染まっててそれはそれはきれいでした。

いとこちゃんは、ここのファンで、会員にもなっているので無料で入れるのですってー。
大根島の由志園の後は、実家近くをかすりつつ、また車に乗せてもらって着いたのは、足立美術館。
言わずと知れた、この人気の美術館に行くのも実は私は初めてですが、ほんとに「こんな田舎道ばっかり延々走って、そんなところに本当に美術館なんてあるのか…」と10人いたら10人が思うような、そんな場所にあるこの足立美術館。
ところがどっこい、こんな田舎の美術館がアメリカの日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』で14年連続日本一に選ばれているというのですからびっくりです。

庭園は6つのタイプの違うものがあるそうですが、どこもとっても美しく整えられており、その特徴は、庭園だけでなく、周りの山々までをも視野に入れた庭造り。
庭園と山が一体化しており、そんな景色を作るために、庭園の管理のみならず、周囲の山々までもがこの美術館が買い取っているのだそうです。
なんて壮大なんだー!

額縁から見る庭などは、その額縁のところにあるソファーや茶室みたいなところに入るのにも並んだりしました。(笑)
私が見ても美しいなぁと思ったけど、何より深く感動しているのは、たくさんの欧米人。
日本人より余程多く訪れています。
写真を撮るのに窓際にくっついているのも外国人ばかりなり。

この美術館、お庭の写真しかありませんが、お庭だけではないんですよ~。
展示の美術品は横山大観のコレクションが有名。
数も、そして大きなものが多く、季節により入れ替えをしているそうです。
それからちょっと思いがけず嬉しかったのが、陶芸館があり、そこに河井寬次郎の作品がたくさんあったこと。
そうか~、河井寬次郎さんは島根県出身だものね。
どれも素朴でありながら存在感があり、間近で見られて良かったわー。
これだけ贅沢な美術館がなぜここに、どんな人がどんな経緯で作ったのかしらと思っていたところ、なんとここ、一個人、足立全康さんと言うここで生まれた方が、貧しかったのだけれど大人になって働いて財を成し、それを地元に還元しようとこの美術館を開設されたそうです。
すごすぎる人…。
周囲の山々まで買い取って、開発などにより景色が変わらないようにしているというのもすごければ、その後テレビで見たところによると、これだけ整えられている庭園の木々、特に松はこの庭園とは別のところでたくさん育てられていて、松の木があまり大きくなるのを美的観点から好まなかった足立全康さんは、定期的に松も植え替えて大きさを保っているのだとか。
なんとも贅沢なお話です。

父の実家は山間の小さな地区。
山を登るように車を走らせ、そして更に坂を上ったところに立っています。
私が最後にここを訪れたのは、確か小学校6年生のときで、おじいちゃんのお葬式で来たのが最後。
小学校低学年の頃は、何回か夏休み中のほとんどをここで過ごしたこともあるのだけれど、おうちのこととかは覚えているものの、周りの景色までは余り覚えておらず、こんなに素敵な景色だったんだーと今回改めて思いました。
あの子供の頃は、牛小屋があって、トイレはその奥にある外にあるトイレで、夜にひとりで行くのがホントに怖かったこととか、猫を飼っていて(今は犬に変わってました!)、猫と言うかその頃生き物全般が苦手で、その猫ちゃんがある日私の布団の中に入って来て思いっきり泣いたこととか、そんなことばかりなぜか鮮明に覚えてました。(笑)

この窓だらけの大きな建物は、干し柿小屋。
このあたりは干し柿が有名で、特にこの地区の干し柿はブランド化され、なんとイタリアにも輸出されているのです。
この地区の農家のほとんどは多分干し柿農家で(と言っても父の実家もそうですが、お米を作ったり野菜も作ったりしています)、秋ともなると山が柿のオレンジ色に染まり、その西条柿をこの小屋でみんな総出でくるくると皮を剥き、紐に吊るして干し柿を作ります。
最近は、この干し柿小屋にもエアコンが導入されて、干すのに向いていない天気が続いてもしっかりと乾かせるようになっているとのことですが、それでも天候不良の年にはカビが出て廃棄する干し柿もたくさん出るとか。
収穫も作成も、一年に一回だからなぁ。
いろいろ大変なことも多いのでしょう。
でもこうして眺めていると、まるで絵本から飛び出してきたような景色で、ほんわかとしてきます。

一体どこまで続くのやら、果たしてこれが全部実家のものなのか、どこからかから他のおうちの柿なのか、まったくわからず。(笑)

足立美術館より感動したかも!!
その夜は、松江に住むいとこちゃんも来てくれたりして、大宴会♪
何年ぶりかねーなんて言いながら飲んで食べて笑って~~~。
私はいいんですけどね、夫もかなり飲んでまして、もちろん酔っ払ってまして、この時点で翌日の計画はキャンセルかな…と心した私。

いやーここでまた昔の記憶が蘇りました!
何しろ山の中の田舎なので、おじいちゃんが亡くなったときには土葬だったんですよー。
しかもこの辺りの風習で、御棺は普通の細長い寝かせるタイプのではなく、四角くて座って入るタイプのもの。
それを男の人たちでえっちらおっちら背負ってこの山道を登り、お墓に掘ってあった大きな穴にその御棺を埋めて、土をかけたのです。
子供ながらにそれは結構衝撃的でした。
そのとっても長い道のりのように思っていたお墓への道は意外と短くて、そこは多分庭の一部のようなところ。
今はみんなお墓がいっぱい集まっている墓地に眠るけど、こういう家の裏のちょっと歩いたところにお墓がほこっとあり、そこに家族がいるのってなんだかいいなぁと思ったのでした。
さて、島根二日目が始まります。
一緒に行った父とはここから別行動。
そのお話はまた次に♪
ルーツを巡る旅、島根 2
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